【健やかな成長を願って】端午の節句にオススメ! 縁起担ぎのスイーツレシピ3選
男の子の成長を祝う端午の節句では、無病息災や出世を願い、縁起のよいものを飾ったり食べたりします。この時期ならではのモチーフや食材を取り入れれば、お祝い気分を盛り上げ、季節を楽しむのにいいですよね。今回は、端午の節句にぴったりのオススメスイーツレシピをご紹介します。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
5月5日は男の子の成長を祝う端午の節句。こいのぼりや兜を飾ったり、季節のものや縁起のよいものを使ったご馳走を食べてお祝いします。
お祝いごはんの後のデザートも、端午の節句を意識したものにしてみると、いつもとはちょっと違う特別感が出ます。メニューや作り方はいつもと同じでも、デザインや色合い次第でお祝いデザートになるので参考にしてみてください。
こいのぼりクレープ
端午の節句といえば「こいのぼり」。江戸時代からはじまったこの風習は、中国の故事成語「登竜門」が元になっています。黄河上流に急流の滝・竜門という場所があり、どんな魚も登れずにいた中、滝を登り切った鯉が龍となり、天に昇っていったのだそう。その伝説にならい、立身出世ができるようにとの願いをこめ、こいのぼりは掲げられるようになりました。
ロールケーキなどでこいのぼりの形にするのは定番ですが、もっと気軽に作れるのがこいのぼりクレープ。皮さえ焼けば、あとはクリームとフルーツを用意するだけ。みんなで作って並べても可愛いですよ♪
材料(8~10枚分)
▼クレープの皮
・薄力粉……80g
・卵……2個
・牛乳……200ml
・無塩バター……10g
・砂糖……20g
・塩……小さじ1/3
▼具材
生クリーム、いちご、バナナ、黄桃、チョコ菓子、チョコソースなどお好みで
クレープの皮の作り方
① 卵と砂糖をよく混ぜる。
② ①に薄力粉と塩をふるい入れて混ぜる。
③ 牛乳を少しずつ加えて混ぜる。
④ 冷蔵庫で1時間以上ねかせる。
⑤ 焼く直前にバターを溶かして加える。
⑥ フライパンに流し入れて両面を焼く。
※剥がれる加工がしてあるアルミホイルをフライパンに敷くと焼きやすいです。
皮を冷ましている間に生クリームやフルーツを準備しましょう♪
包むのはセルフでおまかせスタイルにしてクレープパーティにすると、子どもウケ抜群です。
こいのぼりクレープの作り方
① クレープの皮を広げ、中心に生クリームを絞り出す。
② 生クリームの上にカットしたいちごを並べ、チョコソースをかける。
③ いちごの上に生クリームを絞る。
④ 上下の皮をたたんで包み、右端は上の皮に合わせてカット。
⑤ ひっくり返し、上の中心1/3程度に生クリームを絞る。
⑥ 縦にスライスしたいちごをうろこ状に並べ、目の位置に生クリームを少し絞ってチョコ菓子をのせる。
※バナナや黄桃でも同じように作ってみてください。フルーツはほかのものでもOK。中に入れる具材も生クリームをクリームチーズやカスタードクリームにしたり、チョコソースの代わりにあんこやキャラメルソース、フルーツジャムにしても◎
皮さえ焼ければあとの準備は簡単なので、手軽にこいのぼりクレープが作れます。クレープの皮を焼く余裕がなければ、市販の皮を活用してもイイですよね。クリームもそのまま絞り出せるものもあるので、泡立てる手間を省くことも可能。フルーツでカラフルに仕上げてみてください。
金太郎&くまさんクッキー
男の子の節句らしいキリッとした顔の金太郎。五月人形の一種である金太郎人形は、健康で元気に育ってほしいとの願いがこめられ飾られます。今回は、相棒のくまも一緒に2色のクッキー生地で作りました。ひとつの生地を分けて2色にするので、手間は最小限で作れます。
材料(8~10枚分)
・薄力粉……120g
・無塩バター……70g
・卵……1/2個
・砂糖……50g
・バニラエッセンス……数滴
・ピュアココア……5g
・チョコペン(またはチョコレート)……適量
※余った生地は菊型で抜いて、ごまをつけて焼きました。こちらはお好みで作ってみてください。
生地の作り方
① バターを室温に戻し、練ってクリーム状にしてから砂糖を加えて擦り混ぜる。
② 卵を溶いて数回に分けて加え、その都度よく混ぜる。
③ バニラエッセンスを加えて混ぜる。
④ ふるった薄力粉を加えて混ぜる。
⑤ 半分に分け、片方にココアを加えて混ぜる。
⑥ それぞれラップで挟んで3mm程度の厚みに伸ばし、冷蔵庫で1時間ほど冷やす。
