【子どもと一緒に家庭菜園】ミニトマトを育てて収穫&キッズクッキングレシピ3選
家庭菜園は親子で取り組んでみると、子どもにとってさまざまな面でよい影響があると言われています。初心者でも挑戦しやすいミニトマトは子どもにも人気で、お世話も収穫後に料理するときにも、子どもでもできることがたくさん。今年の夏はミニトマトの栽培や収穫体験に挑戦してみてはどうでしょうか。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
春~夏にかけては、家庭菜園初心者も挑戦しやすい季節。ミニトマトは子どもにも人気で、おうちで育てるにはぴったり。自分でお世話をして収穫する体験は、子どもの成長にとってもよい面がたくさんあります。
今回はミニトマトを育てることで得られるメリットと、収穫したミニトマトを使って作れる簡単レシピをご紹介します。子どもができるお手伝いポイントもたくさんあるので、参考にしてみてください。
家庭菜園でミニトマトを育てるメリット
本格的な農業に取り組むのとは違い、気軽にはじめることができる家庭菜園。しかし、ただ植えて水を与えれば育つというものではありません。焦らずに時間や手間をかけて取り組むことが必要です。
素人がやることなので、失敗もあれば、思うような結果が得られないことだってあります。ときには、できればやりたくない作業や苦手な虫に遭遇することも。
それでも、自分の手でミニトマトのお世話をすることで得られるメリットがたくさんあります。
いろいろな品種を試せる
スーパーで取り扱うミニトマトというと、ほとんどが赤いもの。厳密にいうと品種はいくつもあるのでしょうが、赤色以外だと黄色やオレンジ色のミニトマトをたまに見かける程度。直売所や道の駅などにいけば、もう少し多彩なミニトマトを見つけることができるかもしれませんが、なかなか出会えません。
でもミニトマトって、実はすご~~~くいろんな品種があって、苗もびっくりするくらい種類豊富に販売されているんです。野菜の苗の中でも高い人気を誇るミニトマトは、さまざまなメーカーのブランド苗が販売され、大きさや形、色も豊富。
定番の赤色はもちろん、黄・オレンジ・ピンク・紫・緑など、とってもカラフル。苗は1本ずつから選べるので、我が家ではいつも違う品種のものを4本植えて、複数の色のミニトマトを収穫。普段手に入らない色のミニトマトがおうちで採れるってうれしいですよね♪
カラフルなミニトマトがあるだけで、なんだかおしゃれな雰囲気に。ミニトマトはまん丸の姿もカットした断面もキラキラきれい。味も品種によって違いがあるので、食べ比べても面白いです。
ミニトマトの成長過程がわかる
自分が食べる野菜がどのように育って、どんな姿をしているのか、子どもにとっては知らないことだらけ。大人でさえ、スーパーで並んでいる野菜の成長過程を見たことがない人も多いのでは?
本や映像を見れば、葉の形や葉のつき方、花の形や色、実の成り方はわかるので、ミニトマトという野菜の情報として頭に入れることはできます。しかし、実際に間近で見ることで得られる知識に勝るものはありません。
より深く知りたいという知識欲が出てきたら、調べる力や理解する力を育むチャンス。植物の育つ仕組みや、どんな土壌が適しているのか、集まる昆虫の生態など、さまざまな分野に広がっていくかも!
