共働き夫婦 共働き夫婦
2023年08月28日 10:00 更新

共働き夫婦の1日スケジュール DROBE Narumiさんの場合(前編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第17回となる今回は、DROBEでスタイリスト・クオリティマネージャーとして働くママのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールとお仕事の様子をうかがいました。

取材にご協力いただいた方

DROBE スタイリスト・クオリティマネージャー Narumiさん(30歳)

プロのスタイリストが希望に沿ってコーディネートを組み、自宅に届けてくれるパーソナルスタイリングサービス「DROBE」でスタイリストとして働く。5歳の双子の女の子のママ。クオリティマネージャーとして、全国に約150名在籍するスタイリストのマネジメントや研修なども行っている。カジュアルとエレガンスをかけ合わせたスタイリングが得意!

朝のタイムスケジュール

幼稚園の準備は前日のうちに各自で進める

――朝の準備の様子を教えてください。

Narumiさん 最近は双子の姉が早く起きることが多いので、夫と上の子で朝ごはんを食べています。私と下の子は7時くらいまで寝ているので、夫の出社前に準備を進めてもらいますね。朝ごはんはパン、魚肉ソーセージ、バナナなどのフルーツ。基本は調理器具を使わないものをセレクトしています。

――双子への声かけはどうしていますか。

Narumiさん 双子とはいえ、真逆の性格なんです。妹のほうがマイペースで、姉は事前に自分で準備していることが多いので、朝はどちらかというと、姉は本人に任せて、妹に「あれ持った? これ持った?」と聞いています。姉もそれを聞きながら、自分で忘れているものがあれば補充していますね。姉も小さなお母さんのように妹に「あれは持った?」と聞いてくれることも。

――しっかりしていますね! お子さんはヘアスタイルにこだわりますか。

Narumiさん あります! 今は編み込みがブームですね。毎朝2人とも希望が違います。自分でヘアスタイル用の絵本を持ってきて「これやって!」って(笑)。それがわりと高度なヘアスタイルなんですよ。でも「時間がないから」って言うとちょっとシュンとするので、できるだけそれっぽく仕上げて。とくに姉はこだわりが強いです。

――ちょうど髪も伸ばしたくなる時期ですよね。

Narumiさん そうですね。夫が出社してから大人は私1人なので、私と姉で妹のサポートをしている感じです。私は朝のうちに洗濯物を回して、準備をしている間に干します。幼稚園の準備は、毎日入れるものは同じなので、できるだけ自分たちで前日に準備しておいて、朝は検温や箸の準備など当日にできることだけやります。

――それはスムーズですね!

Narumiさん 年長さんになって、自分のことは自分でできるようになったことが大きいかもしれません。平日の荷物自体はあまりなくて。夏休みのプールの時期だけ、細々としたものを入れないといけないです。その時期の1ヶ月だけちょっと頑張れば、ほかは日々のルーティーンで補えます。娘たちを幼稚園に送り届けるのは基本私の担当です。

お弁当を作るときは、双子たちの好きなものをたくさん詰めて。見た目もかわいらしく、開けたときに笑顔になるようなお弁当を心がけています。

夏休み中は家で育児と仕事を両立する

――今ちょうど夏休みですね。

Narumiさん 夏休み中は預かり保育がないので、実は今2人とも家にいるんですよ。今日はたまたま私の弟が空いていたので、家にきて見てもらっています。でも、私は今日の取材に出てきたことが本当に気晴らしになって(笑)。まだ夏休みが始まって2週間くらいですが、ずっと家で一緒に過ごしていると結構行き詰まってくることもあるので。

――では、夏休み中は2人の横でお仕事を?

Narumiさん そうですね。仕事のときはほぼ相手ができないので、2人にも仕事があるんだよということは伝えています。ある程度、手はかからなくなってきたので、日中は2人で遊んでもらって。ただ、部屋中荒れるし、喧嘩しているし、騒がしいし……(笑)。

――「外に遊びに行きたい!」と言われることはないですか。

Narumiさん 庭にプールを出しているので、自由に出入りして遊んでいます。ただ、床はビチャビチャになって……(笑)。でも、それはもう気にせず、最後に頑張って片づければいいか! と思っています。

――長期休みはちょっと大変な時期ですね。保育園ではなくて、幼稚園を選んだのはNarumiさんのご希望があったのですか。

Narumiさん 実は子どもを産むまでは正直なところ、働かないで育児に専念したかったんです。私の母が忙しかったこともあって「自分は絶対に働かずに小学生までは自分で育てたい!」と思っていました。でも、実際に仕事をせずに子育てをしていると、孤独感があって。子育てをして一生懸命頑張っているし、もちろん忙しいですよ。でも、その忙しさが自分の想像していた忙しさとちょっと違うなと。働きながら感じる忙しさと育児の忙しさはまた違いますよね。

――「忙しい」にも種類がありますよね。

Narumiさん わかりやすく結果が出るということでもない。もちろん母としては当然のことをしているだけなのに、目まぐるしさはあって、それがだんだんつらくなってきてしまって。やっぱり働きたいなと思って、たどり着いたのが当社でした。

