銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81 坂本紗有見先生｜子育ての経験を生かした歯科診療

銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81の院長を務める坂本紗有見先生は、3人の子どもを育てるお母さんでもあります。自身も矯正治療を経験し、お子さん方の矯正治療も行いました。クリニックは銀座駅から徒歩4分の立地になり、仕事で銀座を訪れる人はもちろん、中央区や区外に住む親子さんも通院されています。

今回は坂本先生に施設の雰囲気や診療モットーをお聞きしました。

お話をお聞きした先生
銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81 院長

坂本紗有見先生

東京歯科大学卒業。日本矯正歯科学会認定医、日本アンチエイジング歯科学会理事。東京歯科大学入局後、家庭と両立させながら歯科医師として従事。坂本歯科副院長を経て、2006年より現職。休日の癒しは、ペットのウサギと戯れること。
「結婚・子育てを経て、女性としての経験を生かせる歯科医院を作りたいと考えていました。私自身が人生の変化を味わったからこそ、診療を通して、さまざまな状況の患者さんのケアをしていきたいです。」（坂本先生）

親子の気持ちに寄り添った矯正歯科

坂本先生はとても丁寧な診断や治療を心がけており、きめ細やかな対応を求める患者さんが多く訪れています。クリニックでは矯正治療だけでなく、虫歯治療や口の機能を高めるトレーニングもおこなっています。

虫歯や審美治療など一般歯科の診療にも対応

メインの診療は歯列矯正ですが、一般歯科にも対応しています。私自身も、大学病院勤務時は矯正を専攻していましたが、大学病院お休みの日は一般歯科クリニックでも診療をしていました。開業後は、私自身は矯正歯科治療を専門におこなっていますが、虫歯の治療のみというような、「当院で一般歯科を受けたい」という患者さんのご要望も多くありました。そのため今は月のうち6日は一般歯科の先生に来てもらって、虫歯や審美治療など一般歯科の診療にも対応しています。

お口や全身の機能にも注目

当院では歯並びを整えるだけでなく、全身のバランスに着目したトレーニングもおこなっています。歯並びは見た目の問題に加えて、会話や食事など口の機能とも関わりがあります。口の機能が低下していると、噛む・飲み込むがスムーズにいかなくなるだけでなく、口が開いたままの「お口ポカン」になったり、集中力が低下したり、鼻呼吸がしづらくなったり、姿勢が悪くなったりなど、全身の健康にも影響を与えやすくなります。
子どもの患者さんであれば、食習慣のアドバイスをしたり、舌を正しい位置を習得するための練習（MFT 口腔筋機能療法）もしています。呼吸や睡眠に問題がある子に対しては、必要に応じて診療科の紹介もおこなっていますね。

銀座並木通りさゆみ矯正歯科クリニック — 「父が札幌市で歯科医をしており、小さい頃から歯医者は自分にとって身近な存在でした。私自身は家政科に興味があり、親の希望に反抗した時期もあります。家庭に入りたい希望も強かったので、家庭との両立を図りやすいイメージのある矯正歯科医を目指しました。」（坂本先生）

親御さんの気持ちに寄り添った診療

坂本先生は、歯科医師だけでなく専業主婦やパートタイマーのご経験もあります。クリニックでは、母親としての経験を生かし、子育て中の親御さんや子どもの気持ちに配慮した診療をおこなっています。

子育てしてわかった育児の苦労

矯正治療をするには、ご自宅での歯磨きや必要な装置の装着など、患者さんの自己管理も必要です。独身の頃は子育ての大変さを知らず、自己管理のできない子どもの親御さんに対して、疑問を感じることもありました。結婚後、3人の子育てを経験する中で、育児の苦労が身に染みて分かり、親御さんやお子さんの患者さんへの理解が深まり、対応の仕方も変化しました。私自身も三人三様の子供たちの親としての苦労を味わったからこそ、親御さんやお子さんへの患者さんの気持ちを汲み取り、接し方や診療にも配慮できるようになりました。

正確な情報を元に診療

子どもの矯正治療では、お家での歯磨きや装置の装着状況について確認することがあります。自分の子どもを良く見せたいと考えるあまり、親御さんが虚偽の内容をお答えになるケースもみられます。
歯科医院での質問は、診療に役立てるためのもので、子どもの成績や評価に関わることではありません。申告された内容と現状が合っていない場合、親御さんの付き添いなしで子どもの患者さんを診療することもあります。親御さんにも説明して、肩の力を抜いていただけたら嬉しいと思っています。

一人で子育てされている親御さんなど、子育てで精神的な負担を感じている方との関わりです。シングルマザーだけでなく、夫が単身赴任でワンオペなどさまざまな例がありますが、私自身も主人が海外に単身留学していた期間の子育ての大変さを経験しましたの、親御さんに精神的な余裕がないと、子どもの落ち着きがなくなるなど、行動に影響が出ることも理解しているつもりです。
私自身も子育ての大変さを分かっているので、育児を頑張っている親御さんに理解を示したり、ねぎらったりします。中には、院内で日々の思いを語られる方もいらっしゃいます。

子どもの矯正治療を最後までサポートしよう

子どもを矯正治療は、本人が希望するよりも、親御さんや家族の勧めで治療を受けられることが多いです。そういった背景には、子どもに対する愛情はもちろん、親御さん本人が自分の歯並びにコンプレックスを感じていることもあるでしょう。一方で、実際に子どもが矯正治療を始めると、毎月の通院やご自宅での管理が必要だったり、子どもの年齢によっては、反抗期や受験と重なったりすることもあるので、後悔される親御さんもいます。しかしながら、矯正歯科の治療は年月がかかりますが、治療後の満足度も高いので根気よく続けることが大切です。もちろん、ご家庭の考えに沿って、一時的な中断も必要なこともあります。
ご家族の大切な輪を乱さないように相談しながら進めています。

矯正治療の中断で後悔しないために

当院に来られる大人の患者さんの中には、子どもの頃に親に言われて矯正治療を始めたものの、途中で嫌になり、大人になってから治療を再開する方もいます。
子どもの矯正治療は、お口のすこやかな成長・発達を助けるものです。子どもへの想いがあって矯正治療を始めたのであれば、ぜひ最後まで子どものサポートしていただきたいですね。当院では、親御さんの立場をくみ取りながら、お子様の矯正治療を応援させていただきます。先にも伝えましたが、ご家庭の考えに沿って、ご家族の大切な輪を乱さないように相談しながら進めています。