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掲載
2026年08月08日 17:01

芝居じみたリアクションは逆効果。子育てにアドバイスよりアイディアがいい理由

子どもは、大人の反応にとても敏感です。「すごいね」「えらいね」と肯定的な言葉をかけていても、気持ちのこもらない言葉はなかなか子どもの心には届きません。では、本当に子どもの心に届く親のリアクションとは、どのようなものなのでしょうか。

6歳で天文宇宙検定3級に最年少合格、小学3年生で数学検定2級――“宇宙少年”として注目を集める、小学6年生の大森陽生さん。

大森家が実践してきたのは、“ほめる・叱る”に頼らず、親の「リアクション」にフォーカスした独自の子育てメソッド。この考え方をまとめた書籍書籍『みるみる自走する! 子育てはリアクションが9割』(著:大森治幸、大森陽生/新潮社)が、このたび刊行されました。


今回は、気になる大森さんのリアクションのコツを、一部抜粋してご紹介します。

みるみる自走する! 子育てはリアクションが9割,新潮社

リアクションで気を付けていること

無限等比級数に感動してピザを食べた日

子どもは大人の「本気度」を敏感に感じ取ります。私には思ってもいないことや芝居じみた言葉で子どもを乗せたり、楽しませたりする自信などありませんし、自分のポリシーに反するのでしませんが、たまに、子どもの感じる力をなめてるな? と思うような大人はいます。

そうしたわざとらしい反応や、気持ちのこもっていない「すごいね」は、かえって逆効果。ポイントは「共感」や「驚き」を素直に自分の言葉で伝えること。誰かから借りてきた言葉ではなく、自ら感じるままにその感動や感想を口にすれば、それはきっと子どもに届くと思います。

ある時、息子がこんな問いかけをしてきました。「1枚のピザを4等分して3人で分けます。4等分して3人で分けるので、1切れは余ります。この1切れをさらに4等分して3人で分けます。4等分して3人で分けるので、小さくなった1切れが余ります。小さくなった1切れをさらに4等分して3人で分けます。これを繰り返していくと、結局1人がピザの3分の1をもらえることになるんじゃないの?」

数学で言うところの無限等比級数の考え方ですが、当時の息子はそんなことは知りません。驚いた私は、「まじで!? 4等分を繰り返すから『4』っていう数字しか登場しないと思っちゃうけど、3分の1になるって? ちょっと考えてみようか」と言って、等比数列の和の式をホワイトボードに書き出しました。計算してみると確かに、3分の1になるではありませんか。これには驚きました。

「すごい、めっちゃ感動した!」との言葉が口から飛び出し、次の瞬間には息子にハイタッチを求めていました。自分の気持ちに嘘偽りなく、自然に出た言葉で感動を分かち合った瞬間でした。その夜は、「なんだかピザが好きになった! よし、今日はピザにしよう!」と私から提案し、ピザチェーン店のお世話になったのでした。

子育てはリアクションが9割,新潮社
5歳の頃、太陽フレアと虹を身につけて。

「アドバイス」ではなく「アイディア」

リアクションのコツとして、子どもの言動に対して、親や大人が持っているマメ知識やミニ情報を少しだけ加えて、アイディアとして「提案する形で」返してみても良いと思います。「なるほど!」「それはいいね!」と肯定的にリアクションをしつつ、子どもの気持ちを後押しするようなことをプラスアルファで提案するのです。

例えば、計算が得意であると自信がついた息子が、小学校にあがる前に「数学の検定があったらいいのに」と漏らしたことがありました。そこで、私は「その意気込みがいいねぇ!」と返した後、「確か、そんな検定があったはず!」と付け加え、それが数学検定の受験につながりました。

大人は子どもよりも多くの経験を積んでいるので、いろいろなことを知っています。そうしたもののなかから、子どもの言動に合ったプラスアルファの情報を加えられたらより効果的なのだろうと思います。

その際、「アイディア」として提案するにとどめることを大事にして、「アドバイス」として指導するような言い方にならないように気を付けてきました。あくまで決定権を持つのは子ども。親子の主従関係のなかで子どもを誘導するのではなく、「こういうのもあるけど、どう?」と提案し、あとは子どもの自由な判断にゆだねればよいと思います。

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続きはぜひ書籍でご覧ください。

みるみる自走する! 子育てはリアクションが9割
(2026/08/08時点)

※本記事は、『みるみる自走する! 子育てはリアクションが9割』<著:大森治幸、大森陽生/新潮社>より抜粋・再編集して作成しました。

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