- 掲載
- 2026年07月23日 08:11
知らない仕事ばかりだった――中学生750人が“仕事のリアル”に出会うイベント「リアルで学ぶキャリア図鑑」
「給料どうですか?」「勉強嫌いだけどなれる?」中学生から本音の質問が飛び出し、対応する大人も笑顔ながら大真面目。7月13日、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された中学生のためのキャリア教育イベント「リアルで学ぶキャリア図鑑」(主催、マイナビ)では、生徒たちが教室とはまた違ういきいきした表情を見せていました。
さまざまな業界の社会人と中学生が直接話せるキャリア学習イベントが開催
「今日は、ふだん私たちがどんな仕事をしているのか ―― だけじゃなくて、実際のライフキャリアバランスどうなの?なんてことについても、お話していきたいと思います」
東京都庁のブースで、若手職員がこう話しはじめると、中学生たちの表情が少し和らぎます。やがて、話が進んでいくにつれ
「勉強嫌いなんだけど……」
「給料どうですか?」
といった率直な相談や質問も飛び出すように。
2026年7月13日、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された「リアルで学ぶキャリア図鑑」。中学生がさまざまな業界で働く社会人と直接交流し、仕事の内容や働き方、キャリアについて学ぶイベントです。
当日は約750名の中学生が参加。生徒たちに話を聞くと
「こんな仕事があるんだって思った」
「実際に働いてる人の話を聞けるのがおもしろい」
と、知らない職業の存在と、そこで働く大人とのリアルな接点に刺激を受けていました。
会場には、三菱UFJ銀行、JAL、サントリーなど、業種を代表する企業がコンテンツを用意。さらに、林業、漁業、旅行業、出版業など、多彩な業種の企業や団体のブースが並び、生徒たちは興味のあるブースを回りながら、担当者の話に耳を傾けます。
「キャリアを考えることは、生き方そのものを考えること」
生徒たちはキャリア教育の一環として、学校単位で本イベントに参加しています。学校側は、こうしたイベントや、キャリア教育そのものについて、どのように考えているのでしょうか。
中央区立晴海西中学校の1年生を引率して参加していた、岸順一先生にお話をうかがいました。
「キャリア教育が大事ってのはずっと言われてるわけだけど、実際には職場体験学習をやって、それで終わりってなりがち。でも、本当はもっと長いスパンでキャリアを考えなきゃいけないし、もっと言うと、キャリアって生き方そのものなわけじゃないですか」(岸先生)
キャリア教育については、単なる職業選択ではなく、人生そのものを考えてほしいという想いがあるとのこと。さらに、
「中学生にとって、将来って言われて思い浮かべるのは、まず「受験」。もちろん大事なんだけど、そこがゴールではないんですよね。目先のことだけじゃなく、自分が好きなことは何かとか、得意なことは何かとか、これなら夢中になれるとか。それを探していくことが大事だと思っています。(岸先生)
と、ふだんは接点のない企業や仕事を知る貴重な機会として、今回のイベントに参加を決めたことを話してくれました。
次世代育成の社会的責任を果たすために
本イベントは実は、マイナビが50周年記念事業の一環として開発したオリジナルカードゲーム教材『カードゲームで学ぶキャリア図鑑』からの派生企画。
カードゲーム開発と、それを出張授業に取り組んできた同社サステナビリティ・トランスフォーメーション推進室の今井普彦氏に話を聞きました。
「マイナビでは、全国の中学校でオリジナルカードゲームを活用したキャリア教育の出張授業を行っています。そのなかで、ゲームを通じて職業を知るだけでなく、実際に働く人と出会い、社会との接点を持ってもらうことにも大きな価値があると感じ、リアルイベントの開催につながりました。
子どもたちがふだん接する職業には限りがあります。だからこそ、さまざまな仕事や業界を知り、視野を広げるきっかけにしてほしいと思います。
また、「次の世代を社会全体で育てていくことは企業の責任」であると考えています。次世代育成の一環として、今後もこうした取り組みを続けてまいります」(今井普彦氏)
会場の一角には、イベント企画の発端となったカードゲームも設置されています。
あらかじめ希望しておいたブースをまわり終えた生徒たちは、新たに興味をもったブースを訪れたり、友人といっしょにカードゲームにチャレンジしたりと、教室の授業とは一味違った学びの時間を、制限時間いっぱいまで満喫していました。
(取材・文:マイナビ子育て編集部)