ミニトマトを育てる達成感が得られる
ミニトマトを育てるには、たくさんの作業が必要です。まずは植える場所の下準備にはじまり、苗を植えて水やりをしつつ、脇芽摘みや草むしりなど、収穫までの道のりは子どもにとってとても長く感じるかもしれません。それだけに、手がかかった分だけ収穫の喜びや達成感は大きくなります。
芽が出て花が咲いて、実が大きくなって色が変わっていく様子ひとつひとつを、一喜一憂しながら体験することで、内面的な成長も促されます。
ときには枯らしてしまったり、上手くいかないこともあります。それも成長の糧にして、失敗しても立ち直る打たれ強さや忍耐力もつくと◎
ただし、子どもはできることに個人差もあります。それぞれの年齢や能力に合った作業をしてもらうようにし、成功体験を重ねられるように親がサポートしてあげると、やる気も持続します。
詳しいミニトマトの育て方はこちらの記事で紹介しているので、参考にしてください。
食育につながる
水やりをしたり、草むしりをしたりして収穫できたミニトマトは特別なもの。時間をかけてお世話し、育った様子を知っているだけに、1粒1粒が大切に思えてくるかもしれません。
時間と手間をかけて、初めて食べることができるということを実体験から知ることができれば、ミニトマトだけではなくほかの食物に対しても、育ててくれた人や調理してくれた人への感謝の気持ちを持って食べるように。
プロのように、きれいなミニトマトばかり採れるとは限りません。形が変だったり、酸っぱかったり、ひび割れてしまうのはよくあること。一気にたくさん収穫できてしまい、食べ切るのが難しくなるうれしい悲鳴もあるかも。
そんなときにもどうしたらムダを出さずに、おいしく食べられるか考えるきっかけになるかもしれません。創意工夫の能力も伸びそうです。
子どもと一緒に! ミニトマトレシピ3選
自分で育てて収穫したミニトマトの味は格別。採りたて新鮮な味をそのままパクっと味わうのは、最高においしいですよね。
さらにミニトマト料理に挑戦してみると、さらに子どもの達成感や満足感はUP! ミニトマトは皮がつるんと滑りやすく、カットしにくい食材なので、小さな子どもでも作りやすいよう、包丁は極力使わなくても作れるようなレシピを集めました。
家庭菜園で収穫したミニトマトは大きさにばらつきがあったり、色や形もさまざまかもしれません。レシピの分量はミニトマトに合わせて増減したり、味つけもお子さんにあわせて調整してみてください。
ミニトマトとブロッコリーのツナマヨコーンサラダ
ミニトマトの赤やオレンジに映える緑のブロッコリー。子どもが大好きなツナマヨコーンと一緒に混ぜてサラダにしました。
材料(2~3人分)
・ミニトマト……20個
・ツナ缶……1缶
・ブロッコリー……1/2株
・コーン……80g
・ブロッコリースプラウト……適量
・マヨネーズ……大さじ3
・塩こしょう……適量
作り方
① ミニトマトを洗ってヘタを取る。
② ブロッコリーを洗ってから小房に切りわけ、耐熱性のあるポリ袋に入れて軽く口を折る。耐熱皿の上にのせて600Wの電子レンジで3分加熱してから冷ます。
③ ブロッコリースプラウトをはさみで切り取る。
④ ボウルにミニトマト、ツナ、ブロッコリー、コーン、マヨネーズ、塩こしょうを入れて混ぜる。
⑤ 仕上げにブロッコリースプラウトを飾る。
※袋が温まってしまうので今回はボウルを使用しましたが、冷ます時間があるときにはポリ袋にほかの材料も加えて混ぜてもOK。
「洗う」「ヘタを取る」「袋に入れる」「レンチンする」「切る」「混ぜる」「盛りつける」など、子どもができるポイントばかりです。
包丁やハサミなどの刃物を扱うときや、レンチン後の熱い袋を扱うときは、子どもがケガをしないように気をつけてください。
レンチンで簡単! アクアパッツァ風包み蒸し
本格的なメイン料理にもなるアクアパッツァも、レンチンならば子どもでも挑戦できます。ミニトマトは彩りもキレイで、甘みと酸味が味のアクセントにもなります。
材料(1人分)
・ミニトマト……3個
・冷凍 殻付あさり……5個
・タラ……1切れ
・まいたけ……10g
・にんにく……1/2片
・ディル……適量
・オリーブ油……大さじ1
・塩こしょう......適量
