
マットレス掃除はどうやる? 基本とやってはいけない2つの注意点
布団やシーツは、定期的に掃除をしている人も多いでしょう。けれども、マットレスは意外と見落としがち。放置をしてしまうと、カビや臭いが発生することも。ここでは、正しいマットレス掃除の方法を紹介しているので、「あれ? いつマットレスを掃除したっけ?」という人はぜひチェックしてくださいね。
家庭でできるマットレスの掃除法


クリーニングに出すほど汚れは気にならないけど、マットレスを清潔に保つために、自宅で定期的に掃除しましょう。
基本は掃除機


マットレス掃除の基本は、掃除機でほこりや髪の毛、ダニの死骸、フン、卵などを吸い取ることです。ほこりや髪の毛は、ダニのエサとなるためきれいに取り除くことが大切。
使用する掃除機は専用の布団掃除機ではなく、通常の家庭用掃除機でかまいません。ヘッド部分が汚れているとマットレスに汚れがつくので、ほこりや髪の毛が付着している場合は事前に除去します。
掃除機をかけるときは窓を開けて換気をし、吸引力設定を「強」にして時間をかけてゆっくり吸い込みましょう。髪の毛がつきやすい枕元は念入りにかけ、表だけではなく、裏、側面も掃除します。縦方向に掃除機を動かした後、横方向にもかけ直すと効果的にほこりを取り除けますよ。
掃除機を毎日かけることができなくても、枕元は粘着テープ(コロコロ)を使って、ほこりや髪の毛をこまめに取り除くようにしてください。
ヘッドボードとマットレスの隙間や、ベッド下もほこりがたまりやすいので、掃除機をかけます。とくにベッド下は湿度が高く、ほこりや髪の毛などがたまりやすい場所。ダニのエサとなりやすい物質はベッド周辺からも除去しておきましょう。
ベッド下が収納スペースになっている場合、しまっているものを出し、定期的に換気を行ってください。
湿気を逃そう


マットレスは、湿気によってカビが繁殖する恐れがあります。カビ対策には湿気を逃がすことがポイントです。
湿気を逃がすにはマットレスを、上下・表裏と向きを変えて使います。マットレスの向きを変えるだけで湿気がこもるのを防ぎ、ダニやカビを防ぐことができるのです。
ローテーションは、3カ月に1回を目安に実践してみてください。
湿気が一番たまりやすいのはマットレスの下なので、四隅を本などで持ち上げておくだけでもカビの発生を防げます。マットレスを床に直置きしている場合は湿気がこもりやすいため、こまめに風を通すことが必要です。
夏など寝汗が気になるときは、1~3週間に1度のペースでマットレスを乾燥させます。本で四隅を持ち上げた状態で、エアコンの除湿モードで風をあてると効果的。じめじめした季節でもマットレスの湿気を逃せます。さらに、プラスして扇風機をまわすと、短時間で乾燥しますよ。
飲み物などをこぼしてしまった場合
マットレスの上でジュースを飲んでいて、うっかりこぼしてしまったときは、すぐに掃除することでシミや臭いが残りません。
雑巾を水で濡らして硬く絞り、シミができた場所をトントンと叩いて汚れを取りましょう。こするとシミが広がってしまうので、外側から内側に向かって押さえるのがコツです。多少時間がかかりますが、根気強くたたいてください。その後はマットレスが乾くまで乾いた雑巾で拭きます。
ペットが汚してしまった場合
ペットがおしっこをしてしまった場合、残念ながら自宅での掃除だけではシミや臭いを完全に取ることは難しいもの。早めにクリーニング業者に相談すれば、シミの跡が残らない可能性が高くなります。
マットレス掃除でしてはいけないこと


天日干し
布団と同じようにマットレスも干せばいいと思っている方もいるかもしれませんが、天日干しはNGです。高反発ウレタンや低反発ウレタン、ラテックスなどは日光に弱く、天日干ししてしまうと劣化の恐れがあります。
軽い素材のマットレスでも、日陰干しが鉄則です。ベランダの窓際など、風通しのいい場所で日陰干ししてください。
水洗い
素材によっては、マットレスの洗濯を推奨していないものもあります。エアファイバーというポリエチレンでできているエアウィーヴは、丸っと水洗いすることが可能ですが、ウレタン素材のものは、洗うことによって素材の質が変わってしまうものも。
洗濯表示をキチンと確認して、正しいお手入れの仕方をチェックしておきましょう。汚れが気になる場合は、布団やマットレスのクリーニング業者に出すのも◎。高温スチームによるケアで、ダニを除去してくれるクリーニング業者もあり、より衛生的な状態を作ってくれます。
まとめ
マットレスは、素材によっては、天日干しや水洗いをすると劣化してしまうので注意が必要です。ダニやカビ対策として、掃除機がけと湿気を逃がす工夫を実践しましょう。この2点を守ると、清潔な状態で長く愛用できますよ。