「やって当たり前」と思われているのが一番しんどい。女性の隠れ家事は年間30日分・9割がストレスを感じている調査結果
「大変だよって言いたいんじゃない。ただ気づいてほしいだけ」——そんな気持ちを、この調査が言葉に。2,000名への調査(ツクリオ調べ)で、女性の家事時間は年間716時間(約30日分)、料理だけで年間415時間。93.2%が「隠れ家事」にストレスを感じており、最大の負担は「献立を毎日考えること」でした。知ってほしいデータ!
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やって当たり前が最大のストレス=“隠れ家事”
5月25日は「主婦休みの日」。年に3回(1/25、5/25、9/25)、家事を担う人が休息を取り家族が家事に向き合うことを推奨する日として2009年に制定されました。
しかし今回の調査では「休む日」を設けるだけでは解決しない、見えにくい家事負担=“隠れ家事”の存在が浮き彫りになりました。
【”隠れ家事”とは】
家事(料理・洗濯・掃除)の前後や周辺で、頻度高く発生する、頭を悩ます隠れた作業や考えごと。
例:献立を考える、在庫を把握する、消耗品を補充するタイミングを覚えておく、など。
女性の家事時間は年間716時間(約30日分)。時給換算で約107万円相当
近年はライフスタイルの多様化により、自分の価値観に沿った時間の使い方を重視する人が増えています。その一方で、家事に費やす時間はいまだ大きな割合を占めています。
1日あたりの家事時間は男性50分に対し、女性は117分と2倍以上。年間では男性304時間(約13日間)、女性716時間(約30日間)となり、女性は実に約1ヶ月分を寝ずに家事に費やしている計算になります。仮に時給1,500円で換算すると、女性の家事時間は年間約107万円相当の労働量に相当します。
中でも料理は大きな割合を占めています。1日あたりの料理時間は男性35分(年間210時間/約9日間)、女性68分(年間415時間/約17日間)と、家事時間の半分以上が料理関連に使われている実態が明らかになりました。
では、この料理の時間がなくなった場合、人々は何に使いたいと考えているのか聞きました。最も多かったのは「休息」(51.7%)、次いで「趣味」(44.2%)、「家族との時間」(17.0%)という結果でした。
料理に費やされている時間は、本来であれば休息や自分の楽しみ、大切な人との時間に充てたいと考えられていることがわかります。
負担No.1は「料理」、女性の約4割が最も負担と回答
調査からは、料理が家事の中でも特に負担が大きいことが明らかになりました。
「日常生活の中で最も負担に感じる家事」では、「料理(献立作成・買い出し・調理・片付け・食器洗いを含む)」が28.1%で1位となり、掃除(27.1%)、洗濯(9.2%)を上回りました。特に女性は37.6%と約4割が料理を最も負担に感じています。
料理の最大負担は「献立を考える」、女性の51.0%ー背景に「決断疲れ」
料理の中でも負担が大きいのが「献立を考える」工程です。自炊時に最も負担に感じる工程は「献立作成」が38.4%で1位となり、食器洗い(35.3%)、調理(33.5%)を上回りました。
特に女性は51.0%と半数以上が負担を感じており、毎日繰り返される献立づくりが“隠れ家事”の存在としてストレスになっていることがわかります。
「献立を考える」際の負担は、「栄養バランス」(31.6%)、「マンネリ化」(30.9%)、「ストック食材との組み合わせ」(22.2%)が上位となりました。複数の条件を同時に考える必要があることが見えにくい負担を生んでいます。
「決断疲れ」が献立負担の正体
さらに現代は、インターネットやスマートフォンの普及によって情報はすぐに手に入るようになった一方で、日々多くの選択肢の中から判断をし続けなければならない環境にあります。このような状態は「決断疲れ」とも呼ばれ、小さな判断の積み重ねによって心の負担が大きくなることがあります。
料理も同じで、「何を食べるか」を決める献立作り、必要な食材の選択、調理の段取りなど、多くの意思決定が重なって成立しています。
こうした負担をどう減らしていくかは、家事の在り方だけでなく、日々の時間の使い方そのものを見直すことにもつながる重要なテーマだと言えます。
9割超が”隠れ家事”にストレス。最多原因は「家事・パートナー関係」
“隠れ家事”に関するストレスやエピソードを聞いた自由回答では、93.2%(1,864人)が“隠れ家事”にストレスを感じている具体例を回答しました。多くの人が「自分ばかりがやっている」「やって当たり前と思われている」と感じており、見えにくい負担への不満が共通して見られました。
内容別では、「家族・パートナー関係」(14.9%)が最多で、家事をやらない・協力しない、感謝されないといった声が多く挙がりました。+
次いで「炊事」(13.8%)、「消耗品補充」(11.1%)が続き、負担が特定の人に偏りやすい実態が見られます。洗濯(6.0%)、掃除(5.9%)、ゴミ出し(5.6%)なども含め、どの家事にも細かな隠れた作業が存在しています。
炊事の中身を見ると、その“隠れ家事”の負担がより明確です。1位は「献立を毎日考える」(26.6%)で、日常的に考え続けること自体が大きな負担となっています。調理そのものではなく、”考える作業”が最大の負担源であることが浮き彫りになりました。
次いで「食器洗い・後片付け」(16.5%)、「買い出し・買い物計画」(14.7%)が続き、調理以外の工程が大きな割合を占めています。さらに、在庫管理(9.2%)、調理準備(8.3%)、生ごみ処理(7.3%)など、工程ごとに細かな負担が積み重なっています。
また、お茶や飲み物の補充、調味料管理、残り物の活用といった日常的な細かな作業も多く挙がりました。加えて、帰宅時間の調整や好き嫌いへの対応、「料理はやって当たり前」と思われることなど、人間関係に関わるストレスも見られます。
結論:最も代表的な”隠れ家事”は「献立を考えること」
今回の調査から、料理の負担の本質は単なる調理時間ではなく、多くの隠れ家事の積み重ねで成り立っていることが明らかになりました。
中でも「献立を考える」は次の3つの観点から、現代の”隠れ家事”を最も象徴する存在であることがわかりました。
・料理の中で最も負担に感じる工程の1位(38.4%、女性51.0%)
・炊事の”隠れ家事”TOP1(26.6%)
・「決断疲れ」を引き起こす毎日の意思決定
5月25日「主婦休みの日」を機に、家族や社会全体で”隠れ家事”の存在に目を向け、その軽減に取り組むことが、家事を担う人の生活の質向上に繋がると言えます。
【調査概要】
調査手法:インターネット調査
調査名称:手料理サブスク「ツクリオ」家事に関する調査
調査期間:2026年3月19日
対象者:全国20代〜60代の男女2,000名
引用元:手料理サブスク「ツクリオ」調べ
Antway
https://antway.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
