「妻に感謝」子どもとの対話コミュニケーションを重んじる令和の父親像 第45回ベスト・ファーザー『イエローリボン賞』発表授賞式
6月3日、都内で「第45回ベスト・ファーザー『イエローリボン賞』」発表授賞式が開催され、各分野で活躍する“理想の父親像”を体現する受賞者たちが表彰されました。
「明るく楽しい家庭づくりをしている父親」「子どもたちのよき理解者、よき教育者」「お母さんと子どもから見た素敵な父親」などの選考基準に基づき選ばれた、2026年のベスト・ファーザー イエローリボン賞の受賞者は次の5人です。
■佐賀県知事 山口祥義さん「家族で子育てを楽しめる社会を」
「政治・経済部門」には、佐賀県の山口祥義知事が選ばれました。山口知事は約20年前、第三子誕生時に育児休業を取得した経験を持ち、「子どもがちょうど20歳になったタイミングでこの賞をいただけたことに感慨があります」と挨拶。
また、「子どもがお腹にいる段階から夫婦で向き合う『マイナス1歳からの子育て』が大切です」とし、「家族みんなで子育てを楽しめる社会を目指していきたい」と述べました。
■神田伯山さん、妻と師匠へ感謝「比べないことが大事」
学術・文化部門は講談師の神田伯山さんが受賞しました。
神田さんは「素直に嬉しいですね。公私ともに私をずっと支えてくれた妻の尽力がなければ、間違いなくこんな素敵な賞を取ることできなかったので、まず、妻にお礼を言いたいなと思います」とスピーチ。
また、「師匠の存在が私にとってはベストファーザーでした」と、師匠・三代目神田松鯉さんにも感謝を述べました。自身も現在は弟子を持つ立場で、「各々個性が違うので、決して比べないということ」を大事にしていると語り、父親としての価値観にも通じる考えを示しました。
また、自身が10歳で父を亡くした経験にも触れ、「父と同じ年齢(42歳)を超えた今、その無念さをより感じています。そういう意味でも私にとって大きな励みになる賞ですし、記念すべき賞」だと語りました。
■吉田鋼太郎さん「家事はほぼ全部」ワンオペ育児で実感した大変さ
芸能部門を受賞した俳優の吉田鋼太郎さんは、「本当に自分でいいのかという気持ちがありました」と率直な心境を吐露。現在は舞台『リア王』で主演を務めるなど精力的に活動する一方、家庭では「家事はほぼ全部やっています」と語り、子育てにも積極的な様子を明かしました。
この日も5歳の長女と仲良く手をつないで会場入りした吉田さん。次女が生後6~7ヶ月の頃には別荘で10日間のワンオペ育児にも挑戦したといい、その慌ただしさを「地獄でした」と振り返ります。その経験を踏まえ、「価値観を押し付けるのではなく、子どもとのコミュニケーションを大切にしたいです」と語り、「年齢を重ねても、きちんと子どもの話に耳を傾けられる父親でいたい」と話しました。
■澤部佑さん、相方の一言で変化「子どもにそう思われていればいい」
同じく芸能部門では、お笑い芸人の澤部佑さんも受賞。「やりました!」とガッツポーズでステージに登場すると、「まずは妻に感謝したいです。家庭は妻に支えられています」と語りました。
これまでずっと“ベストファーザー賞がほしい”と公言していましたが、「相方に『子どもにそう思われていればいいんじゃないか』と言われ、ハッとしました」と明かします。めでたく今回受賞となり、あらためてガッツポーズで笑顔を見せました。
また、趣味・特技は「純愛」と紹介されると、「学生時代と変わらない感覚で妻のことが好き」と語り、その延長線上に現在の家庭があると説明しました。入学式など子どもの節目には必ず参加しているといい、「これからも多くの方から学びながら、より良い父親になっていきたいです」と意欲を見せました。
■四姉妹の父・福澤達哉さん「これからの自分を問われている」
スポーツ部門は元バレーボール日本代表の福澤達哉さんが受賞しました。福澤さんは「この賞をいただき、大変光栄です」とコメント。「自分がふさわしいのか見つめ直しました」と振り返り、「この賞は、これからベストファーザーになっていきなさいというメッセージだと受け止めています」と前向きに語りました。
現役時代は遠征が多く、子どもと過ごす時間が限られていたといい、「帰宅すると“パパフィーバー”のような状況」だった福澤さんですが、最近は「家にいることに慣れてしまった」と苦笑い。子どもたちには「自分の道は自分で決めてほしい」と願いを語り、「親としてはその背中を支える存在でありたいです」と話しました。
■特別賞は“黄色い帽子のおじさん” 見守る父親像が評価
さらに特別賞として、アニメ「おさるのジョージ」に登場する“黄色い帽子のおじさん”が選ばれました。ジョージの好奇心を尊重し、失敗にも寛容に寄り添う姿が、理想的な父親像として評価されました。
今回の受賞者のコメントからは、妻や家族への感謝、そして子どもとの対話を大切にする姿勢が共通して見られました。家庭の中での役割を柔軟に担いながら、子どもと向き合う姿こそが、現代におけるベスト・ファーザー像を象徴していると言えそうです。
(マイナビ子育て編集部)
