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2022年12月02日 12:08 更新

新生児が夜寝ない4つの原因!夜中に起きる・授乳しても寝ない時の寝かしつけのコツとは?【医師監修】

新生児は大人の思い通りには寝てくれません。授乳後ベッドにおいても寝なかったり、夜中に寝ないで泣いたり、昼間は寝るのに夜寝なかったり……これは、最初に経験する「子育ての大変さ・悩み」ではないでしょうか。今回は、新生児が寝ない理由と、上手な寝かしつけの方法をご紹介します。

新生児が寝ない3つのケース

 寝ないで、泣き叫ぶ新生児
Lazy dummy

新生児は毎日決まった時間には寝てくれないもの。寝かしつけるため、いろいろな方法を実践してみる親御さんも多いのではないでしょうか? まずは状況別にみていきましょう。

【1】授乳してもミルク飲んでも寝ない!

新生児の夜泣きがひどく「お腹が空いているのかな」と思って与えても……「寝ない!」。

このようなシチュエーションは、多くのママ・パパが経験するでしょう。特に深夜に起こされると、寝不足が続いて「こっちのほうが泣きたい」とつぶやきたくなりますね。

【2】抱っこしてトントンしても寝ない!

生まれて間もない新生児でも「この小さい体のどこにそんな元気が!?」というくらい、ずっと泣いている子もいます。「子供は泣くことが仕事」と言われますが、その意味を痛感しているのが、乳幼児のパパ・ママだと思われます。

ミルクを飲ませて、おむつ替え。万策尽きて抱っこしても、さらに寝ないまま泣き続けていることもよくあります。やはり、泣いている原因が分からず、どうしようもないということも少なくないのではないでしょうか。
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関連記事▶︎【医師監修】赤ちゃんが泣きやまないときの4つの解決方法|新生児が泣く理由

【3】昼は寝るのに夜は寝ない!

新生児の睡眠の特徴として「レム睡眠(浅い眠り)が多いこと」が挙げられます。 1日の大半を寝て過ごす新生児ですが、レム睡眠の割合が高く、刺激が少しあるだけでも目を覚ましてしまいやすいのです。

また、新生児は視力が発達しておらず、脳が未熟であることも眠りに大きな影響は与えています。そもそも昼夜の区別もついていない時期であり、昼夜が逆転することも珍しくありません。

「昼は寝るのに夜は寝ない」という状況は、親にとっても辛いかもしれませんが、新生児の特徴を考えると仕方のないことといえるでしょう。

新生児がなかなか寝ない4つの原因

寝ない新生児をあやす女性
Lazy dummy

原因① 不快感があるから

新生児が寝ないで泣くばかり……。そんな時は、赤ちゃんなりに何かを訴えている可能性があります。原因の1つめは、以下のように「何か不快を感じている」という可能性があります。

■おむつが濡れている
気づかずずっと濡れたおむつを履かせていませんか? しょっちゅう交換しなくてはならず、いい加減嫌になることもあるかもしれませんが、赤ちゃんは皮膚が薄いために違和感を感じて寝られないことも多いと考えられています。
関連記事 ▶︎おむつ替えのタイミング・頻度や回数は?

■ゲップがでなくてお腹が張る
ゲップが出ないとお腹が苦しくなるため、不快感の原因となります。授乳後にちゃんとゲップが出たかを、チェックする必要があります。
関連記事 ▶︎新生児のゲップが出ない時の対処法|簡単な方法とコツ

■便秘
お腹が苦しくなるため、不快感の原因となります。
関連記事 ▶︎新生児の便秘の症状って? 原因や対策方法まとめ

原因② 寝る環境が合わない・適応不全

新生児が泣く理由の2つめとしては「環境の変化に適応できていない」ということが考えられます。新生児にとっては、お母さんのお腹の環境と違う「外の世界」には、まだ慣れていないもの。

また、案外盲点となりがちなのが「室温」「湿度」です。新生児は体温調節がうまくできません。大人の感覚で考えるのではなく、新生児の肌を触り、汗をかいていないか、冷え切っていないかなど確認して、快適な室温を保ちましょう。また、汗をかいたりしてかゆみを伴い、肌の不快感を訴えることもあります。

関連記事 ▶︎夜泣き対策は寝室が重要! 赤ちゃんがぐっすり眠れる寝室のポイント

原因③ 体調が悪い

新生児が泣く原因として3つめに考えられるのは「体調」です。体調が優れずに眠れないケースもあるので体温を計るなど、様子を見る必要があります。

また、指先の皮膚やつめの変形・発赤などがある場合もあります。

なお、新生児の平熱はもともと高めですので間違えないようにしましょう。普段から体温を計り、赤ちゃんの平熱を知っておくと、熱があるかどうかを正確に判断することができます。いつもと様子が違い、何かおかしい点がある場合には、早めに小児科に相談したほうがよいでしょう。

関連記事 ▶︎新生児の熱、何℃あったら受診?平熱はどのくらい?

