給水、ゴミ捨てが全自動でお手入れ簡単! 拭き掃除もできる「ルンバ コンボ j9+」は、忙しい子育て家庭の味方だった
「ロボット掃除機」の中でも認知度が高いのがアイロボット社のルンバシリーズです。食器洗い乾燥機、ドラム式洗濯乾燥機と合わせて、家事が楽になる家電としてロボット掃除機をチェックしている人も多いのではないでしょうか。今回はルンバの最上位機種「ルンバ コンボ j9+」のPRデモ機をお借りしたので、早速レビューします。
ロボット掃除機を使うメリットは家事の分業
復職に際してロボット掃除機を使うメリットは、家事の分業にあります。ロボット掃除機の専用アプリを使えば、留守中に掃除ができます。ヒトなら一度の掃除で疲れてしまいますが、ロボット掃除機なら1日何回も掃除できる点も便利です。
また、子どもが小さいうちは外で遊ぶことが多く、床が砂だらけになるというケースもよくあります。
部屋の中を裸足で過ごすことも多いため、床の汚れはどうしても気になってしまいますね。そういうときは、吸い込み掃除をしたあと、水拭きをすることで床がスッキリします。また、キッチンやダイニングテーブルまわりもベタつくことが多いので、ここも水拭きをすることで気持ちよく使えますが、自分でやろうとするとなかなか重労働です。
そう考えると、「人がいないときに掃除を任せられる」「水拭きができる」「念入りに掃除したり、ロボット掃除機を入れたくない場所をアプリでカスタマイズできる」といった機能を持つロボット掃除機が便利です。
掃除後のお手入れも選ぶときのポイント。毎回ダスト容器のゴミを捨てることで達成感を感じる人もいますが、そうでないならダスト容器のゴミ捨ても自動でできた方が毎日のお手入れは楽です。水拭きするなら給水の手間も軽減できたほうがいいでしょう。
今回使った「ルンバ コンボ j9+」は、まさにそんな特徴を備えたロボット掃除機でした。
「ルンバ コンボ j9+」は、拭き掃除もできるルンバ
「ルンバ コンボ j9+」は、吸引と水拭きが可能な2in1モデルで、特に清掃力と高い自律性が特徴です。
そのポイントになるのが自動給水機能を備えた「クリーンベース」。クリーンベースは、自動的にルンバのダスト容器の中のゴミを収集して空にします。収集したゴミは、クリーンベース内の紙パックに数ヶ月分収納でき、ランプで交換時期を知らせてくれます。
クリーンベースにゴミ収集機能がないタイプだと、毎回掃除の後に自分でダスト容器のゴミを手間を捨てる必要があります。これは、サイクロン式の掃除機などと同じ。仕方がないとはいえ、ゴミを捨てるときのホコリの舞い上がりは気になります。花粉の季節などはなおさら。その点、クリーンベースの紙パックは、取り換えの際に口が閉じる構造なので、安心です。
さらに、水拭き掃除用の水タンクも自動で給水するうえに、1日1回の掃除なら1ヶ月程度は水を補充しないでOKなため、お手入れの負担が少ないのもポイントです。
ゴミ収集は自動でいつでもキレイに使えますが、現在のところこの自動ゴミ収集をオフにはできないので昼間の時間帯に使うのがおすすめです。前モデル「j7シリーズ」と比較すると収集する音は静かになりましたが、それでもテレビの音が聞こえないくらいの音量はします。
「ルンバ コンボ j9+」の吸引力はスタンダードモデルである「ルンバ iシリーズ」の2倍。フローリング、じゅうたん、畳などタイプを問わず効果的にキレイにします。
2本のゴム製のブラシは、髪の毛などが絡みにくい点が特徴。さらに、じゅうたんの上で自動に吸引力がパワーアップする「カーペットパワーブースト機能」により、じゅうたんの繊維の奥の汚れを吸い込みます。
我が家はフローリング、畳、じゅうたん、クッションフロアといろいろな素材の床があります。実際動かしてみると、じゅうたんのときと畳のときに音が一段大きくなり、しっかり吸い込んでいるのが分かりました。
