0~2歳児の就寝時刻は夜9時以降が半数、「夜9時までに寝かせたいが、できていない」親の理想と現実の差が明らかに
江崎グリコは、子育てアプリ「こぺ」内に、熊本大学名誉教授の三池輝久氏の監修による子どもの睡眠サポートプログラムスタートさせたことを機に、0歳から2歳までの長子を持つ親800人に家庭における睡眠に関する課題を調査しました。その結果、子どもの就寝時刻は夜9時以降が半数にのぼることがわかりました。
江崎グリコは、同社が運営する子育てアプリ「こぺ」の新サービスとして、熊本大学名誉教授の三池輝久氏の監修による子どもの睡眠サポートプログラムを開始するにあたり、0歳から2歳までの長子を持つ親800人にアンケートを行い、家庭における睡眠に関する課題を調査しました。
今回の調査の監修者でもある三池氏によると、乳幼児の就寝時刻について「将来の学校社会生活にむけて朝7時までに起きる習慣をつけることが重要ですが、 平均10時間の睡眠を確保することを考えると、遅くとも夜9時までに就寝することが理想」と述べています。
しかし今回の調査では、「理想的には、お子様に対して、平均して何時ごろに就寝してほしいと思いますか」との質問に対し、7割近くの親が夜9時までに子どもを寝かせることを理想と考えていることが判明したものの、「実際は、お子様は、平均して何時ごろに就寝されていますか」と質問したところ、実際に夜9時までに寝かせることができているのは5割以下と低迷していることがわかりました。
また、夜9時以降に就寝している子どもは、7時以降に起床してしまっている割合が高く、「遅寝、 遅起き」の睡眠リズムになりがちであることも判明しました。
さらに、子どもの睡眠の実態について尋ねたところ、「子どもが眠りにつく時間が、日によってバラバラである」「子どもが夜中に目を覚ますことがある」という家庭が多く、4割近いことがわかりました。
また、夜9時以降に就寝する子どもの親は夜9時以前に就寝する子どもの親よりも、就寝時刻のバラつきを顕著に感じていることも判明しました。
夜9時までに就寝させることが難しい、睡眠リズムがバラつくなどの課題があるにもかかわらず、夜9時以降に就寝する子どもの親で、子どもの睡眠に関して問題意識をもっている人は、約2割と少ない値となりました。子どもの睡眠の重要性が広く認知されていないことがわかります。
三池先生は、乳幼児の心と体がバランスよく健康に育つための眠りについて、以下3つの条件を紹介しています。
1. 夜間基本睡眠時間として9-11時間(平均10時間)の持続した睡眠であること
2. 夜間睡眠は夜7時から朝7時までの間に取ること
3. 毎日の入眠・起床時刻がそれぞれ前後30分以上ばらつかないこと
また、「就寝時刻と起床時刻のバラつきは習慣化の妨げになるだけでなく、子どもの身体が疲れてしまう可能性もあるので、休日だからといって寝坊しないよう、睡眠リズムを一定にすることも重要」とアドバイスを寄せました。
さらに親が睡眠リズムを整えるためにできることとしては、「2週間、寝た時間と起きた時間、昼寝時間、夜間覚醒や夜間授乳の有無を記録し、現状を確認してみることをおすすめします。そして、遅くとも夜9時までに寝られるように生活リズムを見直してみてください」と紹介しています。
江崎グリコが運営する子育てアプリ「こぺ」は、12月1日より子どもの睡眠を記録し、睡眠に関する情報を提供する「睡眠サポートプログラム」をスタートさせています。
子育てアプリ「こぺ」
https://www.glico.com/jp/csr/coparenting/copeapp/
【調査概要】
調査目的:0~2歳までの子どもを持つ家庭における「睡眠」に関する課題を調べる
調査手法:WEB 定量調査
対象者:長子0~2歳までの子育て家庭、かつ、配偶者と同居している20歳~49歳の既婚者
サンプル: 800人
調査日:2021年10月4日(月)
江崎グリコ
https://www.glico.com/jp/
(マイナビ子育て編集部)