ちょっとひと手間! スニーカーの靴ひもがほどけにくくなる裏技
スニーカーを履いているとき、靴ひもがほどけてしまうことがあります。結び直すが面倒なだけでなく、場合によっては転倒してしまうことがあるので決して些細な問題ともいえません。そこで今回は、スニーカーの靴ひもをほどけにくくする裏技を特集します。お困りの方はぜひチェックしてみてください。
結ぶ前に靴ひもを濡らす
靴ひもがほどけにくくなる理由は?
靴ひもをほどけにくくする単純な方法としておすすめなのが、結ぶ前に靴ひもを濡らすというもの。水が繊維に浸透すると靴ひもは膨らみます。膨らませて結ぶことで繊維が密着しやすくなり、ほどけにくくなるという仕組みです。
そのまましばらくすると、やがて靴ひもは乾燥します。すると繊維の隙間がうまって、よりいっそうほどけにくくなります。
水は数滴でOK
靴ひもを濡らすのは、結び目になるあたりに水を数滴たらすだけでOK。
けれどこの方法はひもの素材によって、あまり効果を発揮しない場合もあります。吸水性が高いコットンの靴ひもの場合は水が染み込みやすいのですが、高級スニーカーなどワックスコーティングされたものは適しません。
ほどけにくい靴ひもの結び方
2回ちょうちょう結び
ほどけにくいといわれる靴ひもの結び方をするのもおすすめ。まずはじめにご紹介するのが「2回ちょうちょ結び」です。
まず通常通り、左右の靴ひもを結びます。そのままちょうちょ結びする要領で靴ひもを結んでください。
最後、ちょうちょ結びを固くしめると思いますが、その前にちょっと一工夫。ちょうちょ結びを作ったときにできる穴(固く締める前の状態のゆるんだ部分)に、片方の輪を通してください。通したら、きつくしめ完成です。これでほどけにくくなりますよ。
イアン・ノット
靴ひもの教授といわれるイアン氏が提示した「イアン・ノット」もほどけにくい靴ひもの結び方として、知られています。
1. はじめに普通に1度結びます。
2. 左右の靴ひもそれぞれで輪っかを作ります。
3. 左の輪っかのなかに右の輪っかを通します。
4. そのまま、右の輪っかのなかにも左の輪っかを通してください。
5. 左右の靴ひもを外側に引っ張ればできあがりです。
イアン・セキュア・ノット
イアン・ノットをさらに強くしたイアン・セキュア・ノットも覚えておくとよいでしょう。
1. はじめに普通に1度結びます。
2. イアン・ノットと同様、左右の靴ひもそれぞれで輪っかを作ります。
3. 左右の輪っかを交差させてください。このときの輪は右側を上にするのがポイント。
4. 上にした右の輪を結ぶ要領で、中央の穴に奥から手前にくぐらせ、さらに反対の輪も同様に中央の穴にくぐらせます。
5. 左右の靴ひもを外側に引っ張って完成です。
ベルルッティ結び
ベルルッティ結びは、見た目よく仕上がることからビジネスシューズのひもを結ぶときにおすすめされている方法です。
1. はじめに左右のひもを交差させてください。
2. 左側のひもをもう一度中央の穴のなかにくぐらせてから結びます。
3. ちょうちょ結びのかたちを作ったら、結ぶ前に片方の輪を再度中央の穴にくぐらせます。既にある結び目の上を通り、奥から手前にくぐらせてください。
4. 形を調整して結んだらできあがりです。
スニーカーの靴ひも通しはオーバー・ラップで
オーバー・ラップのやり方
スニーカーを購入し、はじめに靴ひも通しをする際に工夫することで、靴ひもを緩みにくくすることができます。それが、オーバー・ラップと呼ばれる基本の靴ひもの通し方。
1. 一番下の左右の穴に上から靴ひもを通してください。左右の長さを整えます。靴ひもがねじれないように注意してください。
2. 最初の穴に上からひもを通すと、内側からひもがでてくるので、でてきたひもは反対の穴に上からひもを通します。
3. さらに、内側の穴から出た靴ひもを、反対側の外側の穴に上から通してください。
4. 左右交互に繰り返して一番上まで結びます。
5. 最後の穴だけ、下から上へと通したら完成です。
オーバー・ラップのメリット
このオーバー・ラップと呼ばれるシューレーシングのメリットは、履くほどにスニーカーが足のかたちにあわせてなじんでくることです。圧迫感が比較的少ないともいわれています。そのためスニーカーショップでディスプレイされている結び方の多くは、オーバー・ラップの結び方になっています。
まとめ
スニーカーの靴ひもは知らないうちにほどけてしまっていることがあります。結び直すのが面倒なだけでなく、ほどけていることに気がつかない場合もあり、危険な目にあわないとも限りません。ぜひこの際、ほどけにくい靴ひもの結び方をマスターしてください。
