太田こどもとアレルギークリニック太田匡哉先生｜地域の人たちが安心できる場を目指して

長岡花火で有名な新潟県長岡市にある太田こどもとアレルギークリニックは、産後だけでなく産前から気軽に通えるクリニックとして、地域の子どもや親御さんが日々訪れています。「安心して通える場を提供したい」と話されるのは副院長を務める太田匡哉先生。院長であるお父様とともに、地域住民の健康を支え続けています。

お話をお聞きした先生
太田こどもとアレルギークリニック副院長

太田匡哉先生

順天堂大学医学部卒業。新潟大学病院、立川綜合病院、長岡中央綜合病院などの勤務を経て、2021年に太田こどもとアレルギークリニックに副院長として入職。院長であるお父様と協力して診療を行っている。日本小児科学会専門医・日本アレルギー学会専門医（小児科）・医学博士。休日はご家族と過ごす時間を大切にしているそう。
「産後だけでなく出産前でも地域の皆さんが安心して子育てができるよう、スタッフ全員でサポートいたします。病気などで困っている時はもちろん、ささいな悩みでもお気軽にご相談ください。」（太田先生）

多職種と協力し、子どもやご家族の悩みに幅広く対応

院長でもあるお父様を「素直に尊敬している」と話される太田先生。現在は親子二診制で診療を行なっています。また、保育士や助産師等の多職種と連携し、子どもやご家族の悩みに幅広く対応しています。

経験豊富なお父様と協力し、子どもたちの悩みや症状に対応

当院は昭和34年に祖父が地域で初めての小児科医院を開院し、父が昭和60年に継代しました。その後、令和3年にクリニックを新築してリニューアルし、現在は父と二人で診療を行なっています。よく親子で働いて大変ではないかと聞かれますが、一緒に働いていて父の臨床力の高さと判断の的確さは素直に尊敬しています。また複雑なアレルギー症例の場合は専門である私に意見を求めてくれ、そういった配慮はありがたいなと思いますね。家族と働ける機会はなかなかないですし、楽しんで働いています。

助産師と連携し、母乳育児相談にも対応

母乳で悩まれる親御さんは多いんです。当院では、助産師が母乳育児相談を行なっています。母乳マッサージだけでなく、お母さんの乳腺炎の治療やお子さんの発育の観察など、医師と助産師が協力して治療をしています。母乳外来から引き続いて治療が必要な場合は、助産師が患者さんのご自宅に伺ってケアをしたり、連携体制をとって対応しています。

看護師でもある奥様とともに、育児支援のイベントも

特に初産の方は悩みが多いと思うんです。小さな悩みがある時や、元気な時でもふらっと足を運んでもらえる施設でありたいと考え、産前に「パパママ教室」のような勉強会やイベントを開催しています。事前にスタッフと顔合わせをしておくことで、来院するハードルを下げてもらいたくて行っています。今はコロナもありイベント系は中止していますが、周年祭やキッザニアでの小児科体験など定期的に続けていきたいですね。

「育児支援を行うのはお昼休みです。看護師である妻と、こういうことやりたいよねと話し合って内容を決めています。」太田先生と看護師の奥様を中心に、助産師をゲストとして迎え、元気な時でも足を運んでもらえる場を提供しています。

自分の症状をうまく伝えられない子どもの代弁者・理解者としての役割を果たしたい

勤務医時代から「困っている子がいたら助けてあげたい」と働いていたという太田先生。適切な治療につなげるため、リラックスできる雰囲気を大切にされています。

診療は子どもと目線を合わせて

小さな子どもは自分の症状についてうまく伝えられません。まず子どもたちがリラックスできる診療を心がけ、本人の表情やしぐさから「こういうことに困っているんだね」と気づいて治療につなげてあげたいと思っています。父から教わったことでもあるのですが、子どもの目線に合わせて向き合って、親御さんとお子さんとのコミュニケーションをサポートすることを大切に考えながら診療にあたっています。

待合室の壁はマグネット式になっており、保育士の資格を持つスタッフが飾り付けをしています。また、小さなお子さんがスリッパを舐めてしまう危険があるためスリッパは廃止し、床暖房が設置され、小さなお子さんがいても安心できる環境が整っています。

小さな患者さんからの手紙に元気をもらう

何気ないことではあるのですが、自分が赤ちゃんの頃からかかわっている患者さんがお座りができるようになって、自分で歩けるようになり、幼稚園や学校での出来事を外来で話してくれる時に小児科医をやっていて良かったなあと思います。患者さんからいただいた手紙はすべて大切にとっており、今も時々見返して元気をもらっていますね。
また、クリニックで診療を行う上で大事にしているのは、働いているスタッフとの雰囲気のよさです。スタッフ自身が楽しんで仕事をしていないと、患者さんも安心できないと思うんです。勤務医時代、患者さんの異変に気づいたスタッフが早めに声をかけてくれ、最適な治療ができたケースがありました。忙しくてもコミュニケーションの取り方やスタッフ同士の雰囲気のよさは大事にしたいですね。

小さな悩みでも気軽に相談してほしい

小児科は調子が悪い時に行くところ、というイメージがあるかもしれません。当クリニックは、元気な時でも来てもらえる施設でありたいと考えています。産後だけでなく出産前から地域の皆さんが安心して子育てができるよう、スタッフ全員でサポートいたします。病気などで困っている時はもちろん、育児の悩みや聞いてみたいことがあれば、お気軽にご相談ください。