住宅購入前に知っておきたい、便利な間取り・あってよかった設備15選!「リビング横の小部屋は、風邪のときの隔離にちょうどいい!」
家族が長く暮らすことになるマイホーム。購入後に後悔しないように、設備や間取りはしっかり吟味しておきたいですね。今回は、マイホーム購入後に「あってよかった!」と感じた設備と間取りについて、アンケート結果をもとにご紹介します。ぜひチェックして、理想の暮らしを実現する素敵な住まいを手に入れてください。
キッチンまわりを快適に
●パントリー。子どもが3人いるので、食材やストックを置く場所が必要で、あって本当によかった。(男性/33歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:6歳、4歳、0歳)
●ゴミの仮置き場。不燃ごみや、割れたものを仮置きできるスペースもあるのでゴミの分別も楽。(女性/40歳/中古戸建てを購入/子どもの年齢:12歳、10歳、7歳、1歳)
●キッチンとリビングの間が明確に分かれており、ベビーゲートを取りつけやすかった。ドア代わりにカーテンをつけておくと取り外しができるので、ときどき雰囲気が変えられてよい。(女性/38歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:1歳)
食事は健康な生活の基礎となるものです。キッチンが快適だと、毎日の食事の支度も苦になりません。
多くのご家庭で「あってよかった!」という声があがったのは、食品を貯蔵するパントリーでした。特に共働きのご家庭では、食料品のまとめ買いが効率的です。パントリーがあれば、家事時間の短縮、家計の節約につながります。
また、キッチンは汚れやすい場所でもあります。掃除のしやすさも考慮した設計が満足度アップの鍵です。
日々の洗濯を楽に!
●ランドリールーム。洗濯・乾燥が終わった後もたたんでそれぞれの場所にしまう……という手間は発生するものですが、それが1ヶ所に集約していると本当に便利です。特にお子さんがいる方、子どもの洋服や肌着は細々していてたたむのもしまうのも面倒だと思いますが、1ヶ所に集まっていると洗濯物を抱えて移動する手間も減りますよ! 子どもがいるご家庭にはガス乾燥機も本当にオススメです。子どもの洗濯物がかなり増えますが、梅雨でも雨でも天気を気にせずいつでも洗濯ができるのは心の平穏につながります。(女性/33歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:3歳、0歳)
●ランドリールーム、ファミリークローゼットを隣接させたので、洗濯物の取り込みがとても楽。近くに浴室乾燥もあるので、合わせて便利。(男性/27歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:0歳)
●リビングに室内干し用の物干し金物を設置しましたが、使用しないときにはフックを脱着してすっきりとした見栄えにすることもできるため、便利で重宝しています。(男性/44歳/中古マンションを購入/子どもの年齢:6歳)
食事に次いで頻繁におこなう家事のひとつが洗濯です。子どもが小さいうちは、汚れものもたくさん出ますが、汚れものを洗うところから衣類棚にしまうまでの一連の作業を無駄なくおこなえる間取りは、家事ストレスを軽減してくれます。子どもたちが大きくなれば、自分でできるような工夫があるとさらによいでしょう。
ウォークインクローゼットも人気の設備です。
リビング横のひと部屋
●リビングの隣に和室があるので子どもが小さいころはそこで寝たり、遊んだりできて便利だった。(女性/45歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:13歳、11歳)
●リビング横にひと部屋あること。子どもと少し離れたいときや、急な来客のときにとりあえずリビングの散らかりを隠すのにも助かっています。(女性/37歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:5歳、3歳)
●リビング横の小部屋。風邪のときの隔離部屋にちょうどよい。(女性/35歳/中古戸建てを購入/子どもの年齢:5歳、0歳)
椅子の生活が一般的になった現代では、和室の設置について悩む人が多いのではないでしょうか。
しかし、畳の生活にもメリットがあります。子どもが小さいうちは、サッと布団を敷いて昼寝をさせたり、来客を泊めるためのゲストルームにしたり、あえて家具を置かず広々とした空間として利用できます。
特に今回のアンケートでは、「リビングの横に設置してよかった!」という声があがっていました。和室を一室作らなくても、リビングに畳敷きの小上がりを作るという手もあります。悩んでいる人は、検討の余地ありです。
