榊原郁恵さん、亡き夫・渡辺徹さんと結婚当初は価値観の違いに「いろんなものが溜まっていた」
くわばたりえさんのYouTubeに俳優の榊原郁恵さんが登場。2022年に亡くなった夫・渡辺徹さんとの夫婦の話、子育ての話を語りました。
■結婚当初は「いろんなものが溜まっていた」
おしどり夫婦で知られた榊原郁恵さんと渡辺徹さん。二児に恵まれ、長男の渡辺裕太さんは俳優として活躍しています。
結婚してしばらくは渡辺さんに遠慮があり、自分をさらけ出すことができなかったという榊原さん。あるとき子どもが熱を出し、その際に渡辺さんが「子どもが熱を出すのは、親の気持ちの中で食い違いや摩擦が起きていて、その摩擦熱が体にうつると聞いたことがある」と話したことが印象深いと明かしました。
実際、そのころの榊原さんは「いろんなものが溜まっていた」状態。不満の原因になった1つが、榊原さんが妊娠中でも渡辺さんがお構いなしにどこでもたばこを吸っていたことでした。仕事の打ち合わせ中でも、妊婦が目の前にいても、多くの人が当然のようにたばこを吸っていたような時代。榊原さんは自宅のトイレに「お腹の赤ちゃんが苦しむので、ここでは吸わないでください」と貼り紙をしたと振り返りました。
「摩擦熱」という言葉がなんとなく腑に落ちた榊原さんは、それからは些細なことでも遠慮せず吐き出すように。ところが渡辺さんは、朝起こしてあげても「俺はまだ出かけるまで時間がある。それまで寝かせてくれ」、味噌汁の出汁を丁寧にとると「汁物でお腹いっぱいにすると損したような気分になる」、かぼちゃを煮れば「甘いのはデザートだな。ご飯のおかずじゃないんだよな」と文句を言う始末で、何が正解かわからなくなってしまったといいます。好みのウインナーが食卓に出なかったことに憤慨した渡辺さんが、「俺は赤いウインナーが好きなんだ!」と出て行ってしまったウインナー事件も……。
子どもの教育方針や習い事でも意見の相違はあり、榊原さんは息子に「心技体を鍛えられる武道を習わせたい」、サッカー経験者の渡辺さんは「チームワークなど多くのことを学べる球技推し」。意見が食い違ったときはお互いが納得するまで話し合ったといいますが、榊原さんは子どもの前では夫婦喧嘩をできるだけ見せたくなかったものの、渡辺さんは「こういうことも自然なことなんだから、子どもにも見せるべきだ」という意見で、これまた価値観の違いが露呈することに。こういった夫婦の考え方や意見の違いはたくさんあったそうで、おしどり夫婦のイメージが確立していたお二人ですが、家庭ではいろいろなすれ違いを乗り越えてきたのですね。
「次男が反抗してくれたおかげ」
長男の裕太さんはあまり反抗期を感じなかったそうですが、次男はしっかりあった、と榊原さん。当時中学生の次男は、思いが通じないストレスで壁を殴って穴が開くこともあったそう。中学生男子の反抗期を「怖い」と感じながらも、榊原さん自身も「負けちゃいかん!」とムキになって、ぶつかることがあったようです。
榊原さんはこの当時について、「反抗してくれたおかげで、理解してあげられるような自分に変えられた」と振り返り、子どもとどう向き合うのかは「日々、台本のないドラマ」で「本当にいい結末にしたい」と考えていたと話しました。
そんな榊原さんに、くわばたさんは「今の時代、ネットがあるからすぐ調べてしまう。でも、検索じゃなくて我が子を見ろってことですよね」と共感。榊原さんが子育てをしていた時代はSNSではなく育児書で情報を得ていたものの「わかり切ったことしか書いてなくて、あんまり好きじゃなかった」といい、息子が通った幼稚園の先生からの言葉を今も覚えているといいます。
先生は、ハサミは先の丸い子ども用ではなく、大人が使うような尖ったハサミを使うことを薦め、「本物をどうやって扱うかを子どもに教えればいいんです」と言ったそうで、その時その時の積み重ねが子育てだったと回顧しました。
反抗期を経て、次男も今では榊原さんがわからないことがあるとパパパっと調べてくれるなど、立場が逆転。現役で小中学生の子どもたちを育てるくわばたさんも、少し前までは危ないからと手を繋いでいた息子さんが、今では信号が点滅したタイミングで、「ママ間に合うかな」と振り返るような姿を見せることに、「泣きそうになった」と思いをにじませました。
子どもの成長はあっという間。大変な時期が過ぎてしまえば、親が与えた思いやりを逆に子どもから与えられるようになるものなのですね。
(マイナビ子育て編集部)
