
【4人の子を持つ片づけのプロ伝授!】夏休みはプリント整理の絶好の機会! 子どものタイプ別整理法
長期休暇は子どもと片づけを一緒にする絶好のチャンスです! 今回は、学校からもらってきたプリントやテストなど、溜まっている紙類の整理の仕方について、4人の子どもを持つ片づけのプロの事例を紹介します。子どもによって違うやり方も必見ですよ。
4人の子どもと暮らすライフオーガナイザー®︎中矢くみこです。
わが家では、子どもが持ち帰ってくるテストやプリントは子どもがそれぞれの場所に収納しています。見直しのタイミングは、やはり長期休暇を利用することが多いです。

そこで今回は、子どもと一緒に進めるプリント整理の仕方、そして、ケンカにならないコツについてご紹介いたします。
見直すタイミングは子どもが決める
プリントが溜まってくると、どうしても気になってしまうのが親心。ただ、子どもをみていると、見直したいタイミングはそれぞれ。大人も、コツコツ・少しずつ派、一気に・まとめて派がいるように、子どもにも傾向があるのかもしれません。
わが家の場合、中1の長男は「あっ! あれ捨てちゃったかも?」と不安に思うことを避けたいそうで、1〜2年分を保管しています。小学5年生くらいからこの傾向に。前年度のものが確実に必要ないと判断できるので、見直すタイミングは夏休み。一気に捨てているようです。

逆に小5の娘は、低学年のころから持ち帰ったら即捨て。以前はいったん保管していたのですが「いっきに見直しをするのは面倒」「毎日、判断したほうが楽」と、そのままゴミ箱に捨てるようになりました。
小3の双子の息子たちは、まだまだ見直しするタイミングは受け身です。目安は、箱がパンパンになったとき。

箱ひとつ分なら、10分ほどで見直しができる量。長期休暇のときに声をかけて、気分が乗ったら一緒に見直しています。
プリントを見直す3ステップ
では、見直すときの3ステップを紹介していきます。
ステップ1:子どもに質問するところから
子どもと見直すときに「捨てる」ことに意識が向いてしまうと、「いる・いらない」の二択になりやすいことも。まずは、大人の価値基準をグッと抑えて、子どもがどう思うのか? にフォーカスしてみます。
「これってなんだろう? 教えて」と、興味を持って聞いてみると、特に低学年のときはいろいろと教えてくれます。そのときに話してくれた言葉を、次のステップ「分けるとき」に使っていきます。

ステップ2:つぶやいた言葉で分けていく
捨てるもの探しではなく、どんなものがあるのか把握するための整理。人によって分け方が少しずつ違うので、双子の息子たち(二男・三男)事例で比較してみます。
二男がプリントを見ながら話していたのは、こういったセリフ。
① あとで見ようかな
② これはいらないな
③ う〜ん、(どうしたらいいか)わからない
④ これはとっておく!
というもの。

迷わずにパッパと分けるのが、面倒にならないコツ。子どもが迷いはじめたら「迷う」「わからない」など、グループをひとつ作っておきます。話しているワードは、付箋に書いて貼っていきます。
同じ双子でも、三男は
① いらない!
② これは残す!
③ どうしよっかな……
の3つ。
「どうしよう……」と迷っている理由を聞いてみると、大切なものやチラシは「残す」プリントとは一緒にはしたくなかったよう。

「宝物」というワードが出てきたので、「迷う」に入れていたものを、さらに細かく分けました。

分けている途中でも「やっぱりこれはいらない」「これはこっちかも」と移動することもありますし、移動したことでなくなるグループもでてきます。
子どもの言葉に合わせながら、付箋を貼り替えみてくださいね。
ステップ3:分けたものを収納する
せっかく分けたプリント。一緒に収納してしまってはもったいない。そこで、ひとつひとつ、どこに収納するといいのか、子どもと決めていきます。
チラシ類は見える場所に貼り、宝物は次に整理したときにわかりやすくなるようクリアファイルに入れて、プリント収納ボックスの底に入れました。

娘の宝物は、低学年のころからファイルケースに入れて、本棚に立てています。

はじめは面倒そうにやっていたプリント整理。回数を重ねるごとに、やり方も覚えて慣れていくので、スピードアップしている気がしています。
また、プリントを整理していると、子どもが手放すと判断した中に「あっ、それ捨てちゃうの?」と思うものもでてくるかもしれません。これは、おもちゃや絵本などでもよくあること。子どもが考えて出した決断を大切にするためにも、その場で口を出すのはグっと堪えて。後でこっそり救出して、別の場所に保管するのもひとつの手ですよ。
まとめ

今回は、長期休暇のタイミングでぜひ実践していただきたい子どもたちのプリント整理法をご紹介しました。
大人が必要なもの、必要ではないものを判断するのは簡単ですが、子ども自身がもらったもの。プリントの量も膨大ですし、子どもにも自分の物を管理する力をつけてもらいたいですよね。なにより、そのプリントの中には、子どもにとって「宝物」もあります。やはり、子ども自身に判断してもらうのが一番です。
今回ご紹介した方法が、この夏休みに親子で行うプリント整理のお役に立てれば幸いです。