勤務中のタイムスケジュール

約150名のスタイリストをマネジメントする

――普段の平日は幼稚園にお子さんたちを送ってから業務開始ですね。

Narumiさん 娘たちを送り届けたらまずはSlackで今日の業務や連絡などをチェックします。効率よく進めたいのでGoogleのタイムスケジュールでやるべきことを明確にしていますね。もし終わらなかったら次に回したり予定を組み直したりして。スタイリストの研修も担当しているので、研修があるときはオンラインで全国の方とやりとりをしています。

――スタイリストさんとのやりとりやミーティングは基本オンラインですか。

Narumiさん クオリティマネージャーのメンバーは月1回くらい出社して、ミーティングをする機会もありますが、スタイリストさんとのやりとりはオンラインメインです。マネジメント業務としては、成績が伸び悩んでいるスタイリストさんのサポートをしたり、そのための勉強会や資料作成をしたり。サポートのミーティングは月1〜2回あります。

――全国に約150名のスタイリストさんがいらっしゃるとか。

Narumiさん 当社のスタイリングサービスは完全オンラインで完結します。プロのスタイリストとAIが好みや体型に合った新品の服を選んでボックスで自宅にお届けできて、商品の在庫管理もシステム上で行われているので、ずっと倉庫にいる必要もありません。基本リモートで自宅でもスタイリング業務ができますね。

――それで全国にスタイリストさんが在籍できるのですね。

Narumiさん 私のほかに7名のクオリティマネージャーがいて、8名で約150名のマネジメントをしています。アパレル業界は結婚や出産後に退職をされる方もいますが、当社は家事・育児とのバランスを取りながらファッションに関わる仕事を続けたいという方に柔軟な働き方ができます。忙しいですが、スタイリング業務は自分がしたかったことなので、楽しく働けていますよ!

フルリモートで大好きなスタイリングをする!

スタイリストがセレクトした洋服や小物などの5点と、着こなしのポイントを記載したスタイリングカルテをワンボックスでお届け!

――Narumiさんは前職もスタイリストさんですか。

Narumiさん アパレルの販売員でした。娘たちが年少さんになって、その年の秋からスタイリストとして業務委託契約で当社に入りました。年長さんまでは預かり保育も一切なかったので、当時は13時半お迎え。そうなると、現実的に働けるのは9時から13時半の4時間くらいです。スタイリストのときは、お客様のスタイリングを考えることがメインの業務でした。

――オンラインのスタイリングとはどういう仕組みなのでしょう。

Narumiさん 当社独自のオンラインシステム上でスタイリングをし、ブランドさんと連携している当社の倉庫からお客さまへ商品をお届けします。スタイリングは朝方でも夜中でも、自分の自由な時間できるので、復職時から問題なく働けていました!

――なるほど! スタイリングのお仕事はどんなところが楽しいですか。

Narumiさん どんなに服が好きでも、自分1人が着られる服や系統は限られますよね。だから、お客様の趣味嗜好に合わせて幅広いテイストのスタイリングを組めるのはとても楽しいです。もともと子どもの頃から着せ替え遊びも好きで。商品単体のよさだけではなく、トータルコーディネートでご提案できるのも、販売員のときとは違う大きなポイントですね。
スタイリングして1週間後くらいにお客様からフィードバックが届きます。そこで「とてもかわいかったです!」とか「ときめきました!」とかコメントをいただけることも嬉しいです。

プロのスタイリストが選んだコーディネートが自宅に届きます。気に入った商品は購入できるので、忙しいママやファッション迷子の人にも好評です。

子育て中も時間を調整しながら働ける

――アパレル業界やスタイリストさんには、長く働き続けるのが難しい側面もあると思います。Narumiさんは実際に「DROBE」で働いてみていかがですか。

Narumiさん やはり時間を自由に使いながら、大好きなスタイリング業務をできることが1番のメリットですね。地方に住んでいると、いざ復帰したいと思っても、通勤に時間がかかってしまうと育児中はそれだけで働くハードルが上がりますよね。

――自分の時間でリモートで働けて、好きな仕事ができるのはいいですね!

Narumiさん リモートなら1日の限られた時間の中でも、無駄な時間を省いて仕事や子どもと接する時間に費やせます。あとは子どもの急な発熱時なども対応しやすいです。働きやすさを実感していますね。

――幼稚園は休園日や振替休日など平日が休みになることもありますよね。

Narumiさん それこそ1日や2日であれば仕事も含めて1日のタイムスケジュールの調整もしやすいので。仕事をする時間は朝と夜に固めて、日中は公園に行って、子どもたちと遊ぶ時間を2時間ぐらい作っています。稼働時間を変えて、フレキシブルに働けているのでとても助かりますね。

――後半では、夜のスケジュールと夫婦の家事分担についてうかがいます。お楽しみに!

▶【後編】双子育児は「全部平等」に! スタイリストNarumiさんの子育てルール


(取材・文:宮本貴世、 撮影:Narumiさん、DROBE、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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