原因④ 興奮状態にある

新生児が寝ないからといって、常にぐずった状態であるとはかぎりません。中には特に泣かない状態で寝ない子もいます。原因としては、少し興奮状態(ご機嫌?)にあるケースも考えられます。日中、ひょっとしたら、刺激の強いことがあったのかもしれません。このほか、大人にとってはそうでなくても部屋の状態が刺激の原因となっているケースも考えられます。

「明るすぎる」「(テレビやステレオなどの)音が大きすぎる」「(食べ物や香水などの)匂いがキツすぎる」など、少々厳しくチェックしてみてもよいかもしれません。

関連記事 ▶︎赤ちゃんの寝かしつけに効果的な音楽と注意点

特に原因がないならほうっておいてもいい?

新生児が寝ないで泣く時に、特に原因がないこともあります。ちょっと寂しかったり、甘えたかったりしてお母さんと一緒にいられないなど、少し不安を感じているのかもしれませんね。

特に原因もなくぐずっているような感じであれば、ただそばに寄り添うだけでも解決するかもしれません。「寝れないんだね」などの声を掛け、優しくあやしてみてはいかがでしょうか。

また、赤ちゃんが理由なく泣き止まないことは珍しいことではありません。そうなるとあやし続ける親御さん負担も大変なものです。そんな時、長時間の放置はいけませんが、いろいろ試しても原因が見つからないようであれば、赤ちゃんを安全な場所に仰向けで寝かせ、10分程度お茶を飲んだり、誰かと電話で話すなどして気分転換できるといいですね。
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関連記事▶︎【医師監修】放置してもいい? 赤ちゃんが泣き止まない時の3つの対処法
関連記事▶︎新生児期の泣きやまない問題!注意点と上手な4つの対応

新生児の寝かしつけのコツ

寝ないでぐずる新生児 
Lazy dummy

新生児の寝かしつけのコツには以下のようなものがあります。

✅ 授乳後はげっぷをさせてから寝かしつける
✅ 19時以降は明かりやライトを抑え気味に
✅ 朝は寝室のカーテンを開け、目覚めるのを待つ
 など

新生児期の寝かしつけのコツについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
▶︎新生児期の赤ちゃん、寝かしつけ方法とコツ

また、新生児には「魔の3週目」と呼ばれる時期があります。
以下の記事では、生後3週目の赤ちゃんが泣きやまない時の対処法(5つのコツ)を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
関連記事 ▶︎魔の3週目で赤ちゃんが泣き止まない状態はいつまで続く? 寝かしつけのコツ

みんなの寝かしつけ対策の口コミ・体験談

下の子のとき、入院中は授乳時間以外よく寝ていて、こんなに楽なもの!? と思っていました。退院して家に帰ってきてからは、授乳しても15分くらいしか寝ず、寝たと思って布団に下ろすとすぐに泣くので、常に抱っこしていました。

(30歳/長女5歳・長男2歳/保険会社/事務職)

母乳育児だった長男はおっぱいをくわえてないと寝付いてくれず、寝たかな?と思って私が離れると泣く......といったかなりの甘えん坊ちゃんでした。

(28歳/長男6歳・長女3歳/専業主婦)

新生児の時期、夜はまったく寝てくれない日が多く、昼間は比較的寝てくれるので、私も日中に昼寝してました。

(34歳/長女2歳/専業主婦)

※マイナビ子育て調べ 調査日時:2020年4月1日~4月7日

毎日の育児に疲れている親御さん。赤ちゃんがなかなか寝てくれなくてイライラ……。その気持ちはよくわかりますが、イライラが伝わってしまっていることが、新生児が寝ないときの原因となっている可能性もゼロではありません。
大人がリラックスすることは、とても大切なので、ゆっくりお茶やハーブティーを飲んだり、温かいお湯をためて足湯に浸かってみたりなど、一息つける時間を作ってみるとよいでしょう。

まとめ

まだ生活リズムの整わない新生児は、1日に約15~20時間も眠っています。それも眠り続けるわけではなく、2~3時間おきに目覚めているのです。 何日も「一睡もしない」のであれば大変なことかもしれませんが、ちょっと寝付きが悪いことぐらいはさほど珍しくありません。
新生児の体調には、常に細心の注意を払う必要はありますが、多少の寝付きの悪さについては、大人も余裕を持って対応しましょう。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビ子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.07.23)

※記事の修正を行いました(2019.06.04)

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