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2026年06月23日 08:47 更新

未来の東京、ここまで進むの⁉ AR・ロボット・次世代モビリティを親子で体感【スマートシティフェスタ2026】(東京・新宿区)

2026年4月24日から3日間、西新宿エリアで開催された【スマートシティフェスタ2026】。ARやVRなど最先端テクノロジーを無料体験できると聞き、「小5の息子が絶対ハマる!」と親子3人で参加しました。会場には、便利になった“未来のまち”を体感できる驚きの体験がずらり。親子で大興奮だったイベントの様子をレポートします。

【スマートシティフェスタ2026】って?

東京都は、デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出し、都民の暮らしをより快適で便利にする「スマートシティ」の取り組みを進めています。【スマートシティフェスタ2026】は、そんな“未来の暮らし”を親子で楽しく体感できるイベント。

画像提供/スマートシティフェスタ運営事務局

AR・VRやロボット、先端モビリティなど最新技術が西新宿エリアに集結し、2026年4月24日から3日間にわたって開催されました。参加無料ということもあり、会場は多くの親子連れでにぎわっていました。

デジタルぬり絵にARバトルも! 親子で夢中になった“未来の遊び”

会場は3つのエリアに分かれていて、我が家が最初に向かったのは「新宿駅西口広場イベントコーナー」。ここから体験がスタートしました。

会場に着くと、最新の人型ロボット「Unitree(ユニツリー) G1」がお出迎え。

人を見つけるとくるっと振り向き、手を振ってごあいさつ。ロボットとは思えないほどフレンドリーな存在
差し出した手に合わせて腕の高さを調整し、まるで人と同じような自然な握手をしてくれる

内蔵カメラとAIで人の存在を検知すると、こちらの顔を見て振り向き、手を振ったり握手したりと、思わず「通じ合ってる?」と感じるような反応を見せてくれます。

スタッフと同じTシャツを着た姿がなんとも親しみやすくて、息子もにっこり。 こんなふうにロボットが日常に溶け込む未来が、本当にすぐそこまで来ているのだとワクワクしました。

最初に息子が体験したのは、クルマ&アート好きな息子にぴったりのデジタルぬり絵「おえかきパラダイス レース」です。

紙に描いたクルマやバイクをスキャンすると、画面の中で実際に走り出す体験が楽しめるデジタルコンテンツ。出版流通を支えるIT企業・日販テクシードが、デジタル技術を活かして開発しました。
描き始めた息子の手元には、“このあと自分の描いたクルマが動き出す”瞬間を待つワクワクがにじんでいました。

そして、完成したのがこのスポーツカー。

大きなウイングを備えた速そうな1台で、レースを意識した力強いデザインに仕上がっていました。

スキャンすると、息子のクルマとほかの子が描いたクルマがモニター上に登場し、いよいよレースがスタート。

専用コントローラーを振るとクルマが前進し、速く振るほどスピードもアップします。

相手は小さな女の子ということもあり、思わず本気になりつつも、どこかほほえましい空気の中でのレースに。結果は見事1位。息子も満足そうな表情を見せていました。
アナログとデジタルがつながることで、子どもたちの創造力はこれからもっと広がっていく──そんな未来を感じさせる遊びでした。

会場には、デジタル砂遊び「ペイントすなば」も登場。

砂で山をつくったり穴を掘ったりすると、その高低差に反応して、頭上から投影される色が変わり、目の前に海や山の地形が立ち上がっていく仕組みです。こちらも「おえかきパラダイス レース」と同じく、日販テクシードが手がけたデジタルあそびコンテンツでした。

使用されているのは、スウェーデン生まれの「キネティックサンド」と呼ばれる特別な砂。

ネット通販や玩具店でも購入可能

実際に少し触れてみると、ギュッとにぎればしっかり形ができるのに、手にはほとんどつきません

その不思議な感触に、親子そろって思わず「えっ、なにこれ!」と声が漏れてしまいました。
息子は時間の都合で遊ぶことができなかったものの、ブースでは子どもたちが夢中になって遊ぶ姿がとても印象的でした。

