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2023年01月29日 11:11 更新

#古坂大魔王のモヤズバッ! Vol.11 園ではできるのに、家では手がかかる我が子。どうしたらいい?

お笑い芸人や音楽プロデュース、テレビ番組のMCなど、多忙な毎日を送りながら、2児のパパとして育児に奮闘する様子をSNSで積極的に発信している古坂大魔王さん。同じように育児や夫婦関係のことで悩んでいるパパ・ママのお悩みに、ズバッと切り込みます。

古坂大魔王,古坂大魔王のモヤズバッ!

今回のお悩み

Lazy dummy

ひまわりさん(35歳/食品・飲料/事務系専門職)

うちの子は、幼稚園ではなんでもある程度できるみたいなのに、家にいるときはほとんど赤ちゃん状態で「何もできない〜」と言って手がかかります。どうしたらいいでしょうか?

古坂さんの回答

半分のろけっぽくて素敵です

この質問は、我が家の状況に近いので選ばせていただいたんですが……これすごく困るし疲れるんだけど、同時にお子さんがすっごくかわいくないですか? 幼稚園ではなんでもできるのに、家では赤ちゃん返り。それって親を全面的に信頼していて、安心して甘えられているってことですから。

実はうちの上の子も、まったく同じタイプ。保育園では優等生なのに、家では驚くほど甘えん坊なんです。保育園の先生に「お遊戯は上手だし、お手伝いも年下の子のお世話もなんでもできるし、すごいんですよ!」なんてほめてもらうのに、家ではよくご飯をなかなか食べないし、着替えないし、ダラダラしていて、本当にひどいときも多い(笑)!

もちろん、こちらも忙しいときは「自分で食べて」「早く着替えて」などと言いたくなることもあります。当然イラっとすることもあるわけですけど、一方で僕たち親を信頼しきって甘えてくる子どもの姿は言葉で表現しきれないほどかわいい。そして、こういう姿が見られる期間は意外と短いんじゃないでしょうか。

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そういうふうに考えると、このご相談は「困った恋人の愚痴」みたいに、半分は困っていたりイラっとしたりしつつも、半分は本当に仲良しの家族だからこその「のろけっぽい」ところがいいなぁと思いました。

家は「安全基地」であってほしい

そして、子どもが「おそと」である幼稚園や保育園、「おうち」である家をきちんと分けられているのは、成長の証です。大人はもちろんですが、子どもだって外では自分なりに、その年齢なりに日々がんばっているもの。傷つくこともある。だから家って、大人にとっても子どもにとっても「絶対に安全だと思える基地のようなもの」であることが何より大事なんじゃないでしょうか。

たぶん、お母さんであるひまわりさんも、外と家ではいろいろと違うということがありませんか? 会社や外ではビシッとしていても、家ではゴロゴロ寝転がったり、ダラダラしたりもしますよね。他人には見せられない姿になることもあるんじゃないでしょうか。

実は僕、家に帰ると靴下を半分だけ脱ぐんです。なぜかというと、つま先は寒く、かかとは暑いから。変な格好だけど、すごく心地いいんですよね。先日このスタイルを下の子が真似していることに気づいて笑いました。そして家族で「パパの靴下の歌」を作り、みんなで歌って、また大笑い。こういうとき、すごくリラックスできる家だなあと思いまた。

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ひまわりさんのお子さんが家で甘えられるというのも、心から安らげていて、つまり家が「安全基地」になっているので、とても素晴らしいことだと思います。外でがんばれているのも、家で十分に甘えられているからかもしれません。もしも逆に家ではきちんとして、外でダラダラしていたら、そっちのほうが心配です。

いっそ甘えさせてあげるのもあり!

でもまあ「本当は自分でできる」とわかっているからこそ、親も暇ではないからこそ、腹が立つやら困るやら疲れるやら、ですよね。そこでどうするかですが、「ま、いいか〜」と思って、たまには全部やって甘えさせてあげるのはどうでしょうか? 着替えさせてあげたり、ご飯を「あ〜ん」と口に入れてあげたり、歯磨きしてあげたり。

いちいち「自分でやりなさい」「早くしなさい」って叱っても、やらないときはやらないと思うんです。本当は自分でできるにもかかわらず、どうしても甘えたいから、もしくは疲れているから親に頼んでいるのかもしれません。親は意固地になって叱る、子どももムキになってテコでも動かない……なんてことになると、余計に疲れちゃいますよね。

これが毎日じゃ困ると思いますが、多くの場合はそうはならないと思います。なぜなら、子どもは親に自分ができるところを見せたいからです。自分でできたときには「家でも自分のことできてえらいな」「そんなこともできるんだ」などと大げさにほめれば、自分でやることが多くなるんじゃないでしょうか。

古坂大魔王,古坂大魔王のモヤズバッ!

あとは、たまにお風呂に入らなくてOKにするとか、保湿クリームを塗るのをサボるとかして、親も手を抜くのがおすすめです。僕は子育てにおいて、「親の心身の健康」がもっとも大事なことのひとつだと思うんです。親子ともに家ではリラックスしましょう!

今回の結論!

古坂大魔王,古坂大魔王のモヤズバッ!

古坂大魔王さんプロフィール

1973年7月17日生まれ。青森県出身。1992年にお笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。現在は、芸人、DJ、音楽プロデューサーのほか、文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使を務めるなど、マルチな才能を活かして活躍中。2児の父。NHK Eテレ『すくすく子育て』、日本テレビ『スッキリ!』をはじめ、多数のバラエティ・情報番組に出演中。プロデュースするピコ太郎の公式YouTubeチャンネル内に幼児向けコンテンツ「ピコスタキッズ」を開設した。

ピコ太郎のYouTubeチャンネル『-PIKOTARO OFFICIAL CHANNEL-"PIKO ST KIDS"』
Twitter @kosaka_daimaou

(取材・文:大西まお、撮影:天田輔[インタビュー]、佐藤登志雄[タイトル・結論]、編集:マイナビ子育て編集部)

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