
新生児も使えるベビーカー4選|退院時に使いたいときどうする?
新生児期から使用できるベビーカーってあるの? 数は少ないですが、あります。新生児期の赤ちゃんはまだ弱く、菌やウイルスへの抵抗力も低いため、1ヶ月健診まではできるだけ外出を控えたほうがいいのですが、退院時や通院時など、ベビーカーを使いたいこともありますよね。新生児から使えるベビーカーの選び方とおすすめを紹介します。
- 新生児期から使えるベビーカーは数が少ない
- トラベルシステムベビーカーとは?
- トラベルシステムベビーカーのメリット
- 新生児でもベビーカーを使える
- どの車でもチャイルドシートとして使用できる
- 赤ちゃんを起こさず移動できる
- トラベルシステムベビーカーのデメリット
- 車への着脱が面倒&慣れが必要
- チャイルドシートとしての機能は1~1歳半頃まで
- ベビーカーとトラベルシステムを合わせると重い
- 新生児から使うベビーカーを選ぶときのチェックポイント
- トラベルシステム対応のベビーカーか確認する
- 自家用車に対応しているトラベルシステムか確認する
- 生後0ヶ月から使用できるか確認する
- 安全基準を満たしているか確認する
- 新生児の赤ちゃんにおすすめベビーカー&トラベルシステム4選
- 1.doona ISOFIX・シートベルト固定両対応 インファントカーシート
- 2.cybex × gb(サイベックス × ジービー) ポキットプラス エイトン トラベルシステム
- 3.Joie(ジョイー) 軽量コンパクトベビーカー ツーリスト トラベルシステム対応 + ベビーシート ジェム
- 4.レカロ イージーライフ エリート 2
- 新生児からベビーカーを使うならトラベルシステムやシートがフラットになるものを選ぼう
新生児期から使えるベビーカーは数が少ない


生後28日までの新生児に使えるベビーカーは、数が少ないのが現状です。日本国内の製品安全基準では、ほとんどのベビーカーが生後1ヶ月から使用可能となっています。
しかし、退院時にベビーカーを利用したいママは新生児から使えるベビーカーを選ぶ必要があります。そんなときは、トラベルシステムに対応したベビーカーを選ぶのがひとつの方法です。
他には、シートが180°フラットに(あるいはフラットに近く)なるベビーカーにも新生児から使用可能なものがあります。ただし海外製のものが多いため、選ぶ際は安全面などを確認しましょう。
トラベルシステムベビーカーとは?


トラベルシステムとは、赤ちゃんをカゴのようなシートに寝かせたまま、ベビーカーとしても、車に乗せるためのチャイルドーシートとしても使うことができ、赤ちゃんとの移動を格段に楽にしてくれる仕組みのこと。多くは、別売りのシート(キャリー)とベビーカーを組み合わせて使いますが、ベビーカーが一体となったアイテムもあります。
ベビーカー、チャイルドシートのほかにベビーキャリーとして、バウンサーとして、ローチェア、ロッキングチェアなどとしても使える多機能タイプが一般的です。
新生児からベビーカーを使いたいママや、持ち運びができるチャイルドシートを求めているママから支持されています。
日本国内でも、katojiやアップリカ、コンビなど、有名なベビー用品メーカーから販売されています。
トラベルシステムベビーカーのメリット


トラベルシステムベビーカーのメリットは3つです。
新生児でもベビーカーを使える
トラベルシステムに対応したベビーカーは、新生児から使用可能です。退院後、すぐにベビーカーで移動をしなければならないときでも使用できます。
生後1ヶ月を迎えるまでは、抱っこで移動するママも多いですが、抱っこ紐も新生児からは使用できない商品がめずらしくありません。また、新生児対応の抱っこ紐を使ったとしても、産後の体に長時間の抱っこでの移動はなかなかの負担。
トラベルシステムなら、退院後自宅に帰宅する際にも使用できて便利ですね。
どの車でもチャイルドシートとして使用できる
トラベルシステムは、ベビーカーだけではなく車のチャイルドシートとしても使えます。シートベルト取り付けができるタイプなら、自家用車はもちろん、里帰り中に実家の車で移動する際などにも使えて便利です。
原則として、チャイルドシートを使用せずに赤ちゃんを車に乗せるのは道路交通法違反[*1]となります。何より、赤ちゃん自身の命を守るためにも、チャイルドシートは必ず使用しましょう。出産前に用意しておくことが必要です。
チャイルドシートを設置していない車でも簡単に、安全に赤ちゃんを移動させられるのが、トラベルシステムのメリットのひとつです。
赤ちゃんを起こさず移動できる
トラベルシステムは、中で赤ちゃんが寝てしまった場合、そのままシートをベビーキャリーとして持ち運べるので、起こさずに済みます。
新生児期はもちろん、月齢がもう少し進んでからも、赤ちゃんは寝ている途中で起こされると泣いてしまったり機嫌が悪くなったりするケースが多いです。ベビーカーや車の乗り降りで、赤ちゃんを起こさずに移動できるのはうれしいですね。
トラベルシステムベビーカーのデメリット


