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2024年09月06日 10:31 更新

宮崎麗果さんインタビュー【2】小さく生まれた娘が教えてくれた、感謝の気持ちと母としての強さ

美容関連会社を複数経営する実業家の宮崎麗果さん。二度の離婚を経て、33歳のときに元ダンス&ボーカルグループの黒木啓司さんと結婚。現在は5歳の息子・ゆうざんくん、4歳の娘・ハナちゃん、1歳の息子・ケイリーくんを育てています。第五子を妊娠中の宮崎さんに、お子さんたちの成長について聞きました。

■体重900g台で生まれてきた長女

宮崎麗果さん(以下、宮崎) 今おなかにいる子は男の子なんですけど、ケイリーはとても胎動が激しかったので、それに比べるとちょっとマイルド。子どもによって、おなかの中にいる時から性格が全然違います。

ーーでは第三子のハナちゃん(4歳)は唯一の女の子なんですね。宮崎さんは、ハナちゃんが小さく生まれたことをSNSで公表されています。詳しく聞かせていただけますか?

宮崎 妊娠6~7カ月ごろに、おなかの中で発育不全になっていることがわかりました。できるだけ赤ちゃんをおなかの中に長くいさせてあげたほうがいいことと、いつ赤ちゃんの心拍が落ちるかわからないという理由から、私も2カ月ほど入院していました。その時期は、起業、二度目の離婚、自分自身の体調不良もあったり、上の子のこともあるし、いろんなできごとが一気に重なっていました。

ーーそれはとても大変でしたね……。

宮崎 体重900g台で生まれたハナちゃんは、命の危険があると言われましたし、生まれてしばらくは肺が弱すぎて泣くこともできない状態。NICUに3カ月ほど入院しながらいろんな困難を乗り越えて、少しずつ成長してくれました。

 上の子たちの育児では、子どもが泣くとどうにかしなきゃ! って焦ってしまっていたけれど、ハナちゃんのおかげで赤ちゃんが大きい声で泣けることはすばらしいことなんだって知りました。泣くことひとつでも「元気に泣いてくれてありがとう」って、感謝の気持ちを持てるようになりました。ハナちゃんは私に命の尊さを教えてくれた存在です。

■心配よりも成長の楽しみのほうが大きい

(提供写真)
(提供写真)

ーー子育てをしていると子どもの泣き声や自己主張に悩むこともありますが、それも元気だからできることなんですね。

宮崎 子どもって「ママ、ママ」「これやって!」と「見て!」って“かまって攻撃”がすごい時期がありますよね。前はそういうことも「大変だ~」と思っていたけれど、決して当たり前じゃないんだなって。ハナちゃんが大切なことをたくさん気づかせてくれて感謝しているし、ハナちゃんのおかげで私自身も強くなった気がします。

ーー現在、ハナちゃんは療育を受けていますか?

宮崎 はい。ハナちゃんは今4歳ですが、発語がありません。発達もゆっくりです。いろんな検査を受けましたが、とくになにも診断がつかないような状態で、「発達に遅れがある」ということしかわかっていません。

 大人の基準で考えると、普通と違うとか遅れているとか悩んでしまいがちですけど、ハナちゃん本人はとってもハッピーに見えるんですよね。本人が不自由を感じたり困ったりしていなければ、親がいろいろと心配しすぎたり焦ったりしなくていいのかな、と。

 親の私たちにできるのは、ハナちゃんに必要なサポートを受けさせてあげること。療育のサポートを受けて、日に日にできることがどんどん増えているので、ハナちゃんのこれからの成長がすごく楽しみです。

■子どもたちの寝かしつけ、どうしてる?

ーー小さなお子さんたちを育てていると、「もう何年もぐっすり寝ていない」という人もいますが、宮崎さんは眠れていますか?

宮崎 ケイリーが1歳になって朝までしっかり寝てくれるようになったので、最近は私もしっかり8時間睡眠をとれるようになりました。うちの子どもたちは19時半くらいには寝て朝6時に起きるんです。

ーー大人も子どもも、理想的な睡眠時間ですね。寝かしつけはどうしているんですか?

宮崎 ゆうざんとハナちゃんはスリープルーティンがあるので、とくに寝かしつけはしていません。19時半くらいになると「もう寝るね~」と自分たちで寝室に向かいます。私も一緒に二人の寝室へ行って絵本を読んであげ、電気を消して「Good Night」とあいさつをしたら、あとは自分たちで寝ています。

ーー自分たちで寝てくれるんですね! ネントレはしましたか?

宮崎 乳児期からネントレはしていました。赤ちゃんのときから意識していたのは、同じ寝室でも子どもはベビーベッドに寝かせて、私と一緒のベッドで寝ないこと。

 寝る前には部屋を暗くして、小さく音楽をかけてあげるとか、絵本を読んであげるとか、その子によって眠り方は違うので試行錯誤してスリープルーティンを作りました。スリープルーティンを作ると、子どもも「このベッドに入ったら寝るものなんだ」とわかるようになってきます。そして徐々にベビーベッドを私のベッドから遠ざけていって、最終的に別の部屋で寝るようにしました。もちろんベビーモニターで様子がわかるようにはしています。

ーー読者からは「一人で寝かせようとすると何時間も泣き続けるから、ネントレを断念した」という声もよく聞くのですが……夜泣きをした場合は?

宮崎 たまに夜泣きをしたら、すぐにベッドに行ってあげます。でも抱っこで寝かしつけるのではなくて、抱っこしてあげて子どもが落ち着いたらベッドに寝かせて、声をかけてあげたりして、最終的に自分で寝ることを徹底しました。

 寝るために抱っこが必要になってしまうと、ベッドにおろすとき敏感に「背中スイッチ」が反応してしまうのかもしれません。わが家では赤ちゃんの時から自分で寝ることが当たり前だから、ママと一緒じゃないと眠れないということはないんです。

 ネントレについては賛否両論ありますが、わが家の場合はそうやって子どもが自分で寝る習慣があるので、今はとってもラクになりました。ママがしっかり睡眠を取って元気でいることは、きっと親子の幸せにもつながりますよね。

・宮崎麗果さん

1988年生まれ。芸能界を経て、31歳で起業。美容関連のサービスや商品の事業コンサルを手掛ける。その後、化粧品のOEMメーカーと美容及び再生医療の原料卸会社Elevateを立ち上げ、夫の啓司さんとシェアコスメブランド「GENiS」をローンチ。また、植物療法を軸に温活、ピラティス、整体、エステの複合ウェルネス施設「Vitolabo」をオープンするなど、事業展開は多岐にわたり、年商は25億円にのぼる。著書に『実現者(マニフェスター)私「やべー女ですが」』(講談社)。

(撮影:尾藤能暢  取材・文:早川奈緒子)

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