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2024年10月05日 06:51 更新

鷲見玲奈さんインタビュー/産後半年で仕事復帰! 怒涛の育休で得た「私、意外と家事ができるのかもしれない」という自信

9月7日にさいたまスーパーアリーナで開催された『第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER』に、元テレビ東京アナウンサーの鷲見玲奈さんが産後初イベントとして出演! 1年ぶり7回目のMCとなる鷲見さんに、ママファッションや産休中のリアルな日常、そして仕事復帰について聞きました。

「仕事の感覚を忘れるのでは」と不安だった

ーー今年4月に第一子出産を発表し、現在0歳児のママである鷲見さんですが、本日(9月7日)放送の『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)で復帰されましたね。もともと、産休期間は決めていましたか?

鷲見玲奈さん(以下、鷲見) そうですね。「だいたい半年くらい」というのは出産前から決めていました。

ーー『ズムサタ』で産休入りを発表したのが2月24日ですが、そう考えるとあっという間な印象を受けます。

鷲見 周りでは半年くらいで復帰する方もいれば、2、3ヶ月で復帰する方もいて、さまざまですよね。私はブランクが空きすぎると「仕事の感覚を忘れてしまうのでは」という不安があったので、半年くらいがちょうどいいかなと想いました。

鷲見玲奈さん

ーー約半年での復帰、実際はいかがでしたか?

鷲見 この約半年間の子育てが怒涛だったので、そんなに時間が経った感覚がなく、まだ2ヶ月くらいの感覚でして。だから意外と「忘れる」ということはあまりなかったですね。忘れるものだと思っていたんですけどね。

ーー「仕事の感覚を忘れるかもしれない」は、仕事復帰をするワーキングマザーの大半によぎる不安ですよね。

鷲見 『ズムサタ』も「この前やったよね?」くらいの感覚でした(笑)。

ーー「怒涛」とおっしゃいましたが、ハードな育児がうかがえます。

鷲見 夫の仕事の関係で、ワンオペ期間が1ヶ月以上あったんです。子どもの生活リズムを作ってあげたいと思っていた時期で、朝7時に起こして、お昼ご飯を作って、お昼寝させて、授乳して、食器洗いや洗濯をして、お昼寝させて、買い物に行って、夜ご飯の支度をして授乳して、お風呂に入れて、寝かしつけて、片付けをして、翌日7時に起きなきゃいけないから自分も早く寝て……という毎日を必死にこなして。本当に大変で、地獄の1ヶ月でした(笑)。 産前は週1、2回自炊する程度だったのが、この期間を経たおかげで毎日段取りよく作れるようになりました。

自炊は週1、2回だったけど「段取りよく作れるようになった」

鷲見 でも、これを当たり前にしている方もいらっしゃるし、しかも子どもが1人じゃなくて、2人、3人育てている方もいるし。そういうことを考えたら、「世の中のお母さんって、みんなすごいなあ」と改めて思いました。

ーー本当に怒涛でしたね……。月齢はどれくらいのときですか?

鷲見 2ヶ月前後ですね。

ーーええーー! それは大変ですよ!

鷲見 今思うと恐ろしいですよね(笑)。

ーー泣きたくなるときはありませんでしたか?

鷲見 それはなかったんですよね。産後にメンタルが崩れたときはありましたが、この時期は泣きたくなるようなことはありませんでした。とにかく「ああ大変! ああ大変!」と言っていました(笑)。

鷲見玲奈さん

ーーその期間を乗り越えたことで、「自分って、こんなことができるんだ」という自信に繋がりそうですね。

鷲見 そうなんですよ! 私、今まで本当に何にもできなかったんです。ご飯だって、1週間に1、2回作ればいいくらいで作らなかったですし。それなのにこの時期は、昼夜献立を考えて、スーパーでなるべく安い食材を買うことを考え買い物をして、洗濯して掃除して……ということをやっていたら「意外と自分、できるのかもしれない!」という自信に繋がりました。徐々に手際がよくなって、「このメニューなら、このくらいの時間があれば作れる」という段取りもできるようになりました。

ーー大変な時期ではありましたが、自信も芽生えたんですね。そんな日々で、助けられたグッズやサービスはありますか?

鷲見 家事効率をアップしてくれる、スマート家電には助けれられましたね。そういったものをフル活用して、便利なものに頼れるところは頼って家事をしています。

妊娠中はプラス8キロ、「今も戻している最中」

ーーメンタルがしんどいときはどうやって自身をケアしていましたか?