※生地はこれで完成です。しっかり冷やすことで型抜きしやすくなります。
金太郎の作り方
① プレーン生地を大きめの丸型で抜く。
② ココア生地を同じ丸形で2/3くらいで抜く。
③ おかっぱの髪の形にカット。
④ ①に重ね、プレーン生地を少量丸め、鼻の位置にのせて軽く押して形を整える。
くまの作り方
① ココア生地を大きめの丸型で抜く。
② 抜いた後の余った生地に合わせて小さめの丸型で耳を抜く。
③ ①の耳の位置に②をくっつけて境目を軽くならしてなじませる。
④ 耳と同じ丸形でプレーン生地を抜き①の真ん中にのせる。
⑤ プレーン生地を小さめに丸めて目の位置にのせて、軽く押して形を平らに整える。同じようにココア生地を丸めて鼻を作ってのせる。
※生地が緩んできたら、冷蔵庫で冷やしてしっかりさせてから抜いてください。
※各パーツの大きさや位置は好みのバランスで作ってみてください。
オーブンバットにオーブンペーパーを敷き、この上にのせながら成形すると移動が少なくて済みます。
お花は菊型で抜いてから、スケッパーを使って中心に向かって放射線状に跡をつけ、最後にごまをのせています。
焼き~仕上げ
型抜きが終わったら170℃に予熱したオーブンで10分焼きます。焼き目がつきすぎると、こんがり日焼けした金太郎になるので注意。しっかり冷ましてからチョコペンで目と口を描いたら完成です!
※チョコを湯煎で溶かし、コルネに入れればチョコペンがなくてもOK。
キリッと強そうな凛々しい顔に仕上げると、金太郎らしい顔になります。サクサク軽い口当たりのクッキーなので、おやつやデコレーション用にも◎。アイシングクッキーはハードルが高いですが、これならそんなに技術や工程も多くはありません。
おりがみやワックスペーパーで兜を折って被せると、より端午の節句らしい演出ができますよ♪
菖蒲色のブルーベリーチーズケーキ
端午の節句では菖蒲湯に入りますが、これは厄除けの意味があります。菖蒲の葉の香りが邪気を遠ざけるとされ、薬用効果も期待できるようで、体調を崩しやすいこの時期に用いられました。
また、端午の節句が武家社会の中で男の子の節句として定着したこともあり、言葉のあやで菖蒲が「勝負」「尚武(武道・武勇を重んじること)」にかけられ、武勲を立てられるようにとの願いをこめて飾られました。
今回は菖蒲そのものは入れませんが、色合いを取り入れて菖蒲色のグラススイーツに。
材料(6個分)
・クリームチーズ……200g
・生クリーム……150ml+デコ用50ml
・プレーンヨーグルト……100g
・冷凍ブルーベリー……100g+デコ用18粒
・砂糖……60g+デコ用小さじ1
・ゼラチン……10g
・水……大さじ4
・黄桃缶……1/2缶
・レモン汁……大さじ1
※生クリームはチーズケーキの生地用150mlとデコレーション用50mlを合わせて200ml(1パック)になります。
作り方
① ブルーベリーと砂糖半量を耐熱ボウルに入れて混ぜる。
② ラップをかけずに600Wの電子レンジで2分加熱する。
③ いったん出して混ぜ、再度2分加熱し、軽く潰してからレモン汁を加えて冷ます。
④ 別のボウルにクリームチーズを入れ、室温に戻してクリーム状に練る。
⑤ 残りの砂糖を加えて擦り混ぜる。
⑥ ヨーグルトを加えてよく混ぜる。
⑦ ③を加えてよく混ぜる。
⑧ ゼラチンと水を混ぜて電子レンジ600Wで20秒加熱して、溶かしてから⑦に加えてよく混ぜる。
⑨ 生クリームを七分立てにして⑧に加えて混ぜる。
⑩ グラスに⑨を入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
⑪ 固まったら小さくカットした黄桃を上に詰める。
⑫ デコレーション用の生クリームと砂糖を七分立てにして詰め、ブルーベリーをのせる。
ふんわり口どけのよいチーズケーキですが、ブルーベリーは軽く潰す程度なので、生地に粒がまだらに混ざった状態に仕上がります。きれいな均一の生地にしたい場合は、濾してから混ぜてください。
まとめ
端午の節句では、こいのぼりや金太郎、兜など、武家にまつわる男の子らしい願いがこめられた縁起物を飾ったり、食べたりしてお祝いします。
スイーツを作るときにも、端午の節句ならではのモチーフを取り入れると、よりお祝いの雰囲気や特別感が演出できます。普段作るようなものでも、デコレーションの仕方やデザイン、色合いで、いつもとは違う仕上がりになるので、ぜひ試してみてくださいね♪