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2023年06月16日 21:34 更新

睡蓮(スイレン)の花言葉は?仏教をイメージもあるスイレンの概要や特徴、花言葉、名前の由来

スイレン(すいれん、睡蓮)は仏教ともつながりの深い花。お寺のお堂やお釈迦様の絵画など睡蓮が描かれているのを見たことがある人もいるでしょう。さらにスイレンの花言葉には、まさに仏教をイメージさせるような言葉もあります。ここでは、スイレンの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

睡蓮(スイレン)の花言葉

スイレン

睡蓮(スイレン)の花言葉は「信仰」「清らかな心」

スイレンはお釈迦様の足元に咲いている花として描かれていることがあります。
「信仰」の花言葉もまさに仏教をイメージしているようですが、実は花言葉の由来はエジプト。朝に開花し夕方になると閉じるスイレンの花は古代エジプトで太陽のシンボルとされており、古代エジプトの神話にもたびたび登場。そこから「信仰」の花言葉がつけられたようです。

「清らかな心」は、スイレンに白い花が多いことから。
白色は「清純」「純潔」の象徴とされていて、「清らかな心」もこれにちなみます。

睡蓮(スイレン)の色別の花言葉

スイレン

スイレンの花は白色が多いですが、ピンク色や紫色など白色以外のスイレンも存在します。以下で、色別のスイレンの花言葉をご紹介します。

白色の睡蓮(スイレン)の花言葉

白色のスイレンの花言葉は「純粋」「潔白」

前述したとおり、白色はもともと「清純」「純潔」を象徴する色として知られていて、白色の花には清らかさを表す花言葉がついていることが多いです。スイレンのそのひとつと言えます。

ピンク色の睡蓮(スイレン)の花言葉

ピンク色のスイレンの花言葉は「信頼」

水に浮いているスイレンの中でも、鮮やかなピンク色のスイレンはいっそう目立ちます。その存在感の強さが「信頼」の花言葉の由来です。

黄色の睡蓮(スイレン)の花言葉

黄色のスイレンの花言葉は「やさしさ」

元気なイメージの黄色。人の心を温かくする明るさをもつことからつけられた花言葉です。

実は黄色の花にはネガティブな花言葉がついていることも多いのですが、スイレンにいたっては例外のようです。

青色、紫色の睡蓮(スイレン)の花言葉

青色や紫色のスイレンの花言葉は、ピンク色と同じ「信頼」

花言葉の由来も、ピンク色と同じ存在感の強さです。青色や紫色のスイレンにはくっきり鮮やかに発色しているものも多く、人々の心を引きつけます。

睡蓮(スイレン)には怖い花言葉もある

スイレン

清らかさを表す花言葉がある一方、スイレンには怖い花言葉もあります。

それが、「滅亡」「冷淡」「終わった愛」。思わず心がざわめきたつような、怖い花言葉ですよね。

これらの花言葉の由来は、あるギリシャ神話。
妖精のニンフは英雄であるヘラクレスと愛し合っていましたが、ヘラクレスは突然ニンフを振ってしまいます。悲しんだニンフはナイル川に身を投げ、その後神々は彼女をスイレンの花に変えました。

「終わった恋」「滅亡」はこの恋の結末を、「冷淡」は冷酷にニンフを振ったヘラクレスを表しています。

睡蓮(スイレン)の特徴

スイレン

スイレンはスイレン科スイレン属に属する多年草。世界各地の温帯や熱帯に分布しており、原種は40種以上。耐寒性をもつ温帯スイレンと耐寒性のない熱帯スイレンがあります。

スイレンの大きな特徴はなんといっても水の上に浮かぶように咲くこと。水の底に敷かれた泥の中に根があり、水中で伸びた茎の先の花や葉をつけます。実際は茎で地面とつながっていますが、水面に顔を出すように花を咲かせるので、水に浮いているように見えるのです。

睡蓮(スイレン)の基礎知識

・分類…スイレン科スイレン属
・原産地…世界各地の温帯、熱帯
・別名…ネッタイスイレン(熱帯睡蓮)、睡蓮(和名)
・開花期…5~7月
・出回り期…5~9月

睡蓮(スイレン)の名前の由来

スイレン

和名「睡蓮(スイレン)」は、花が夕方になると閉じる=「眠る」ことからつけられています。スイレンの「レン」は、スイレンの花が中国を代表する花・ハス(蓮)に似ていることから。「眠る蓮」=「睡蓮」というわけですね。

また、スイレンには「Nymphaea(ニンファー)」という学名がありますが、これは前述したギリシャ神話に登場する妖精「ニンフ」にちなんだものです。

睡蓮(スイレン)の誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
スイレンが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

4月27日(白)、5月8日(黄)、7月7日、7月24日

東洋では「ナイルの花嫁」

スイレン

スイレンは東洋において神秘と神聖の象徴とされています。

古代エジプトにおいてもスイレンは神聖な存在でした。中でも白いスイレンはナイル川の水かさが増すと密集して川の水面を白色に覆うことから「ナイルの花嫁」との呼び名もあります。

睡蓮(スイレン)と仏教の関わり

お釈迦様

ここまで、ギリシャやエジプトといった国が登場しましたが、日本人にとって睡蓮はやはり仏教、日本のイメージが強いのではないでしょうか。

スイレンは、ハスと合わせ「蓮華(れんげ)」と呼ばれます。蓮華は、仏教とともに中国から伝わってきた言葉。これらの植物の、泥沼の中でも美しく花を咲かせる姿が、古来より仏の悟りを表す仏教のシンボルとして尊ばれてきました。

まとめ

ギリシャ神話や仏教など神聖で神秘的なイメージが強い睡蓮(スイレン)。花言葉にも「信仰」といった信心深さを表す言葉がありましたね。スイレンが開花する梅雨の時期、水に濡れながら水面に浮かぶスイレンを見るだけでも神秘的な気持ちになれそうです。

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