<新生児〜あんよ>秋〜冬の赤ちゃんの服装は?外出時・部屋着と便利アイテム【小児科医監修】
急に寒い日がある秋口、赤ちゃんに何を着せるか迷いますよね。微妙な気温の日は室内の温度調節が難しいことも。今回はそんな季節に知ってほしい「秋の赤ちゃんの服装」と「室内温度」についてお伝えします。また、冬に着せたい服装もご紹介しますので、ぜひ準備の参考にしてくださいね。
赤ちゃんの服装決めのポイント
赤ちゃんは汗かきなので、肌着や洋服は汗をよく吸う素材で季節や気温に合ったものを選びましょう。着せる枚数は月齢に合った目安をもとに、必要に応じて調節することがポイントです。
気温や湿度、日差しに合わせて快適に
赤ちゃんは新陳代謝がさかんです。さらに、体は大人と比べて小さいですが汗の出る汗腺の数は大人とほぼ同じです。そのため、体温が高めで大人の2倍以上も汗をかくので[*1]、赤ちゃんだからといって大人よりたくさん着せる必要はありません。
新生児は「1枚多く」
ただ、新生児は体温調節の機能が特に未熟で、周囲の環境にも慣れていないため、着せるものの枚数は「かけるものも含めて大人より1枚多く」を目安にするといいでしょう。
1ヶ月〜「同じ枚数」、3〜4ヶ月「1枚少なく」
生後1ヶ月を過ぎれば、着せるものは「大人と同じ枚数」で大丈夫です。周囲の環境にも慣れて体を活発に動かすようになる3~4ヶ月ごろからは、「大人より1枚少なく」が目安になります。
ただ、赤ちゃんは体温調節がうまくできないので、気温や室温、場所などに合わせて1枚プラスしたり脱がせたりと、こまめに調節してあげることが必要です。
肌着などの素材・形状にも工夫を
汗かきな赤ちゃんには、特に肌着は吸汗性に優れていて、デリケートな肌に刺激の少ない素材が適しています。肌着やウェアの形は、月齢が低いねんねのころは前開きなら脱いだり着せたりがしやすく、おすわりができるようになってからは、かぶりタイプの方が着せやすくなってくるでしょう。
赤ちゃんの秋の外出時の服装<気温7〜28度>
残暑の残るころから、だんだん寒くなっていき気温差が大きい季節です。季節の変わり目で体調を崩さないように、室温に合った素材の肌着や洋服を選びましょう。
赤ちゃんの秋の服におすすめの素材
はじめと終わりで気温差がある秋も、赤ちゃんに着せる素材は綿素材が基本です。暑さが残っている時期は、ガーゼ、フライス、天竺などの夏向け素材を着せ、晩秋になって気温が下がってきたら、あたたかい綿素材へと変えていきましょう。
秋の終わりに向くあたたかい綿素材としては、以下がおすすめです。
・スムース:フライスを2種類織り交ぜているので、少し厚手で保温性に優れています。肌触りは裏表ともになめらかです。
・接結天竺:薄手のニット素材を重ねた素材。保温性に加え通気性にも優れていて、肌触りはやわらかです
・ニットキルト:ニット生地をキルディング加工した素材。保温性が高く、晩秋から初冬に着せる衣服に向いています。
なお、気温が24℃を下回るようになったら、肌着を着せた上で気温や室温に合った重ね着をしていきましょう。
赤ちゃんの秋の服におすすめのコーディネート
あると便利なアイテム
・前開きカーディガン
着せたり脱がせたりが楽なので、外出時の調節用に1枚持っていると便利です。
・ベスト
薄手や厚手のものを何種類か用意しておき、気温に合わせて調節用に着せるのがおすすめです。
・ブランケット(ひざかけ)
少し肌寒くなってきた時期のお昼寝時にかけたり、ベビーカーやチャイルドシートで外出する時にかけたりと、1枚持っているといろいろ使えます。
赤ちゃんの冬の外出時の服装<気温2度〜13度>
寒い時期なので、保温性が高くあたたかい素材の洋服を着せ、外出時は防寒対策のアウターも必要です。ただ、出先で暖房の効いたあたたかい室内に入ったときには、上着だけでなく1枚脱がせるなどして、着せすぎないよう注意しましょう。
赤ちゃんの冬の服におすすめの素材
