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2024年05月06日 07:07 更新

自分と違うライフステージの人と交流……そこから得られる|自分サイズの幸せ#5

結婚しているか、子供がいるか、働いているか、など「自分と近しい環境にいる人」との話題に事欠かないかもしれません。しかし、関わる人のカテゴリーを広げることで得られるものもあるようです。

仕事でも、プライベートでも人と比べてしまって落ち込んでばかり……そんなあなたに“効く”ヒントを、『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(白崎あゆみ著、KADOKAWA刊)よりシリーズ(全5回)でお届けします。

第5回目となる今回は、「ライフステージが異なる人」について。
立場や環境が違う人を遠ざけていませんか?
価値観が凝り固まってませんか?

自分と違うライフステージの人と交流して カルチャーショックを受けてみる

『自分サイズの幸せを見るける5つの習慣』(KADOKAWA)

「独身女性」「婚活中」「ママ友」など、同じライフステージの人同士で集まり、ランチをしたり、お茶することもあるでしょう。同じカテゴリーに属している人と一緒にいると安心するからです。

しかし、同じライフステージの人の中ばかりにいても、自分の視野は広がりません。自分の視野が広がるどころか、「あの人は、こんなふうに言ってたけど、私は違うな」「あの人はいいなあ」という、人と比べる思考が進む危険性があります。

学生時代の友人も、結婚したら結婚した人同士で集まり、子どもが生まれれば子どもの月齢が同じくらいの人同士で集まりがちです。自分とはライフステージが違う人は、どうも話が合いにくく、疎遠になりがちです。

しかし、様々なライフステージの人と関わり、仲良くすることで、様々な人の気持ちが理解できるようになります。様々な人の気持ちが理解できると、自分自身が楽になります。「世の中には、こんな人もいるんだな」「自分が生きている世界が全てではないんだな」と、新たに視野が広がり、自分の「こうでなくてはならない」というこだわりが薄まるからです。

留学をしたり、海外旅行に行くと、日本の文化との違いに触れ、視野が広がります。様々なライフステージの人と関わるということは、まさに、その感覚と似ています。同じライフステージの人たちだけと関わるのは、ずっと1つの地域で、その人々としか交流しないという状態に似て、1つの価値観に凝り固まってしまいがちです。

『自分サイズの幸せを見るける5つの習慣』(KADOKAWA)

「結婚したのだから、仕事も育児も完璧にしなくてはならない」「ママだから、家事は手を抜かず、きちんとしなくてはならない」などといった、「こうでなくてはならない」という自分のルールが厳しければ厳しいほど、人生は苦しくなっていきます。

こうした、自分で知らず知らずのうちに勝手に作り上げた自分のルールは、人と比べることでさらに固くなっていきます。料理が得意だという人から「冷凍食品は使ったことがない」なんて話を聞くと、「手の込んだ料理を作らなくてはならない」と思ってしまいがちです。元同僚から「起業してとても幸せだし、うまくいっている」なんて話を聞けば、「自分も今の環境を変えて起業しなくては」と不思議な焦りが生じてしまいます。

そうやって固くなってしまったルールは、様々なライフステージの人と積極的に関わるようにすることで柔らかくなり、自分を楽にしていくことができます。

実際私は、社員数が30人ほどいる女性経営者から、「毎日、社員の誰かから電話がかかってくる」という話を聞いて、自分の時間が奪われるのは嫌だなと感じたので「会社のメンバーを増やし事業規模を大きくしなければならない」という思いを手放すことができました。

『自分サイズの幸せを見るける5つの習慣』(KADOKAWA)

厳しい自分のルールがありすぎると、自分サイズの幸せを感じることからも遠ざかってしまいます。自分を幸せにするために作ったはずの自分のルールが、本当の自分の気持ちを遠ざけて、自分を苦しめているかもしれないのです。

たとえば、「家族で仲良く過ごす」という幸せのために「週末は必ず家族で出掛ける」というルールを作ったとして、それが自分にとって毎週のタスクのような縛りになっていたりしていないでしょうか。小さい子どもがいるグループの中では当たり前のことかもしれませんが、独身女性の人から見たら、とても奇妙な厳しいルールかもしれません。別に必ず出掛けなくても、仲良く過ごすことはできますよね?

今の自分が考える幸せが、本当に自分が望んでいることなのかを、問い続けることはすごく大切なことなのですが、骨の折れる大変な作業でもあります。しかし、様々なライフステージの人と関わることで自分の視野が広がると、常に自分自身に問い続けることと似たような効果があるのです。

今、同じライフステージの中の人とだけ関わっているなら、ぜひ、積極的に様々なライフステージの人と関わるようにしてみてください。視野が広がって、自分を楽にすることができ、本当に望んでいることが見つかりやすくなりますよ。

POINT > ライフステージの違う友達をランチに誘ってみませんか?

『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(白崎あゆみ著、KADOKAWA刊)より一部抜粋・再編集

※画像はイメージです

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