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2024年10月28日 16:00 更新

娘の部活で一緒のママ友。人の陰口が大好きで、これ以上関わりたくない……<子育て心理カウンセリングルーム>

子育て中のママ・パパの悩みを臨床心理士・公認心理師に相談する『子育て心理カウンセリングルーム』。今回は、苦手なママ友に関するお悩みです。「個人的にはいちばん嫌いなタイプだけど、付き合いをやめられない」というその訳は……。

カウンセリングルームロゴ

陰口が大好きなママ友が苦手。娘の部活で一緒なので、付き合いをやめられず……

長女が部活に入っており、7人の同学年がいます。保護者同士も接点をもっていますが、その保護者のうちの一人にとても口の軽い人がいます。他の人の悪いことを笑顔で言ってくる人で、私も影で言われてるんだろうなと思うほど、誰かの悪口しか話しません。
個人的にはいちばん嫌いなタイプで近づきたくないですが、部活のことで関わらないわけにはいかず、お迎えに行ったりお手伝いに行くのがとても憂鬱です。
(31歳・女性・ホテル・旅行・アミューズメント/接客業)

■相談者の家族構成:自分31歳、夫35歳、長女10歳、次女3歳
■お困り度:★★★★★★★★☆☆

※写真はイメージです

■悪口に振り回されて疑心暗鬼になる必要はない
お子さんの活動を通じて知り合う方々の中に、付き合い辛いタイプの人がいると困ってしまいますね。また、7人という人数が少なくも多くもないため、お付き合いの深さを調整するのが難しいかもしれません。

皆さんが節度をもって互いに接し、協力し合うことができれば良いのですが、和を乱すような人がいると大変ですね。

その場にいない人の陰口や愚痴を話したがる人は、日頃から不満や不安を感じやすく、人や物事の良い面に目が向かないタイプであることが多いでしょう。ちょっとしたネガティブな感情やストレスを自分だけで対処できない場合や、本当は自分に自信がなく、誰かのことを一緒に悪く言うことで、その場だけでも仲良くできていると感じたいという場合もあります。

お互いに保護者という立場ですから、そのお付き合いはお子さんたちの活動を支えるためのものなのに、相手を信用できず不快な思いを抱きながら接しないといけない状況は、ストレスを感じて当然です。

問題となっている保護者のそのような行動が誰のためにもならないことは、周囲のほとんどの方も感じていると思います。悪口に振り回されて疑心暗鬼になる必要はなく、他の皆さんも話を合わしているだけだろうと距離を取り、気持ちに余裕を持つようにしていただくと良いと思います。

■あまり親切に対応せず、あいづち程度で聞き流すのも一つ
また、愚痴や悪口を言う人は他人に依存しやすい場合も多く、聞き役を続けているとずっと話し続けることもあります。空き時間が長いときには世間話だけでは終わらず雑談が始まりやすくなってしまうので、はじめから一緒に過ごす時間を短く調整できたらいいですね。

どうしても避けられない状況では、あいづち程度にして聞き流すことをおすすめします。あまりに親切に対応してしまうと、違う場面で今度は悪口を言っていた本人にされてしまう可能性があるからです。

ある程度のところで切り上げ、さりげなくお子さんや部活動のことに話題を変えたり、用事を思い出したふりをしてその場を離れたりしてもいいでしょう。受け身でいつつも、その場の雰囲気や会話を多少コントロールすることはできます。そのような意識を持ってみてください。

世の中には本当にいろいろなタイプの人がいて、お子さんのためとはいえ疲れてしまうことがありますね。一番大切なのはお子さんたちの活動と成長ですから、その目的のために必要な役割の一つと割り切って、価値観が合う方々と協力しながら、適切な距離を保つようになさってみてください。

(文:臨床心理士 大岡 みほ/うららか相談室)

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