次に息子が体験したのは、事前告知を見たときから「これ絶対やりたい!」と心待ちにしていた対戦型ARアクティビティ「HADO(ハドー)」です。

会場でもひときわ人気を集めていて、ブースには順番待ちの列ができていました。

HADOは、AR(拡張現実)技術を活用し、専用ゴーグルを通して見える現実空間にデジタル映像を重ねながら、体を動かして対戦する新感覚のアクティビティです。

ARスポーツを手がけるテクノロジー企業meleapが開発したコンテンツで、「エナジーボール」や「シールド」といったデジタル演出が登場し、攻撃や防御をしながらゲーム感覚で楽しめます。

実際にプレイしてみると、現実の空間にゲーム映像が自然に重なる感覚がとにかく不思議。

ピンクの的をめがけて、エナジーボールを放つ

手を動かすたびに光のエフェクトが広がり、本当に自分が必殺技を繰り出しているような気分になり、親子そろって「これは面白い!」と大盛り上がりでした。
最初は少し控えめだった息子も、勝負が進むにつれて超真剣モードに。

没入型の体験は一人で楽しむものも多い印象ですが、「HADO」は親子で同じ世界観に入り込み、いっしょに盛り上がれるのが魅力。全身を使って思いきり遊べる楽しさも、印象に残りました。

モビリティロボットから世界最高峰のソーラーカーまで! 未来の乗り物を体感

続いて訪れたのは、新宿駅西口と新宿中央公園をつなぐ歩行者ネットワーク「4号街路」エリア。ここでは、乗り物好きの息子が、次世代モビリティの展示や体験に目を輝かせていました。

こちらは、Hondaが開発したハンズフリーモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」

Hondaが長年培ってきた二輪・四輪の技術に加え、人型ロボット「ASIMO」の研究で培われたバランス制御技術を応用して開発されたモビリティ。座ったまま体重移動するだけで、直感的に操作できるのが特徴です。

実は取材の数週間前、栃木県のホンダコレクションホールを訪れた際にも気になっていたのですが、そのときは時間がなく試乗を断念。今回こうして体験できて、とてもうれしかったです。

前に進みたいときは体を前傾させ、止まりたいときは姿勢を戻すだけ。操作はとてもシンプルで、息子もすぐにコツをつかみ、スイスイ進んでいました。

座面が高く上がることで、歩く人と自然に目線が合い、会話しやすいのも印象的。
機械や誰かに“動かしてもらう”のではなく、「自分の意思で動きたい」という気持ちこそが、人の生きる力につながる――。そんなHondaの想いが込められた、温かさのあるモビリティでした。

会場をさらに進み、屋外展示エリアで目に飛び込んできたのが、工学院大学ソーラーチームが開発したソーラーカー

世界最高峰のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge(BWSC)」で実際に活躍した車両だそうで、太陽光だけをエネルギーに約3,000kmを走破する過酷なレースに挑んだ1台です。

一般的には、太陽光だけで乗用車を長距離走らせるのは難しいとされています。車体に載せられるパネル面積が限られ、発電量が走行に必要な電力に追いつかないためです。

一方でこのソーラーカーのように、車体全体に多数の高効率パネルを搭載し、軽量化を徹底することで、太陽光だけでの長距離走行を実現している例も生まれています。

発電量を最大化するために、パネル面積をできるだけ広く確保。そのためキャビンは必要最小限のコンパクトなつくりになっている

“太陽の力だけで走る”という夢を、研究者や学生たちが着実に現実へと近づけているのです。

レースみたいな特別な世界で磨かれた技術が、やがて私たちの生活にも当たり前のように入ってくる。 そんな未来を想像すると、「あ、これって本当に現実に起こるかも」と、ちょっとワクワクしてきました。

実寸大で飛び出す動物に息子も大興奮! ロボットにも会えるワクワク体験

最後に訪れたのは、東京都庁すぐ近く。西新宿の高層ビル街に広がる都会のオアシス、新宿中央公園内にある「ファンモアタイムひろば」です。
ここでは、息子がさらに夢中になる特別な体験が待っていました。

