
離乳食でシチューをあげよう〜時期別レシピと市販のルーもご紹介!【管理栄養士監修】
ミルクのコクとほのかな甘味で野菜がおいしく食べられるシチュー。離乳食には食べやすいメニューの1つです。しかしながら、乳製品で作られているため、アレルギーへの注意が必要です。今回は離乳期での取り入れ方について解説します。
- シチューはいつから? 離乳食への取り分けや進め方
- 工夫すれば離乳初期からOK
- 大人のシチューを取り分けて大丈夫?
- シチューの離乳食の進め方
- 毎日の献立に取り入れたい離乳食シチューレシピ
- 【離乳初期】粉ミルク&にんじんペーストシチュー
- 【離乳中期】豆乳を使ったブロッコリーシチュー
- 【離乳後期】鶏肉とチーズの本格クリームシチュー
- 離乳食シチューの保存方法
- 離乳食のシチューは冷凍保存で
- 小分け保存すると便利
- シチューの解凍は様子を見ながら
- まとめ
- 離乳食シチューの市販品|ママ編集者セレクト
- ホワイトソース(5ヶ月〜)
- こどものためのクリームルウ。(1歳〜)
- シチューの王子さま(1歳〜)
- とろみのもと(5ヶ月〜)
シチューはいつから? 離乳食への取り分けや進め方

いかにも赤ちゃんが好きそうなとろみのあるシチューですが、離乳食ではいつからあげられるのでしょうか。
工夫すれば離乳初期からOK
材料を工夫することで離乳初期からシチューを楽しめます。ただし、大人と同じようなシチューをそのままあげられるわけではなく、注意しなければいけないことがあります。
離乳食の初期でシチューをあげるときの注意点
シチューはホワイトソースを使って作ります。ホワイトソースはバター、小麦粉、牛乳で作ることが一般的ですが、アレルゲンを含むこと、油が多すぎることは離乳初期には避けたいもの。
米粉と育児用ミルクで代用することで、とろっとしたシチューのように仕上げることができますよ。
大人のシチューを取り分けて大丈夫?

大人のシチューを作るときに、市販のシチュールウを使用することもあるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては油や塩分が多く原材料も複雑なので、離乳期は大人のものを取り分けることは避けましょう。
シチューの離乳食の進め方
離乳初期は米粉と育児用ミルク、離乳中期ごろ小麦粉を食べられるようになったら、小麦粉と牛乳でもいいでしょう。離乳後期以降は少量の油であれば使用しても良いので、バターや米油などを使っても良いでしょう。豆乳を使うのもおすすめです。
・離乳初期(5〜6ヶ月):米粉と育児用ミルクで
・離乳中期(7〜8ヶ月):小麦粉と牛乳を使ってもOK
・離乳後期(9〜11ヶ月):バターや米粉もOK
毎日の献立に取り入れたい離乳食シチューレシピ
各離乳期におすすめのシチューレシピをご紹介します。
【離乳初期】粉ミルク&にんじんペーストシチュー

■材料(作りやすい分量)
・粉ミルク(調乳済み) 30〜40ml
・にんじん 1cm厚の輪切り半分くらい
■作り方
① にんじんをやわらかく茹で、なめらかにすりつぶす
② 粉ミルクと①を合わせて完成
【離乳中期】豆乳を使ったブロッコリーシチュー

■材料(作りやすい分量・約2食分)
・豆乳 80cc
・米粉 大さじ1
・たまねぎ 1/6個
・ブロッコリー(穂先のみ) 小分けの房4房くらい
■作り方
① みじん切りにしたたまねぎを耐熱容器にいれ、米粉をまぶしつけて、少しずつ豆乳を加えながら混ぜ合わせる
② ①にみじん切りにしたブロッコリーの穂先を入れ、ラップをして電子レンジ(600W)で1分20秒ほど加熱する
③ よくかき混ぜて完成
【離乳後期】鶏肉とチーズの本格クリームシチュー

■材料(作りやすい分量・約2食分)
・鶏ささみ 1/4本
・たまねぎ 1/4個
・油 大さじ1/2
・小麦粉 大さじ1/2
・牛乳 大さじ8(120ml)
・チーズ 10g
■作り方
① 小鍋に油、細かく刻んだ鶏ささみとたまねぎを入れて火にかけて炒める
② 鶏ささみの色が変わったら小麦粉を入れ、馴染むまで混ぜ合わせる
③ 牛乳を少しずつ入れて伸ばしていき、温まったらチーズを入れて、溶ければ完成
離乳食シチューの保存方法
離乳食のシチューを作り置きしておくこともできます。適した保存方法について知っておきましょう。
離乳食のシチューは冷凍保存で

シチューは冷凍して保存か可能です。作ってから1週間以内を目処に使い切るようにします。
小分け保存すると便利
15gずつくらいに小分けしておくことで、スパゲッティなど他の食材と混ぜたり、量を調節しやすく便利です。赤ちゃんに「もっと!」とせがまれることもあるかもしれません。すぐに少し足せると便利ですよ。
シチューの解凍は様子を見ながら
電子レンジで解凍ができます。
ただし、シチューのようなとろみがあるものは加熱する際に循環しにくく、突沸(急に爆発するように沸騰して飛び出す)することがあるので、短めの時間で様子を見ながら温めるようにしましょう。
突沸については以下のページで詳しく解説されています。参考にしてください。
▶︎食品加熱時の突沸に注意(国民生活センター)
まとめ

まろやかな味わいで色々な野菜がおいしく食べられるシチュー。赤ちゃんが好きな“乳”の味わいでもあるので、ぜひ離乳食に取り入れて、苦手な食材にもチャレンジしてみてくださいね。
(文:奥野由 先生、監修:川口由美子 先生)
※画像はイメージです
離乳食シチューの市販品|ママ編集者セレクト
ママ編集者が選んだ「赤ちゃん向けシチューを作る際に活躍してくれる商品」をご紹介! パッケージにある月齢の目安を参考に、赤ちゃんにあったものを選んでみてくださいね。
ホワイトソース(5ヶ月〜)

こどものためのクリームルウ。(1歳〜)

シチューの王子さま(1歳〜)

とろみのもと(5ヶ月〜)
