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- 2026年08月25日 07:11
つい「管理型」の声かけをしていない? 子どもの言葉を引き出すための声かけ方法|「ことばで伝える」ができない子どもたち #1
「今日学校どうだった?」と聞いても、「普通」「別に」しか返ってこない。「ヤバい」の一言で会話が終わってしまう……。そんなやり取りに、もどかしさを感じたことはありませんか? 近年、自分の気持ちや考えを言葉でうまく表現できない子どもが増えているといいます。
書籍『「ことばで伝える」ができない子どもたち』(著:石井 光太 /日本実業出版社)は、1,000人以上への取材をもとに、子どもたちの「ことばの力」が育ちにくくなっている現状をひも解き、家庭でできる声かけや関わり方など、子どもの「伝える力」を育むヒントをまとめた一冊です。
今回は、子どもの「ことばの力」の土台を育む幼少期に大切な、“問いかけ型の会話”について、本書より一部抜粋してご紹介します。
言葉を引き出すための問いかけ型の会話
小さな子どもは、わずか1歳の差で会話の内容が大幅に変わります。
2歳くらいまでは、子どもの言葉による表現の主体は、目の前で起きていることの実況中継や、自分の気持ちを示すことです。「そこ、ワンワンいる。おっきい」とか「パパ、あっち。自分でやるの!」といった言葉です。自分の世界を表現することが中心なのです。
3歳くらいになると、自分だけの世界から抜け出し、相手と言葉のキャッチボールができるようになります。わからないことを尋ね、それについて自分なりに思考し、意思を示すといったことです。たとえば次のようなものです。
短い言葉ではありますが、子どもが一生懸命に考えながら言葉を発したり、理解したりしているのがわかるでしょう。
きっと子どもは、頭の中では実際に口に出しているよりはるかにたくさんの言葉を使っているはずです。そして4歳、5歳と年齢が上がるにつれ、会話はより複雑で細かくなっていきます。
これくらいの年齢の子どもとの会話で、大人は何に留意すべきでしょうか。
先に述べたように、3~5歳くらいの子どもは、会話の中で発する言葉そのものは少なくても、頭の中ではそれなりに言語を使って考えています。ここから言えるのは、直接言葉にするかどうかはさておいて、脳内で言語を使って考えさせるのが重要だということです。
これを踏まえれば、大人が子どもにかけるべき言葉も明らかになります。つまり、“問いかけ型の言葉”によって頭の中でいろんなことを考える機会を提供すればいいのです。子どもに思考を促す言葉をかけるということです。
たとえば、次の①と②の会話では、子どもが頭で考えるのはどちらでしょうか。
① 管理型の言葉
② 問いかけ型の言葉
管理型の言葉は、子どもの提案に対して大人の側が「こうしなさい」と決定事項を押しつけるものです。一方、問いかけ型の言葉は、子どもが言ってきたことに対して動機や作り方を尋ねています。
大人が管理型の言葉を発すれば、子どもは考えずに黙ってしまいますが、問いかけ型の言葉であれば、あれこれと考えて自分の意見を言語化しようとします。
仮に会話の大半を親が管理型の言葉で語る家庭と、問いかけ型の言葉で語る家庭があったとします。両者を比較したとき、前者で育つ子どもより、後者で育つ子どものほうがはるかに自分で物事を思考し、言葉にする力がつくのは明らかです。問いかけ型の言葉こそが、〈ことばの力〉を成長させるのです。
続きはぜひ書籍でご覧ください。
※本記事は、『「ことばで伝える」ができない子どもたち』<著:石井 光太/日本実業出版社>より抜粋・再編集して作成しました。
