【食育の実態調査】子どもの食生活を不安に思う親は約7割!食育の実践ができない理由は「十分な知識がないから」
通信教育講座「諒設計アーキテクトラーニング」を運営する新生技術開発研究所はこのほど、「2023年における食育の興味関心、実践状況」に関する調査を実施しました。
「2023年における食育の実態」とは?
近年、健康維持のために食生活を改善したいと考える人は増加しているのではないでしょうか。
特に小さな子どもがいるパパ・ママにとって、食事面のサポートですくすくと元気に育ってもらいたいという思いは強いことでしょう。いわゆる「食育」に興味や関心を持っている人も多いかもしれません。
では実際、食育に興味・関心を持ち、その中で食育を実践できている人はどれくらいの割合なのでしょうか。
そこで今回、全国の子どもを持つ親100名を対象に調査を実施。「2023年における食育の実態」に迫っています。
食育に興味・関心を持っている人は「約9割」!
まず、「食育に興味・関心はありますか?」と質問したところ、
・とても興味がある:28.4%
・興味がある:60.6%
・あまり興味がない:9.2%
・全く興味がない:1.8%
という結果となりました。
「興味がある」と回答した人の割合を合算すると、実に9割近くが興味関心を抱いていると判明しました。
では、なぜこれほどまでに食育に対して大きく関心を寄せているのでしょうか。実際に詳しい理由を聞いてみました。
■食育に興味・関心がある理由は…?
・子どもの健やかな成長のために、食事はとても大切なものだと思っているから(40代女性/会社員)
・子どもが好き嫌いが多く、ご飯を全然食べてくれない…。そこで食べ物について少しでも理解したら食べるようになるかもしれないと思ったから。(30代女性/専業主婦)
・子どものご飯を作るようになり、食事の栄養や食べ物の産地にもこだわるようになったから(30代女性/専業主婦)
子どもの健康について考えている親が多いとわかりますね。
6割近くの親が「食育を実践している」と回答!
これほど多くの親に興味・関心を抱かれている食育。では実際に、どれほどの人が既に食育を実践しているのでしょうか。
「既に食育を実践されていますか?」と質問したところ、「たまに実践している(47.7%)」と回答した人の割合が最も多く、「毎日実践している」と回答した人の割合も11.9%という結果となりました。
実践している人の割合を合算すると、6割近くが実際に食育を家庭の食事に取り入れているようです。
では、毎日実践できている人はどのような思いから取り組めているのでしょうか。
■毎日実践できているその理由は?
・子どもが成長期で病気にさせたくないから(40代女性/アルバイト・パートタイム)
・食事は楽しく大切なものであると気づいてもらいたいから(20代女性/専業主婦)
・我が家では既に当たり前の習慣となっているから(40代男性/アルバイト・パートタイム)
興味・関心の強い人の中で実践できている人も多く、食育が習慣化している人もいるようです。
一方で、約4割が「実践していない」、その理由は…?
一方で、「食育を実施していない」にも約4割が回答する結果となりました。
先ほどの調査で9割近い人が「食育に興味・関心がある」という回答があった中で、なぜ実践するまでに至っていないのでしょうか。
「食育を実践できていない理由として該当するもの(複数回答可)」を聞いたところ、「料理にかける時間がない(46人)」と回答した人の割合が最も多く、次いで「親に十分な知識がない(44人)」、「何から始めたらいいのかわからない(38人)」「金銭・コスト面で負担が大きい(29人)」と続きました。
食育には興味や関心があっても、時間や知識、お金のいずれかが不足していて、実践するまでに至っていない人が多いようですね。
実際、会社員やアルバイト・パートと仕事をしながら育児をしている人も多く、
・「今日はもう疲れたから簡単なご飯にしよう…」
・「食事にこだわりたいけど、栄養素の勉強が必要だし難しそう…」
・「良質な食材を購入したいけど、コストがかかる…」
という悩みを抱えている親は多いのかもしれません。
このような悩みが解消されれば、食育を実践できる人の割合も増えるのではないでしょうか。
子どもの食生活を不安に思う人は「6割以上」に!
ここまでの調査で、「食育に関する興味・関心の高さ」と、「実際に食育を実践されている人は多い」ことがわかりました。
そんなパパ・ママは、実際にどれほど子どもの食生活を不安視しているのでしょうか。
「お子さんの食生活を不安に思うことはありますか?」と尋ねたところ、「そう思う55%」との回答が最も多く、「非常にそう思う(11.9%)」とあわせると、6割以上が不安に思うと回答しました。
では、具体的に子どもの食生活で不安視している点はどこにあるのでしょうか。
■不安視している理由は…?
・コスト的なことや手間なども含めて、子どもにとって正しい食事を十分に与えられているか自信がないため(30代男性/会社員)
・自分は好き嫌いが全くなく育ったので、子どもが嫌いなものを食べてくれないと「発達に影響があるのでは?」と心配になるから(30代女性/会社員)
・いつもお菓子ばかり食べていて、野菜を嫌いになっているのか不安に感じているから(30代女性/専業主婦)
・将来の発育に食事が与える影響や必要な栄養素についての知識がないから(30代男性/会社員)
子どもの習慣や自分の知識不足、自信の欠如からくる不安は、食育や栄養についての知識を身につけられれば解消されそうですね!
調査概要
「食育」に関する調査
【調査期間】2023年2月22日(月)~2月23日(火)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】100人