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2023年07月21日 07:50 更新

夫婦で家計管理ができている人はココが違う! 協力するコツは?「あえて全部把握しない」「家計分担を明確化」

ひと昔まえは、家庭の主婦が「我が家の大蔵省」などと呼ばれていました。家庭内のことは妻に任せている男性が多かったためです。現代は、夫婦が協力して家計のやりくりをおこなうのが当たり前の時代。今回は各ご家庭にアンケートをおこない、夫婦で家計管理をするための工夫について聞きました。

夫婦で協力して家計のやりくりができていますか?

夫婦で協力して家計のやりくりができていますか?

アンケートによれば、夫婦で協力して家計のやりくりができているという人は、約72%と高い結果が出ています。

多くの家庭では、お金の問題について夫婦で話し合い、しっかり管理ができているようです。協力できていない人にとっては、すこし不安を感じる結果かもしれません。

次の項目から、協力してやりくりをするための実践法をまとめています。ぜひ、それぞれのご家庭で取り組みやすい方法を探してみてください。

収入を見える化

●お互いの給与を毎月確認し、支払い内訳を話し合っている。(女性/37歳/学校・教育関連/技術職)

●互いの収入は把握しており、だいたいの収支の報告もするので、家計の状態をお互いが知っている。(女性/39歳/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

●元々それぞれの給料からそれぞれの支払いをしていたが、財布をまとめ、かかる家計に関して話し合い見える化している。(男性/36歳/小売店/販売職・サービス系)

やりくりの基本は、家計の現状を把握すること。家計の総収入、月ごとの平均的な出費額などをお互いに報告し、家計を見える化することが大切になります。

夫婦で協力できている家庭では、情報共有がうまくいっているようです。パートナーの収入を把握していないという人は、まずはどのくらいの収入があるのか、報告することから始めてみてはいかがでしょう。

ただし、もしものときのへそくりとして、独身時代に貯めていた自分名義のお金を別に持っておくのは、悪いことではありません。現在のお金の流れについて、共有しておきましょう。

定期的な予算の見直し

●年1で家計の収支を見直すために話し合いをすることでお互いに納得し協力できる。(男性/40歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)

●月1回家計会議を行い、予算と実際に使った額の摺り合わせ、翌月の予算や節約の話し合いをしている。(女性/35歳/金融・証券/販売職・サービス系)

●年間収支計画を立てて、毎月の支払いが計画と見合っているか確認する。(女性/33歳/税理士)

協力してやりくりができている家庭では、定期的な予算の見直しがおこなわれています。

お金の流れは常に一定ではありません。子どもが成長すれば教育費がかかるようになりますし、自家用車の買い替え、家のローンなど、ライフステージの変化によって必要なお金の額も変わります。

月末決算、半期決算、年度末決算など、取り組みやすいペースで、振り返りを実践してみましょう。年間計画を立てておくと、急な出費に頭を悩ませることもなくなります。

デジタルサービスを活用

●家計簿アプリで毎月の収支を確認し何にお金を使ってるか知る。(女性/33歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)

●共有口座を作り、ウェブ明細で進捗管理をしてます。(男性/28歳/建設・土木/販売職・サービス系)

●お互い会計の知識があるので、一目でわかるようPCで家計簿管理を行っています。(女性/38歳/音楽関係/クリエイティブ職)

家計簿アプリやパソコンを利用して情報共有することも、家計管理のコツ。家計簿アプリのなかでも、銀行口座やクレジットカードと連携し、家計全体を一括管理できるタイプがオススメです。夫婦で共有できるアプリを使えば、忙しくて話し合いの時間が取れない人でも、協力しやすい環境が整います。家事分担や買い物リストまで共有できるアプリもありますよ。

分担を明確化

●生活費は旦那、娯楽と貯金は妻という風に用途に合わせてお金の出どころを別にしている。(女性/28歳/情報・IT/技術職)

●光熱費や住宅費は折半、食品などの買い物、食費など交互に買い足している。(男性/37歳/医療・福祉/専門職)

●数字に強い夫に大きな家計の管理を任せて、私はその中から自分が担当する家事に関係する食費と日用品費と娯楽費の一部だけを管理しています。(女性/49歳/機械・精密機器/製造業)

ふたりの財布を同じにして一元管理をしている家庭もあれば、財布は別々のままで分担を明確にして、管理をおこなっている家庭もありました。

収入額に応じて費目を分担したり、支出割合を調整したり、責任の範囲をあらかじめ決めているようです。お金の管理が苦手な相手には無理に仕事を振らず、得意なほうが主導権を握って管理する、という方法はわかりやすいですね。

分担管理の場合も相手に任せっぱなしにせず、報告、相談を密にすることを心がけましょう。

ストレスをためない個人主義

●それぞれが担当支出を持っていて、それ以外は自由にしていること。(女性/37歳/商社・卸/事務系専門職)

●お互いの給料や貯金などにはあえて干渉せず、家計の状況のみ共有すること。(女性/31歳/小売店/営業職)

やりくりのなかにも自由な部分を残しておく、というやり方は、ストレスを軽減します。

お金が潤沢にあれば別ですが、やりくりは限られたお金を必要に応じて配分する作業です。予算が決められているため、諦める買い物やイベントもあるでしょう。我慢が続いたことでストレスがたまった結果、散財したり、パートナーのお金の使い方に怒ってしまったり……。協力とはほど遠い状態になりかねません。

ストレスの爆発を防ぐために、不透明な部分をあえて作るという工夫です。すべて見える化する家庭とは逆ですが、性格的にこちらのやり方があっている人にはオススメの方法です。

まとめ

家計のやりくりを協力しておこなうための工夫は、ひとつではありません。一見、真逆に見える方法でも、それぞれうまく家計管理ができています。パートナーや自分の性格にあった工夫が必要だということがよくわかりますね。

ひとつの方法を試してうまくいかなくても、別の方法を試してみればいいわけです。それぞれの家庭にあった協力体制を見つけましょう。やりくりをして先の見通しが立つと、お金に対する不安が解消されますよ。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2023年2月11日
調査人数:109人(22歳~40代までのパパ・ママ)

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