寒い時期、赤ちゃんに着せる洋服の素材は、保温性のある綿素材を基本に選びましょう。赤ちゃんは冬でも汗をかくので、肌着は冬でも吸汗性に優れていて、肌に優しい綿100%のものがおすすめです。気温が低くなってきたら、以下のようなより保温性の高い素材のものを組み合わせましょう。
・ウール:羊毛を織って作られた生地で、保温性が高く肌触りはふっくらしてやわらかです。
・アクリル:合成繊維ですが、特徴はウールに似ていて、ふっくらとやわらかい肌触り。保温性にも優れています。ただ、ウールと比べると汗を吸いにくいので、肌着ではなくアウターなどに向いています。
寒い時期には、まず肌着を着せたうえで、月齢によって気温や室温に合った素材や枚数の洋服を着せます。また、厚手のものを1枚着せるより、薄手のものを重ね着させるほうが間に空気の層ができて暖かくなります。
赤ちゃんの冬の服におすすめのコーディネート
あると便利なアイテム
・レギンス
スカートをはくときなどにはかせると〇。タイツよりも滑りにくいのでおすすめです。
・レッグウォーマー
短めのパンツにもスカートにも合わせられるので、ちょっと足元が寒いかなというときなどにあると便利です。外出時の寒さ対策としても使えます。
・ニット帽
必須ではありませんが、風の強い日や寒さが厳しい日などの外出時にかぶせると寒さ対策になります。
室内では赤ちゃんの服装と室温を調節
赤ちゃんの過ごす室内は、季節によって暖房や冷房も活用して快適な室温を保つのが基本です。そのうえで、着せすぎに注意し、動きやすく調節もしやすい洋服を着せてあげるといいですね。
秋の室温の目安と赤ちゃんの服装
季節のはじめと終わりでは気温差があるうえ、1日のうちでも朝と夜の気温差があります。室温は20~25℃[*1]を目安に、秋口で残暑が続いているようなら冷房を入れるなどしましょう。
着せるものは、「肌着+1枚」を基本に、気温に合わせて1枚プラスしたり、気温が24℃以上なら1枚でもOKです。
なお、月齢の低い赤ちゃんの場合は、上にかけるものも1枚と考えて、着せすぎないようにしましょう。
冬の室温の目安と赤ちゃんの服装
寒い時期、赤ちゃんのいる部屋の温度の目安は、20~25℃[*1]くらいです。暖房を入れるなどして、この室温を保った室内で過ごせば寒くはないので、着せすぎないようにしましょう。
冬でも赤ちゃんは体を動かすと汗をかくので、室温を保った室内では基本は薄着スタイルにします。ママが肌寒いと感じるときは、ベストやカーディガン、レッグウォーマーなどで調節するといいですね。
また、月齢の低い赤ちゃんは、上にかけるものも1枚に数えて、着せるものの枚数を決めましょう。
なお、赤ちゃんは手足が冷たくなっていることがありますが、必ずしも寒いわけではないのです。背中やお腹など露出していない部分を触ってみて温かければ、手足が冷たいのは体温調節をしているからなので心配いりません。
また、睡眠中にたくさん着せたりかけたりして温めすぎると、乳幼児突然死症候群(SIDS)の誘因の一つになると考えられています。手足が冷たいだけで温めたり着せすぎたりしないよう、注意しましょう。
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そのほか、他の季節の服装などについては、以下の記事の中で詳しく解説しています。
▶︎【医師監修】赤ちゃんの服装|気温・季節別の選び方(文:村田弥生/監修:梁尚弘 先生)
※本記事は上記の記事を一部抜粋したものです
※画像はイメージです
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※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました
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