トラベルシステムにもデメリットはあります。3つの内容を見ていきましょう。
車への着脱が面倒&慣れが必要
トラベルシステムをチャイルドシートとして使う場合、持ち運んでどんな車にも設置できるのがメリットである反面、チャイルドシートを車に乗せっぱなしにできず、毎回設置しなければならないというデメリットもあります。面倒になって車に乗せっぱなしにしてしまうと、今度はベビーカーとして使いたいときに使えない、なんてことも。
トラベルシステムに限らず、チャイルドシートの車への取り付け方は、以下の2通りが主流です。
・3点シートベルト取り付け
・ISOFIX固定取り付け
慣れればどうということはない手間ですが、慣れるまではすこし大変かもしれません。コツをつかめるまで、説明書を見て試してみましょう。
チャイルドシートとしての機能は1~1歳半頃まで
トラベルシステムのチャイルドシートは、1~1歳半ころまでと使える期間が短いのがネックです。
チャイルドシートの義務は6歳まで続くため、買い替えが必要になります。とはいえ、0~6歳まで一度もチャイルドシートを買い替える必要がないという商品は稀。子どもが大きくなるほどチャイルドシートはシンプルなものでよくなるので、買い替えには車の中が少し広くなるというメリットもあります。
なお、トラベルシステムとしての使用が終わっても、取り付けているベビーカー本体は、3歳ころまで使えることが多いです。
ベビーカーとトラベルシステムを合わせると重い
トラベルシステムをベビーカーに装着すると、重さが増すというデメリットもあります。
トラベルシステム自体の重さは、約3Kg。生後1ヶ月から使用できるA型タイプのベビーカーの平均的な重さは5Kg前後となっています。電車やバス移動などで、ベビーカーを折りたたんだり持ち上げたりする必要がある場合は、大変かもしれません。
新生児から使うベビーカーを選ぶときのチェックポイント


新生児からベビーカーを使う場合は、4つのポイントを押さえて選びましょう。
トラベルシステム対応のベビーカーか確認する
購入するベビーカーが、トラベルシステムに対応しているか確認しましょう。セット売りになっているものなら問題ないですが、別売りのベビーカーだと対応していない可能性もあります。
自家用車に対応しているトラベルシステムか確認する
チャイルドシートは車種との組み合わせを確認する必要があります。車種によっては、トラベルシステムに対応していない場合もあります。特に、ISOFIX取り付けを利用したい場合は、適合しているか必ず確認しましょう。
トラベルシステムの「車種別適合表」を確認すると、自家用車に対応しているか分かります。
生後0ヶ月から使用できるか確認する
A型タイプのベビーカーでも、新生児から使用できるものはとても少ないため、必ず対象月齢を購入前に確認しましょう。多くのものが生後1ヶ月からとなっています。間違えて購入しないように注意しましょう。
安全基準を満たしているか確認する
赤ちゃんの命を守るためにも、安全基準をクリアしている商品を選びましょう。日本国内の商品であれば「消費生活製品安全法」に基づいて作られたものが安全基準を満たしているものです。その証に「SGマーク」のシールが貼られているので確認してみましょう。
また、トラベルシステムはチャイルドシートとして用いるものなので、チャイルドシートの安全基準を満たしていることが重要です。チャイルドシートの現行の安全基準に適合しているものには、製品に「Eマーク」[*2]が貼られています。2012年6月30日以前に製作されたチャイルドシートには、旧基準に基づき「自マーク」が貼られていることもあります。
赤ちゃんのためにも、しっかりと確認した上で選びましょう。
新生児の赤ちゃんにおすすめベビーカー&トラベルシステム4選


ここからは、新生児の赤ちゃんにおすすめしたいベビーカーとトラベルシステムをご紹介します。
1.doona ISOFIX・シートベルト固定両対応 インファントカーシート

トラベルシステムとベビーカーの一体型で、トラベルシステムの背面に収納された車輪を出すとベビーカーになるという驚きの仕組み。とても使いやすい商品です。ヨーロッパ及び米国の安全基準をクリア。衝撃吸収性にも優れています。
2.cybex × gb(サイベックス × ジービー) ポキットプラス エイトン トラベルシステム

cybexは、安全性・品質・デザインを誇るドイツのメーカです。コンパクトB型ベビーカー「ポキットプラス」に、チャイルドシートにもなる「エイトン」を組み合わせられる商品。トラベルシステムとしての使用期間が過ぎた後はコンパクトはB型ベビーカーになるのがうれしいですね。
3.Joie(ジョイー) 軽量コンパクトベビーカー ツーリスト トラベルシステム対応 + ベビーシート ジェム

トラベルシステム対応のベビーカーに、ベビーカーにも車にもセットできる、1台5役の多機能ベビーシートシートがセットになっています。ベビーカー単体だと、生後1カ月から使用可能で、シートは140°~170°の幅でリクライニング調整できます。軽量かつコンパクトで、買い替えなくても使い続けられるのがうれしいところです。
4.レカロ イージーライフ エリート 2

レースにも使われる車のシートメーカーとして名高いレカロのベビーカー。シートが105°~151°にリクライニング可能なAB型といわれるタイプのベビーカーで、ベビーカー単体でも新生児から使うことができます。別売のトラベルシステムと組み合わせて使うこともできます。ハンドルが高めなので、背の低いママは注意しましょう。
ほかに、日本を代表するメーカーであるアップリカとコンビからも、それぞれトラベルシステムとそれに対応するベビーカーが出ています。すべてのベビーカーがトラベルシステムに対応しているわけではないので、必ず確認してから購入してくださいね。
新生児からベビーカーを使うならトラベルシステムやシートがフラットになるものを選ぼう


新生児から使用できるベビーカーは少なく、あまり選択肢はありません。退院後や里帰りなどで、新生児期にベビーカーを使いたいなら、トラベルシステムやシートがフラットになり生後0ヶ月から使用可能のものを選びましょう。