経済的・時短・スッキリが叶う！　新生活に始めたい「整理収納」のコツ

こんにちは、ライフオーガナイザー®︎・整理収納アドバイザー1級の門傳（もんでん）奈々です。

お部屋が片付かない状態では、探し物に時間がかかったり、無駄な買い物が増えたりして、気持ちもどんよりしてしまいますね。そんな経験はどなたにもあるのでは？

部屋の乱れは、心の乱れとして現れます。新しいことを始めたくなる春、気持ちも軽くなる整理収納を始めてみませんか？

整理収納ができているお宅と、できていないお宅では、住む人の「お金の使い方」が変わってきます。

例えば、「お宅にはトイレットペーパーの在庫はいくつありますか？」と聞かれて、すぐに答えられますか？

整理収納ができているご家庭は、ものの住所と持ち数が決まっており、在庫管理も簡単です。そういうご家庭は、「ここに収まる在庫がなくなったら買い足す」などのルール作りができているので、無駄な買い物が少なく経済的です。

一方、整理収納ができていないご家庭は、ものの住所も決まっていない、持ち数も決まっていないということが多いのです。その結果、在庫管理ができないので、「ポイント2倍デー」や「割引」の文字につられて、無駄な買い物をしてしまいがち。結果ものも必要以上に増えてしまいます。

皆さんは、毎朝の洋服選びにどのくらいの時間をかけていますか？　洋服の持ち数が多いほど、洋服選びに費やす時間はおのずと長くなります。

例えば、1週間、毎日違う洋服を着たい！　と思ったら、トップス6着、ボトムス6着、ワンピース1着程度の洋服が必要になりますね。合計すると13着です。それを4週間分だと、単純計算をしても13×4＝52着です。

皆さんは52着もの洋服を全て把握し、毎日違うコーディネートを作れますか？　その作業は「時間的」にも「思考的」にもとても負担がかかりますね。

自分の把握できる数の洋服を着回せば、毎朝の洋服選びにかかる時間も減ります。

毎日の洋服選びが5分少なくなったとすると、5分×7日分で1週間で35分の時短になります。1カ月で140分（1時間20分）も時短になるのです。

「たくさんのものに囲まれての生活ではくつろげない」「部屋が片付いていないと、頭の中もぐちゃぐちゃしてくる」……。これらは、私がお片づけの現場でヒアリングしたお客様の言葉です。

はじめはこうした感想をお持ちのお客様ですが、片付け作業が進み、お部屋が片付くと同時にお客様の表情は晴れやかになります。

作業後は「スッキリしました！」「気持ちが軽くなりました」など、前向きな感想を述べてくださいます。片付け現場で見たお客様の心の変化は、行動の変化にもつながります。

気持ちにゆとりができるので、新しいことを始めたり、今まで中断していた趣味を再開される方もいらっしゃいますよ。

では、実際にどのように整理収納作業を進めて行けばいいのでしょうか？　ポイントは「小さい場所から片付けること」と、行動を「3ステップ」でまとめることです。

引き出しや収納棚に入っているものを全て出して、使用頻度や好みなどで仕分けていきましょう。

「捨てる」「捨てない」だけで分けるのは、迷いも生じて時間もかかります。キーワードは3、4つ作ると良いでしょう。

【仕分けキーワード事例】
・よく使う、使う、あまり使わない（必要）、処分
・デザインが好き、機能が好き、お気に入り（なんとなく使用）、それ以外
・残す、残さない、迷う
など……。

仕分けで出た不用品は、すぐに処分するようにしましょう。ゴミ収集日の前日に仕分けを行うのも良いですね！

収納する場所を計測してから、収納ボックスを購入してものを収めます。

計測する前に収納ボックスを買わないようにしましょう。

収納ボックスがない場合は、紙袋や牛乳パックをで仕切っても良いでしょう。

片付けた後は、ものが「取り出しやすいか」「戻しやすいか」を確認します。

使い勝手が悪ければしまい方を見直します。

きれいを維持できるように仕組みを整えましょう。

週末や長期休みを利用して、子どもと一緒にまずは小さな場所（引き出し）などから片づけてみましょう！　仕分けキーワードを書いたシートを準備してあげると作業もはかどります。

最後に我が家で行った事例をご紹介しますね。

整理収納には、経済的、時間的、精神的効果があります。ものが多くて片付かなくなったり、お部屋でくつろげないと感じたら、小さい場所から1つずつ片付けてみてください。その一歩が、心地よい暮らしへあなたを近づけてくれますよ。