※魚は切り身、あさりは冷凍ものを使用し、包丁不要&下処理不要。
作り方
① あさりは冷凍庫から出して解凍する。ミニトマトは洗ってヘタを取り、破裂防止のため爪楊枝で数ヶ所刺す。にんにくは薄切りにし、まいたけは食べやすい大きさに手で割く。
② オーブンペーパーを広げ、真ん中にタラを置いて、そのまわりに①をのせる。あさりは解凍したときに出た汁ごと入れ、上にディルをのせる。
③ 全体に塩こしょうをふり、オリーブ油を回しかける。
④ オーブンペーパーの上下を畳んで包み、両端をねじってキャンディー包みにする。
⑤ 耐熱皿の上にのせ、600Wの電子レンジで3分加熱し、そのまま3分蒸らす。
※加熱時間は食材の量や厚み、ご家庭の電子レンジによって多少変わるため、様子を見て調整してください。
「洗う」「ヘタを取る」「爪楊枝で刺す」「手で割く」「のせる」「包む」など、こちらも意外に子どもができることばかり。にんにくの薄切りだけは包丁を使うので、年齢に合わせて挑戦してみて。ガーリックパウダーで代用すれば、切ることも不要になります。
とろっとやわらかくなったミニトマトは、甘味が増して◎。もっとミニトマトを食べたい場合は、増量して作ってみてください。
ハーブで香りづけするアクアパッツァに、今回は爽やかな香りとほろ苦さが特徴のディルを使用しましたが、お子さんの好みのハーブを使用してもいいですね。ミニトマトと相性のよいハーブはたくさんあります。
お互いによい影響のあるコンパニオンプランツをミニトマトと一緒に植えると、ミニトマトだけでなくハーブの成長も観察することができるのでオススメです。もちろん料理にも活用できます。ミニトマトにはバジル、パセリ、青じそなどがコンパニオンプランツとなっており、どれも味の相性抜群!
ミニトマトの和風マリネ
カラフルな色合いが揃うミニトマトでマリネを作ると、まん丸の形が可愛らしい仕上がりになります。皮をむいて漬け込むと中まで味が染み込み、うまみがジュワッと口に広がります。
材料(3~4人分)
・ミニトマト……250g
・かつお節……3g
・大葉……4枚
(マリネ液)
・白だし……大さじ2
・ごま油……大さじ1/2
・酢……大さじ1
・砂糖……小さじ1
・水……大さじ2
湯むきの仕方
① ミニトマトを洗ってヘタを取り、ヘタと反対の場所を爪楊枝で刺す。
② 耐熱ボウルにミニトマトを入れ、熱湯をたっぷり注いで1分置く。
③ 氷を入れた冷水を別のボウルに入れ、ミニトマトを移し入れる。
④ 爪楊枝で刺した部分から皮をむく。
※熱湯に浸けるだけでも皮に亀裂が入ってきます。もし亀裂がなくても、爪楊枝で刺した部分からむきやすい状態になっているので、優しくむいてみてください。
湯むきすると味が染み込みやすくなり、口当たりもやわらかになるほか、家庭菜園でよくある皮の一部に茶色い斑点などがあるミニトマトでも、皮をむくときれいになることもメリットのひとつ。
作り方
① マリネ液の材料を混ぜる。
② 湯むきしたミニトマト、かつお節、手でちぎった大葉を入れて混ぜる。
③ 冷蔵庫でしっかり冷やす。
※和えてすぐにでも食べられますが、しっかり時間をおくと味がよく染みます。
熱湯を扱うところだけ大人がやれば「洗う」「ヘタを取る」「爪楊枝で刺す」「漬ける」「皮をむく」「ちぎる」「混ぜる」「盛りつける」など、ほぼ子どもだけでも作れるレシピです。皮むきはやさしく慎重にしないといけませんが、もしかすると大人よりも上手かも!
オリーブ油やレモンを効かせたり、塩こしょうで味つけしたり、にんにくやしょうがを加えてもおいしいです。洋風にも中華風にも味つけOKなので、気分や好みでアレンジしてみてください。
まとめ
ミニトマトは子どもにも人気があり、家庭菜園で一緒に育てるにはぴったりです。育てていく過程でミニトマトに関する知識やスキルも身につき、内面的な成長も促せ、食育にもつながっていきます。
子どもと一緒に植物を育てることや料理をすることは、根気や忍耐が必要なときもあったり、余計な手間や時間もかかったりすることもあります。特にやりはじめは大変ですが、軌道に乗れば積極的に取り組んでくれるようになる可能性も。
今回は収穫後に子どもでも作りやすいミニトマトレシピもご紹介しました。自分で育てたミニトマトのおいしさを家族で味わってくださいね♪