【助産師解説】つわりの症状、どんなふうに始まった? 7人のママのつわり体験談
プレママを悩ませるつわり。始まりのイメージは「急に口元を押さえてトイレへ駆け込む」というものですが、実はその症状や始まりには幅があるようです。今回は実際につわりを体験されたママたちに、つわりの症状についてお伝えしたいと思います。つわりって、吐き気や嘔だけじゃないんです!!
つわり、どんな症状だった? ~ママたちの声~
人によってあったりなかったり、ひどかったり軽かったりする「つわり」。始まる時期も出る症状も個人差があります。そこで、先輩ママたちに「つわり、いつから始まった?」「つわりの症状は?」について聞いてみました。
※画像はイメージです
「スーパーで涙目」
つわり中は、好きだったものを受け付けなくなったり、意外なものを食べたくなったり、変化が激しいですよね。つい昨日までは「これを食べるとすっきりする!」という必勝フードだったものが、今日になって急にNGになるなんてことも。泣きそうになる気持ち、痛いほどわかります。
「気づいたら夕方に」
つわりの症状が現れやすい妊娠初期は、強い眠気に驚く人も少なくないようですね。ホルモンの変化により起こる生理的な現象と言われていますが、だるさが残ったりぼーっとしたりすることも。車の運転をする場合など、注意をしてくださいね。
「出産まで食べてばかりで〇kg増」
つわりというと「食べると気持ち悪い」イメージが強いですが、意外と多いのが「空腹だと気持ち悪くなる」というケース。妊娠中は体重管理も重要なミッション。食べつわりがあると、体調だけでなく体重への影響も気になります。一回に食べる量を少しにするなど、なんとか乗り切りたいですね。
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「水の銘柄指定」
そうそう、つわり中は食べ物だけではなく、受け付ける飲み物にも制限が出てくる場合もあるのです。「牛乳だけは大丈夫」「麦茶だけは絶対飲めない」「薄めたスポーツ飲料が命綱」など、人によってOK・NGドリンクがあるようなので、試してみてください。特に嘔吐が激しいときは脱水にも注意です。
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「ティッシュを大量消費!」
つわりが起きやすい妊娠初期に唾液がたくさん出るのは、よくみられる症状のようです。たくさん出る上に、飲み込むのもつらく……。普段は感じない自分の唾液がまずく感じ、吐きだそうにも人前だと難しいですよね。「飴をなめるとつばを飲み込みやすかった」という体験談もありました。
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「野菜売り場が鬼門」
つわりがつらい時は誰かに甘える! それでいいんですよ~。産後すぐや子育てで忙しく出かけられないとき、パパがしっかりお買い物できれば頼もしいですよね。
「義実家でつわりスタート」
「つわりの症状は乗り物酔いに似ている」との体験談もありました。つわりと乗り物酔いのダブルパンチは、想像するだけで恐ろしい……。
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※マイナビ子育て調べ 調査日時:2019年1月28日~2月4日
つわりの基礎知識
1. 割合|5〜8割の妊婦さんがつわりに
妊娠したからといって、妊婦さん全員につわりの症状が現れるわけではありません。割合としては、妊婦さんの50~80%がつわりになるといわれています。
2. 症状|消化器の不快な症状がメイン
つわりは以下のような消化器の症状が出ることが多いです。
・胸がむかつき、吐き気をもよおす(悪心)
・吐く(嘔吐)
・食欲がわかない(食欲不振)
・食べ物の好みが変わったり、偏ったりする(食嗜変化)
上記以外の症状が出る人も多く、感じる強さにも幅があります。
また、ママたちの間では、妊娠初期に起きやすい変化も合わせて、以下のような症状を感じることが多くあります。
・「吐きつわり」:気持ちが悪く吐き気を感じる、吐く
・「食べつわり」:空腹だと気持ち悪くなる
・「眠りつわり」「寝つわり」:寝ても寝てもまだ眠く、強い眠気がある
・「よだれつわり」「唾液つわり」:唾液がたくさん出る、飲み込めない
・「においつわり」:匂いに敏感になる、平気だったにおいがダメになる
そのほか、頭痛やだるさを感じる人もいます。
なお、医学的には消化器の症状をつわりと言い、「○○つわり」といった呼び方は俗称ですが、妊娠初期は様々なマイナートラブルが起きやすく、それらもホルモン変化が影響しているものと考えられます。
3. 悪化|妊娠悪阻の場合、入院治療が必要
つわりは妊娠5~6週目から始まり、妊娠12~16週ごろによくなってくる人が多いとされています。しかしながら、長引く人もいれば感じない人もいて、症状の感じ方にも差があります。
つわりが悪化し、水分や食べ物を受け付けず一日中吐いていたり、体重が激減(妊娠前の5%以上)したりした場合は、治療が必要な「妊娠悪阻(にんしんおそ)」の可能性があります。つわり症状が強い場合は、無理せず産婦人科で相談しましょう。
不安に思うことも多いかもしれませんが、パパなどのサポートを受けつつ、つわりのつらい症状が少しでも楽になる方法を探しながら、乗り切ってくださいね。
(構成:マイナビ子育て編集部、監修:佐藤裕子先生)
※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました
※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます