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掲載
2026年07月18日 10:02

小1で「胸が痛い」。小3で思春期早発症と診断され…中学受験を控えた家族の決断|うちの子、発育が早いかな?と思ったら読む本 #5

小1で「胸が痛い」と感じる――思春期早発症のサインが現れていても、「個人差」と言われてしまうことは少なくありません。そんなとき、保護者は子どもの変化にどう気づき、どのように判断していけばよいのでしょうか。小1での違和感から始まり、小3での診断・治療を経て、中学受験と向き合ったある家庭の体験談を紹介します。

書籍『うちの子、発育が早いかな?と思ったら読む本』(監修:今西洋介〈ふらいと先生〉/日東書院本社)は、小児科医で、思春期早発症の子どもを育てる親でもある著者が、自身のリアルな経験を交えながら、病気の基礎知識や治療、家庭での向き合い方までをわかりやすく解説し、子どもと保護者の不安に寄り添う一冊です。
前回につづき今回も、思春期早発症の子どもを育てる保護者の体験談を一部抜粋してお届けします。

うちの子、発育が早いかな?と思ったら読む本,日東書院本社

中学受験を控えていたので、治療で初経を遅らせました。

※画像はイメージです

——ゆきさん(東京都・女性・54歳)

娘が思春期早発症だとわかって以来、家族そろってこの病気に取り組んできました。病院が電車ではアクセスしづらいところだったので、夫の運転する車で通院したんです。検査のときも夫は付き添ってくれましたし、診断も一緒に聞きました。リュープリン注射のための月に一度の通院では、帰りに家族で外食するのが定番になっていたので、娘もうれしかったようです。

娘が「胸が痛い」と言い出したのは、小学1年生のときです。近所の小児科に何度か診てもらいましたが、毎回「個人差」と言われておしまいだったこともあり、私たち親も深刻に受け止めませんでした。小2から小3にかけて身長が急に伸びて、それまで小柄だったのにお友だちを追い抜きました。胸のふくらみも増したように見えたので、「やはりおかしいのでは」と思い、成長、発育を専門とする小児科を探し、受診しました。骨レントゲンを撮ったところ、9歳にして骨年齢が11歳相当だとわかりました。そうして思春期早発症の診断が出たのが、小3の11月です。


編集部注:リュープリン…思春期早発症に使われる治療薬

※画像はイメージです

治療を決めた理由のひとつめは、そのとき娘の身長が138cmで、医師から「もうしばらくすると月経がはじまる。そのあとは5~8cmほど伸びて、身長が止まるでしょう」と言われたことです。本人以上に私たち親が、145cmに届かないと大人になって不便なことが多いのではないかと心配になりました。娘は幼少時から注射が苦手ではなく、治療がそれほど大きな負担にならないのではないかとも考えました。

ふたつめは、月経です。思い返すと小3になったころから、おりものが出ているように見えることがありました。実際に思春期早発症と診断され、月経についてあらためて考えたところ、ときに思いもかけないことも起きる月経に対応するには、娘はまだ幼すぎると感じました。また、そのころから中学受験を予定していたので、それに向けて集中するためにも、月経にふり回されないほうがいいという結論になりました。

※画像はイメージです

初経がくる前に治療につながれたのは、本当によかったです。娘が小1のときに相談したかかりつけの小児科では、「個人差」と説明された後に、「月経が来たら、また受診してください」と言われましたが、それだと遅かったですよね。

はじめてリュープリンを注射したのが、小3の12月。そこから小6の12月まで丸3年間、通院しました。両親そろって付き添うこともあれば、私の都合がつかず夫だけに行ってもらうこともありました。夫は自身の子ども時代をふり返って、「自分もそうだったのかもしれない」と言っていました。思春期早発症は遺伝的要因が大きいといいますから、夫なりに思うところがあったのかもしれません。

通院のたびに、医師が「ごめん、ちょっと診させてね~」と言って、下着のなかを確認しました。娘からすると、それを診てもらうために通院しているのだし、慣れもあるのか、特に恥ずかしそうではなかったです。付き添いの夫は、小声で「パパは後ろを向いているね」と言い、背中を向けていました。通院中、採血して女性ホルモンの数値を測ることもありましたが、そんなときには医師から女性特有の現象についての説明もあります。異性である夫は、「自分は構わないけど、娘が気まずく感じるかも」と気にしていたので、検査があるときには私も付き添うことにしていました。

小6の冬、中学受験の本番前に治療を終えました。小3時の骨年齢が11歳だったので、それに実年齢が追いついたのも、このタイミングにした理由です。それから半年ほどして、娘は初経を迎えました。現在は、希望の中学に元気よく通っています。

続きはぜひ書籍でご覧ください。

うちの子、発育が早いかな?と思ったら読む本
(2026/07/18時点)

※本記事は、『うちの子、発育が早いかな?と思ったら読む本』(監修:今西洋介〈ふらいと先生〉/日東書院本社)より抜粋・再編集して作成しました。

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