階段下を有効活用
●階段下にちょっとした収納スペースがあるので、そこに食材のストックやゴミ箱などを入れておくことができるのでとても便利です。(女性/36歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:11歳、9歳)
●階段下収納。あまり使わないが押し入れにしまい込むと後が大変なものを階段下に収納でき、とても便利です。(女性/43歳/中古戸建てを購入/子どもの年齢:9歳)
●階段下収納を設置したことは、正解でした。食料品はもとより、友人が来たときにリビングの雑貨も隠せて、最高です。(男性/46歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:19歳、15歳、8歳)
2階建ての家は、階段下がデッドスペースになりがちです。階段なので、どうしても上部が斜めになってしまい、使い勝手がよくありません。多くのご家庭では、扉をつけて階段下収納として利用しているようです。昔の日本家屋でも、階段箪笥(かいだんだんす)という引き出しがたくさんある古民具が使われていました。
収納スペースとして利用する以外にも、リビングのなかに階段を設置し、テレビを置くスペースにしたり、天井が斜めのトイレにしたりすることもできます。注文住宅の場合は工夫しがいがありますね。
靴だけじゃない! 玄関収納
●シューズインクローゼット。靴は少なめですが、こどもの外遊び用品が年々増えてます。あってよかった!(女性/33歳/中古マンションを購入/子どもの年齢:8歳、6歳、1歳)
●土間収納。ベビーカーやストライダーなど、外に置きっぱなしもできないかつ玄関では場所をとるものを収納できてよかった。(女性/34歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:5歳、2歳)
●シューズインクローゼット。屋根裏に物置を作っていて、そこにキャンプ用品などシーズンスポーツの物を置いているが、やはり出し入れが面倒で、玄関横にあるのがベストだなと感じるから。(男性/49歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:12歳、7歳)
パントリーやウォークインクローゼットなど、海外のご家庭によくある収納の仲間に、シューズインクローゼットがあります。昔の日本家屋にも、土間という空間がありました。土間は、屋内にありながら土足で出入りできる空間です。野球やサッカーなどのスポーツ用品や、アウトドア用品や砂場セットなど、汚れがついたものも置く収納として使えます。
ただ、生活空間との仕切りをうまく設けないと、寒さや湿気が屋内に入り込みやすくなります。玄関脇ということで、来客時に中が丸見えにならないような配慮も必要です。
意外な視点から
●ビルトインガレージ。妻には反対されていたが、暮らしてみるとほぼ妻が利用しており、雨の日でも濡れずに室内に入れるのが非常にいいです。(男性/34歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:7歳、4歳)
●EV充電器を設置しておいたおかげで、家に住みはじめて2年経ったとき電気自動車を買うことができました。(男性/45歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:11歳、7歳)
●各部屋にガス栓をつけたため、冬はガスストーブが使える。(男性/45歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:10歳)
「あってよかった!」と感じる設備や間取りは、それぞれのご家庭のライフスタイルや住んでいる場所によっても違います。たとえば、同じように吹き抜けのある家を購入した人のなかにも、「光熱費が高くなって困った」という人もいれば、「開放感があってよかった」という人もいます。
これから先の家族の暮し方をイメージして、設備や間取りを決めることが大変重要です。将来ペットを飼うことを想定した設備や、災害時に備えた自家発電設備など、さまざまな視点で検討してみましょう。
まとめ
家族の人数が増えたり、子どもが成長したり、生活のルーティンは日々変化していきます。どんな変化にも対応できる家があれば理想ですが、すべての要望に応えられるとは限りません。
大事なことは、家族がリラックスして笑顔で暮らせることです。「ここは絶対にゆずれない!」という優先順位を決めながら、理想に近いマイホームを計画していきましょう。
マイナビ子育て調べ
調査日時:2024年6月29日~7月1日
調査人数:157人(家の購入経験がある20代~40代までのパパ・ママ)
(マイナビ子育て編集部)