鷲見 とにかく吐き出しました。夫に全部ぶつけたり、母親に聞いてもらったり。実家に「もうムリ! 助けて!」と言って1週間帰ったこともありました。頼れるところにはとにかく頼りました。

ーー仕事復帰すると、さらに頼らないと回らない局面が増えるかと思います。

鷲見 そうですよね。これからも、頼れるものや人、仕組みを使いながら、やっていきたいと思います。

ーー産後にも関わらずスタイルが変わらないことに驚きますが、意識的に体を戻したのでしょうか。

鷲見 妊娠中の体調管理はわりとがんばっていて、出産直前はプラス8キロでした。産後はしっかり休まないと「逆に太る」と聞いたので、1ヶ月間はなるべくムリせず動かないようにしていました。同時に、骨盤矯正をしながら肋骨を締めたり、今もあがいております(笑)。

ーー同じように、体形を戻そうとがんばる方々にどんな言葉を伝えたいですか?

鷲見 みなさん、もう十分いろいろなことをがんばっていると思うので、「がんばりましょう」と言うのは酷ですよね。だから「できるところから、一緒にやっていきましょう!」です!

左から、MCを務めたニューヨークの嶋佐和也さん、屋敷裕政さん、『Ray』専属モデルの卒業を発表した岡崎紗絵さん、鷲見玲奈さん
©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2024 AUTUMN/WINTER

ーー今日の衣装も、素敵な着こなしです。前半は白い衣装でした。

鷲見 チュールがふんだんに使われつつ、腰の部分はデニム素材でできているという、異素材ドッキングのスカートが特徴的でした。ドレッシーとカジュアルのミックスで、私服でも使いやすそうなデザインでしたね。私、今日偶然、私服でデザイン違いのスカートを履いてきたんですよ!

ーーお好きなブランドだったのですね。そして後半は、花柄のエレガントなワンピースです。

鷲見 ハリのあるジャガードが秋らしくて、形もとてもキレイですよね。

洗濯しやすそうな服を選びながら、オシャレも楽しむ!

ーープライベートでは、秋冬アイテムは購入しましたか?

鷲見 先日、スエード素材の透け感があるアイテムを購入しました。そんなふうに、秋素材だけど薄手のアイテムを早い段階から取り入れていきたいと思っています。

ーー産後で選ぶ服は変わりましたか?

鷲見 形が変わりましたね。今までは、コーディネートを考えなくていいし楽ちんだから、ワンピースが大好きでした。でも最近は、授乳しやすいセパレートの服を探すようになりましたね。

ーーこれまでとは違った目線で選ぶようになったのですね。

鷲見 あと、吐き戻ししたときに染みになりにくいか、洗濯しやすいか、赤ちゃんの肌に当たっても痛くないかといったところを意識するようになりました。そんなふうに実用的な目線で見るようになっても、やっぱりオシャレはしたいですよね。オシャレなママになりたいです!

鷲見玲奈さん

ーーほかに、「こんなふうになりたい」と心がけていることはありますか?

鷲見 そうですね。子どもと接しているときは、笑顔でいたいと思っています。成長した子どもが、自分が小さいころのお母さんを思い出したときに「ずっと笑顔で接してくれていたな」と思い返してくれるような、そんなお母さんに憧れるんです。笑顔を忘れずに子育てしていきたいと思っています。

ーーありがとうございます! 最後に、読者のママ・パパにメッセージをお願いします。

鷲見 子育てってついつい内側に向きがちで、孤独感やストレスを感じてしまうことが多いと思います。私自身SNSで悩みを発信すると、同じような悩みを抱えている方からの意見をたくさんいただくので、そのたびに「ひとりじゃないんだな」と励まされるんです。これを読んでくださっている方たちにも「孤独じゃないんだ。みんな仲間なんだ」という気持ち持っていただけたらなと思います。一緒にがんばりましょう!

鷲見玲奈さん/フリーアナウンサー

1990年5月12日生まれ、岐阜県出身。2013年から2020年までテレビ東京にてアナウンサーとして活動。30歳を機に同社を退社しフリーランスに転身。2022年に結婚、2024年4月に第一子出産を発表し、同年9月7日に産休から仕事復帰したばかり。現在は『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)総合司会を担当している。

(取材・文:有山千春 撮影:松野葉子 編集:マイナビ子育て編集部)

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