ビールやジュースをスピーディに冷やす裏技3つ
屋外など外に置いておいて、ビールやジュースが常温になってしまったときに、すぐに冷えを取り戻すことのできる方法をご紹介。キッチンペーパーや、扇風機、氷、塩水など、身近にあるものでできるので、ぜひ覚えておいてください。約20分程度で冷やすことができますよ。
濡れキッチンペーパー×冷蔵庫
家で缶入りの飲み物をすぐに冷やしたいとき、必要なのはキッチンペーパー。
キッチンペーパーを水で濡らし、軽く絞って缶に巻き付けたら、そのまま冷蔵庫に入れるだけ。手を洗ったり、荷物を片付けたりする前に、まずは裏技を行って冷えるのを待ちましょう。約10~15分で、「冷えたな」と体感できる温度になります。
スピーディに冷える理由
ビールやジュースが冷えやすくなるのは、蒸発熱のおかげです。蒸発熱は、気化熱ともいい、液体が気体に変化するときに必要な熱のことをさします。この場合、濡らしたキッチンペーパーの水分が、蒸発して気体になるときに必要な熱を缶から奪い取っていくことで、缶が冷えるという仕組みです。夏の打ち水も、この原理を利用して涼しさを出しています。
濡れキッチンペーパー×扇風機
冷蔵庫がいっぱいで余裕がないときには、扇風機を使います。夏場、扇風機が出ているときはこの方法もオススメです。
手順は先ほど紹介した、冷蔵庫で冷やす方法と同様に、濡れたキッチンペーパーを缶に巻き付けて扇風機の前に置くだけ。風量や、外気温にもよりますが、20分くらいすると缶が冷たくなってきます。キッチンペーパーは、たっぷり水を含ませて濡らしてください。
スピーディに冷える理由
濡れキッチンペーパーと扇風機で缶が冷える原理は、同じく蒸発熱(気化熱)です。液体が気化するときには、液体が触れている物体から熱を奪っていきます。扇風機で風をあてることによって、気化が促されるので、速く冷えるというわけ。
塩×氷水
バーベキューなど屋外で冷やしておきたいという場合は、塩と氷水を用意してください。
ボウルか洗面器、クーラーボックスに氷水を入れ、塩を大さじ2杯ほど加えます。この中に冷やしたい缶を入れておくだけでOKです。およそ3分で十分冷たくなるといわれています。もっと速く冷やしたければ、氷水に浮いている缶をくるくる回転させてください。
スピーディに冷える理由
氷と塩水でスピーディに缶が冷えるのは、氷点降下によるものです。氷は、溶けて水になるとき、周囲から熱を奪います。そのため、常温の水に氷を入れると、氷が溶けて水の温度は徐々に下がっていきます。しかし、氷は通常、水の温度を0度にキープしながら溶けていくという傾向があるのです。
けれども、そこに塩が入ることによって状況が変わります。塩は氷が溶けるスピードを促進する働きを持っています。そのため、氷が溶けていくについて水温もどんどん下がっていくのです。
これにより、缶を急速に冷やすことができるというわけです。
まとめ
夏場、冷えたビールやジュースを飲みたいとき、ぜひ覚えておくと役立つでしょう。しかし、急ぐあまり、缶飲料を冷凍庫へ入れることは危険ですので避けてください。うっかり忘れて冷やしすぎると、缶が膨張して破裂する恐れがあります。
お風呂上がりのキンキンに冷えた一杯として、事前に準備しておいてはいかがでしょうか。