実寸大で飛び出す動物たちに出会える、アニマル召喚XR「サファリサモナー」。手がけるのは、XRなどの体験型デジタルコンテンツを開発するテクノロジー企業、ハシラスです。
ここで使われているXRは、ARやVRといった“現実と仮想をつなぐ技術”の総称。ARをベースにしながら、より没入感のある体験が楽しめます。

見てみたい動物を3つ選ぶ仕組みで、悩んだ末に「イルカ」「ティラノサウルス」「ゾウ」をチョイスしました。
専用ゴーグルを目に当てるようにして、用意されたカードをのぞき込むと……

動物モチーフがあしらわれたゴーグルは、手に取った瞬間からワクワクがふくらむアイテム

その瞬間、目の前に実寸大の動物が現れる、まさに「アニマル召喚」の体験が始まります。
たとえばイルカの場合、公園の中に海のような空間が広がり、イルカが楽しそうに泳ぎ回る様子が映し出されます。すぐ目の前を泳いでいるような感覚で、実寸大ならではの迫力が。

印象的だったのは、ティラノサウルスやゾウが現れたときの息子の反応。

あまりの大きさに、思わずその下に潜り込もうとしたり、手を伸ばして触れようとしたり……。
その様子からも、目の前の出来事が本物のように感じられるほどのリアリティと、すっかり引き込まれてしまう没入感の高さを実感しました。筆者自身もいっしょに体験し、時間を忘れて見入ってしまうほどでした。

ひろばでは、遠隔操作可能な四足歩行ロボット「Spot」のデモンストレーションも行われていました。

アメリカのボストン・ダイナミクスが開発した、犬のような見た目と動きが特徴のロボットで、自動走行や遠隔操作に対応し、工場や建設現場、災害対応など幅広い分野での活用が期待されているんですって。

口で物をくわえる動きも披露され、その器用さに思わずビックリ。

息子も興味津々で、その様子をじっと見つめていました。

ひときわ長い行列ができていたのが、子ども用の搭乗型ロボット「キッズウォーカー」

写真提供/スマートシティフェスタ運営事務局

自分の手足を使って実際に操作できるよう開発されたロボットで、アミューズメントロボット分野で知られる榊原機械が手がけています。体を使って操縦する楽しさが特徴です。

ロボットを自分の手で動かす体験は、多くの子どもが一度は夢見たことがあるような特別なもの。実際に体験していた子どもたちも楽しそうで、会場にはワクワクした空気が広がっていました。

息子は時間の関係で体験できませんでしたが、機会があればぜひ挑戦させてみたいと感じました。

まとめ

西新宿という都会の真ん中で、最先端テクノロジーを親子で次々と無料で体験でき、とても充実した時間になりました。近い将来、息子が社会人になるころには、こうした技術の一部が東京の日常に自然と溶け込んでいるのかもしれません。

工学院大学のソーラーカー見学では、クルマ好きの息子が目を輝かせ、めずらしく自分から学生さんに質問を投げかける場面もありました。

ソーラーパネルの下に隠れた構造部分

息子には一見、自転車のように見えたというソーラーカー。 しゃがんで下をのぞき込み、「サスペンションあるの?」「小回りできるの?」と次々に質問。 仕組みを知るほど、クルマと同じ機能を備えていることに驚いていました。
その姿を見ているうちに、「いつかこの学生さんたちのように果敢に挑戦に向かっていく日が来るのかな」と、ふと未来の彼を思い描いてしまいました。 この体験が、息子にとって将来を考える小さなきっかけになっていたらうれしいです。

今回我が家が体験したテクノロジーは、すでに街のさまざまな場所で導入が進み、実際に触れられる機会もどんどん広がっています。

たとえば、対戦型ARアクティビティ「HADO」は全国の専用アリーナで体験でき、ハンズフリーモビリティ「UNI-ONE」は栃木県のモビリティリゾートもてぎで楽しめます。そのほかのコンテンツも、今回のような期間限定イベントなどで登場することが多いため、見かけた際はぜひ体験してみてください。

最後は、東京都庁の展望台にも立ち寄りました。

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