基本的に、ルンバが入り込めれば、家具の下やカーテンがかかっている窓際も掃除をします。家具への当たり方は、家具の手間で一度減速するのでソフト。とはいえ、家具ギリギリまで掃除をしているため、角度によってはガツッと音が鳴ることもあります。気になるときは、アプリ上で進入禁止のエリアを設定するのも手です。
水拭き掃除の際は、可動式のパッドが活躍します。
じゅうたんなどを自動で検知すると、ギリギリまで水拭きしつつも、じゅうたん自体には乗り上げない仕組みになっています。一方、畳の場合は、拭き掃除をしてしまうこともあるので、あらかじめマップ上で水拭き禁止エリアに指定するとうまくいきました。
ここで、水拭きの性能を試すために、床に乳液を塗ってみました。汚れを検知すると床をゴシゴシとこすります。手で雑巾がけしているようですね。
水拭きの様子を見ていると、床を掃除した部分の一部が重なるように折り返して拭いているので、効率良くキレイにできます。また、汚れを検知すると繰り返しゴシゴシとこする「スマートスクラブ機能」があるため、べたついた汚れなどはしつこく掃除していました。とはいえ、食べこぼしを回収するわけではないので、柄付きのフロアモップで床掃除をするときに近いです。
モップパッドは取り外せるので定期的に洗濯が必要です。また、乾拭きはできません。モップの自動洗浄機能を備えていないので、自動洗浄機能付きのロボット掃除機と比較すると、クリーンベースは少し小さめです。
事前の片付けの手間を軽減する回避機能
「ルンバ コンボ j9+」には、障害物を避けながら掃除する機能も備えています。アイロボットのホームページを確認すると、回避するものは「コードやケーブル、ペットの排せつ物、靴やスリッパ、靴下、ファブリック、衣服、リュックサック、ペットの食器、猫用トイレ、ペットのおもちゃ(ボールやロープなど)」となっており、今後も更新される予定です。
コード類はパソコンの電源ケーブルのような太いものだけでなく、スマホの電源コードのような細い物もしっかり認識し避けていました。我が家の場合、家電のコード類は特に気にせずそのままにしています。また、カバン類もリュックが多く床に置いたままのケースが多いのですが、それも避けていました。
掃除が終わったら、アプリで吸込み掃除をした箇所と水拭き掃除をした箇所をマップ上で確認できるだけでなく、認識した障害物もアプリでチェックできます。障害物のレポートに対してフィードバックすると、同社が管理するクラウド上に送られ、ルンバの学習に役立てられます。障害物の写真のフィードバックは任意。また、データは暗号化されて送られているそうです。
子どものおもちゃを試してみましたが、ルービックキューブ、小さなブロック、シール類などは障害物として認識しませんでしたが、ぬいぐるみは認識しました。小さなおもちゃ類や紙類は吸い込んでしまうことがあるため、子どもが普段遊ぶスペースにルンバが侵入しないようにしたり、散らかっている部屋をスキップしてほかの部屋を掃除したりと、設定を変更することも可能です。
全体を掃除するだけでなく、アプリで掃除する場所を指定できるので、片付けが間に合わないときも柔軟に掃除ができると思います。
自分の生活に合うかどうか? 気になるならサブスクでトライ
アプリを使うことで掃除の設定がしやすいほか、掃除後のゴミ捨てが毎回必要ないのは忙しい人にぴったりです。ただ、モップの自動洗浄まで欲しい人は本機が向きません。間取りや家具の配置などのほか、ペットと暮らしている場合は、ロボット掃除機との相性も気になるでしょう。
ロボット掃除機は安い買い物ではないので、自分のライフスタイルに合っているかどうかを事前にチェックすると、満足度が高くなると思います。もし購入を迷うなら、ルンバの公式サブスク「ロボットスマートプラン+」がオススメ(「ルンバ コンボ j9+」の場合は月額6,980円)。まずは1ヶ月使ってみて、自分の生活や部屋の状況に合うか試してみてはいかがでしょうか。
製品概要
アイロボットジャパン ルンバ コンボ j9+
https://www.irobot-jp.com/roombacombo/
(文:伊森ちづる、編集:マイナビ子育て編集部、編集協力:アイロボット)