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2024年05月19日 07:07 更新

リバウンドすると途端にやる気を失ってしまう! そんな悩みを乗り越える、にーよん流の「仕組み作り」と「声かけ」とは? 

ダイエット系インスタグラマーのにーよんさん。前編では忙しくても疲れていてもできるダイエット方法を教えてくれましたが、後編のテーマは「リバウンド」。20kg痩せてから5年ほどの月日が経っているにーよんさんは、その姿からリバウンドなんてまったくしていないように見えますが……!?

Lazy dummy

お話をしてくださった方
にーよん さん
(ダイエット系インスタグラマー/@sango_diet24)

リバウンドが起こるのは当たり前のこと。休憩だと思って、また再スタートしよう!

――スリムな体型をキープしているにーよんさんですが、今でもリバウンドしたりすることはありますか?

にーよん しょっちゅうしていますね。例えば、本の制作期間などに入ってとても忙しくなると、食事も楽なほうに流れて、野菜を食べる量が減って、栄養が偏ります。そういう生活が2〜3カ月続くと、自分の体もぶよぶよしてくるし、メンタルも落ち込みやすくなってきます

だけど、昔と違うのは痩せるための方法を知っていること。自転車を漕げるようになったら、漕ぎ方を忘れないのと一緒で、買い物をする時はこれを買えばいいって知ってるし、自分の体が食べ物で変わってくるっていうのもわかるから、またやればいいかってすぐ立ち直れます。それって何も知らない状態とは全然違うんです。

にーよんさん(本人提供)

――正しいダイエット方法を知っておくことが大事なのですね。リバウンドすると、いつも「もうダメだ〜」とやけになって、諦めていました……!

にーよん そもそもの話になりますが、皆さん、リバウンドって絶対しちゃいけないものと思っていませんか?

――思っていますね。そうじゃないんですか!?

にーよん 私はリバウンドって必ずするもの、当たり前のものだと考えています。みんな「また3日坊主だった。私、本当続かないからダメなんだ〜!」なんてよく言って落ち込むけれど、最初から毎日ヘルシーな食生活を朝昼晩完璧に続けられる人なんていません。

3日間ダイエットをやって、やっぱりできなかったと思ってやめちゃったら、そこで挫折したことになりますが、「よく休んだな〜」と思って再スタートしたらいいんです。すごく大きな山に登ろうとしているときに、一気に駆け上ることは難しいけど、休み休みなら頂上まで行けるのと一緒。リバウンドという休憩をして、また登り始める。それを繰り返すうちに自然とリバウンドの回数も減らせるようになっていきますよ。

――ダイエットをスタートするときにリバウンドすることを織り込んでおくのですね。確かにあらかじめ想定内だとすると、リバウンドが起きたときの心持ちがまったく違う気がします!

にーよん そうです! あと大事なのはモチベーションに頼らないこと。ダイエットってモチベーションだけで頑張ろうとすると、絶対投げ出しちゃうんですよ。モチベーションって感情からできているから、最初は意欲に溢れていても、途中から「めんどくさい」「食べたい!我慢できない!」に変わってしまう。そうなると、基本的には心折れて、やめてしまうんです。なので、モチベーションというやる気に頼るよりも仕組みに頼ることがキモになります。それは冷蔵庫の中にいつも鍋ができるような野菜を入れておくとか、ダイエット中でも食べてもいいようなおやつを用意しておくとか……環境から作ってあげることが大事なんです。

子どもが「この習い事やりたいー!」と言い出すたびに「まーた言ってるな。絶対続かないよ〜」なんて思うじゃないですか(笑)。だけど自分も一緒なんですよ! 最初のモチベーションって本当に一瞬だけ! だから、リバウンドしてもとにかく続けざる得ない環境を作ることを頑張ってみてください。

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『ダイエット母さん、20kgの脂肪をちぎり捨ててみた。』(KADOKAWA)より

自分の内なる声を聞いて、自分を励ます声をかけてあげて!

――なんだかダイエットを成功させる糸口が見えました。いつも途中で諦めて、無駄に落ち込んでいたんで……。

にーよん ダイエットはメンタルが大事なんですよ。ダイエットという大きなピラミッドがあるとすると、いちばん下にメンタルがあって、その上に食事、さらに上に運動があるイメージです。

――メンタルのセルフケア方法ってありますか?

にーよん 子どもに声をかけるみたいなイメージで、自分に声をかけて応援してあげると効果的です。子どもの話を聞くような感じで自分の言い分を聞いて、いい声かけをしてあげてください。「おなかすいた!」と思ったら、「こっちを食べるのがいいんじゃない?」とか、「食事を変えたい!」と思ったら、「じゃあ、頑張ろうね!」とか「スーパーに買い物行こう!」とか。

自分に声をかけるときは、心の中で言うのもいいですけど、実際に声に出すともっといいですよ。例えば、おなかいっぱい夕飯を食べた後にお菓子を食べたいときがあるとするじゃないですか。そういうときに「もういっぱい食べましたよ!」とか「今お腹空いてないと思います」と言ってあげましょう! すると耳に入ってきて、脳内に伝わりやすい。よくスポーツ選手が試合の休憩中にブツブツ言って、自分に発破をかけるじゃないですか。あんな感じです!

とにかく自分が自分の味方になってあげて。「痩せたい!」と思ったのに、その思いを無視して、「無理だよ」なんて声をかけたら、悲しいですよね。そうじゃなくて、自分の子にしてあげるように自分にもいい言葉をかけて、パワーと時間をかけて対応してあげる。それができたら、きっと皆さんのダイエットは成功すると思います!

(解説:にーよん、取材・文:江原めぐみ)

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