第二子妊娠の菊地亜美さん、二度の流産経験を明かす「安定期とは名ばかりと自分でもすごい思っている」
タレントの菊地亜美さんがYouTubeチャンネル「あみちゃんねる」を更新し、過去に二度、流産していたことを明かしました。
■「100%ホッとしましたとは言えないんだけど」
菊地亜美さんは2018年に結婚し、2020年8月に第一子となる女の子“こあみ”ちゃん(愛称)を出産。先日、第二子の妊娠を公表しました。
これまで一度も言ってきませんでしたが、実は流産を二度経験していたという菊地さん。第二子妊娠を発表したとき、「不妊治療しててできないです」「流産したばかりだからハッピーなニュースを見るのがつらいです」「芸能人の幸せなニュース見れないです」といった声も少なくなかったことを受けて、「私だけじゃなくて、芸能人の人もそれぞれ全部が全部を言ってるわけではない。もしかしたら、そういうことがあったかもしれないけど言ってない人もいるんだな、と(知ってほしい)」と、自身のことを話そうと決めたといいます。
最初の妊娠がわかったのは、2019年7月のこと。しかし妊娠初期のある日、夫が「あみちゃん今日、つわり少ない気がする。お願いだから一週間後の病院(の予定)を明日にして、お願い」と言い出します。「大丈夫だよ」という菊地さんでしたが、「いや、おかしい。俺が心配だから、お願いだから明日、病院行ってきて」と強く頼まれて翌日受診すると、赤ちゃんの心拍が止まっていたのだそう。
菊地さんは「私本当に今でも覚えてるんだけど、病室で号泣したの。涙が止まらなかったから、別室に連れていかれた」とそのときを振り返りました。初めて「このメンタルで仕事には行けない」というほど落ち込んで、しばらくは毎日泣いていたといいます。
病院では「3ヶ月あけたら妊活再開してもいいですよ」と言われ、3ヶ月後に妊活を再開して12月に妊娠が判明。無事に、こあみちゃんを出産することができました。
その後、夫婦で「子どもは2歳差で欲しいよね」と考えが一致していたものの、「え、でも2歳差ってことは、今目の前にいるこあみさんが1歳のときに妊娠するってこと? それはまだ考えられなくない?」という戸惑いもあり「ゆるく妊活」。
ただ産後から生理不順もあり、いくつか不妊治療のクリニックを受診していたといいます。そして昨年8月に妊娠しますが、産婦人科では最初の時点で「通常の大きさよりも小さいから、もしかしたら……」と言われ、心拍を確認する前に流産したと明かしました。
現在は妊娠5ヶ月を過ぎ、いわゆる“安定期”に入っていますが、「安定期とは名ばかりと自分でもすごい思っているんですけど。これからどうなるかわかんないし、今話している間も、お腹の子元気かな、大丈夫かなという不安もあるから、100%ホッとしましたとは言えないんだけど」と気持ちを明かした菊地さん。
様々な状況の人がいるはずだとして、自身の発信については、「動画を見てハッピーと思ってくれる人がいたらうれしいし、今のメンタルでこんな動画見れないよという人は絶対に見なくていいと思うし、そこは自分の心と相談して」と視聴者を慮っていました。
■妊娠した女性の約40%が流産を経験
妊娠の早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまうことを流産といい、赤ちゃんがお母さんのおなかの外では生きていけない妊娠22週よりも前に妊娠が終わってしまう場合をさします。
流産にはさまざまな種類があり、中には出血や下腹部痛を伴う場合がありますが、稽留流産の場合、母体はほぼ無症状で前兆のようなものもほとんどありません。超音波検査で胎児の心拍が確認できない場合や、妊娠週数に対して胎児の成長が遅い場合などに疑われます。
流産を経験する女性は決して少なくなく、そのうちの80%以上は妊娠12週以内に起こり、特に妊娠7週~9週に多いといわれています。妊娠した女性の約40%が流産を経験しているという報告もあります。医療機関で確認された妊娠の15%前後が流産となり、受診前の化学流産も含めると、かなりの頻度で起こっていると考えられます。
その原因はケースバイケースで、妊娠週数によっておもな原因とされているものは異なります。12週未満の早期に起こった流産の多くは、染色体異常など胎児側に原因があるものとされています。
流産したことで「妊娠初期に運動をしたり、仕事をしたから……」などと自分を責めてしまう女性は少なくありませんが、この時期にそのような理由で流産することはあまりなく、妊婦さんの努力ではどうしようもない場合がほとんど。妊婦さんが注意することで防げるものではありません。
参考文献:
公益社団法人 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」
参照:
【医師監修】自然流産の始まり方は? その症状と原因、妊活の再開時期について
【医師監修】稽留流産って何?予防法はあるの?流産の種類とその原因
(マイナビ子育て編集部)