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2024年11月19日 16:00 更新

小1の娘は自己主張が激しく「やだ!」が口癖。近所迷惑になるほどの騒音を立てて…<子育て心理カウンセリングルーム>

子育て中のママ・パパの悩みを臨床心理士・公認心理師に相談する『子育て心理カウンセリングルーム』。今回は、子どもの態度について母親からのお悩みです。「自己主張が激しく、注意すると泣きわめく娘に手を焼いている」というその困りごととは。

カウンセリングルームロゴ

内弁慶の小1次女。家では「やだー!」とかんしゃくばかりで、騒音を立て近所迷惑に……

この4月で小学生になった次女の自己主張が激しいのと、注意を聞かずに悪態を取ることに困っています。
外では猫かぶりして大人しくしているのですが、家では自分の主張や意見が通らないと「やだやだ!やだー!」と大声を張り上げて騒ぎ出します。また、行儀が悪かったり散らかしている物を片付けなさい等と注意をすると無視したりします。そして、いずれも機嫌が悪くなると足音をドカドカ立てて歩いたり部屋のドアを勢いよくバタンと大きな音を立てて閉めたり、粗暴な態度と取ります。
近所迷惑になることも含めてやめて欲しいのですが、その旨を注意すると同様に「やだー!」となり、収集がつかなくなることもあります。
何か良い解決策はありますでしょうか。
(43歳・女性・専業主婦)

■家族構成:自分43歳、夫44歳、長女13歳、次女6歳
■お困り度:★★★★★★☆☆☆☆

※写真はイメージです

四月から小学生で学校では期待にこたえて緊張して頑張っている反動もあり、家では反抗的な態度が増えていることもあるかもしれません。

①子供がどういう場面でどういう時に怒りやすいかを分析する
まず、お子さんが反抗したり粗暴な態度を取ったりするのにはお子さんなりの理由があるはずです。一年生ともなると、子供なりの論理のもとに自己主張していることが多いでしょう。そこで、どういう時によくお子さんの怒りが爆発しやすいか? そういう時は誰に対してどのように怒りを向けているか? などなどお子さんのパターンを観察してみてください。お子さんが何に不条理を感じていて何を主張しているのかを理解することが一つ目のポイントです。観察してもわからないときは、お子さんが冷静になった時に聞いてみるのも良いかと思います。

②気持ちを受け止める
お子さんが何に対して怒り何を主張しているのかを突き止めたら、まずはその気持ちをそのまま受け止めてあげましょう。大人からすると理にかなっていないなという主張であっても、いったんお子さんの気持ちを受け止め共感を示してあげてください。

③怒りの出し方や正しい自己主張方法を教える
お子さんの怒りの気持ちは受け止めてあげた上で、怒りの出し方が良くなかったことを伝えてあげましょう。無視したり扉を強く閉めたりする行動ではなく、言葉で自分の気持ちをお母さんに伝える方法を一緒に考えてあげましょう。怒りが収まらないときは別室にこもって 1 人で落ち着く時間を取らせてあげることなども効果的です。

④子供が怒りを爆発させている時は取り合わない
お子さんが粗暴な態度で反抗してくる時は、親も一緒に感情的に怒ってしまうと逆効果です。そういう時は親御さんは取り合わず、娘さんの気持ちが落ち着いてから話し合うようにしてください。

⑤適切な方法で対処できたら褒める
一方お子さんが自分のペースで怒りを抑え、正しい方法で自分の意見を伝えられた時には、そのことを褒めてあげ、お子さんの話をきちんと聞いてあげ一緒に解決法を考えてあげましょう。一方的な指示や注意ではなく、子供自身も納得できるような解決法を考えることがポイントです。

一年生の女の子は口も達者で親も顔負けのことを言いがちですが、言葉の持つ意味を深く理解して発言しているとは限りません。親御さんがお子さんの言う言葉にカチンときて感情的な喧嘩になってしまわないように気をつけてくださいね。是非、お子さんが適切な自己主張方法を身につけられるように手助けしてあげてください。

(文:臨床心理士 亀井紗代子/うららか相談室)

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