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2023年01月17日 14:57 更新

離乳食の3回食はいつから?始め方や進め方など【管理栄養士監修】

2回食が順調に進み、落ち着いたら次は3回食に増やしてみましょう。「いつから3回食を始める?」「1回の量も増やしていくの?」などのママの疑問を解説します。

離乳食の3回食とは

多種多様な離乳食のための材料
Lazy dummy

9ヶ月ごろになり、1日に2回の食事も慣れてきたと感じたら、次は1日に3回の食事(3回食)へ進めてみましょう。

離乳食の3回食ってどんなもの?

7~8ヶ月(離乳中期)の「舌と上あごでモグモグ潰して食べる」状態から、9ヶ月〜(離乳後期)は「歯ぐきでカミカミして食べる」ことができるようになります。そのころになると、1日の食事回数も2回から3回に増えます(3回食)。
▶離乳食の後期について詳しくはこちらの記事をご覧ください

離乳食の進み具合など個人差がありますので、あくまでも目安としてスタートする時期や量などを知っておくとよいでしょう。赤ちゃんのペースで進めてみてくださいね。

なお、1歳を過ぎたら「離乳完了期」と呼ばれますが、このころになると食事3回のほかに母乳や育児用ミルク(以下ミルク)の時間を補食に変えていくこともあります。
補食(おやつ)については以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎離乳食のおやつはいつから?なぜ必要?

離乳食の3回食の始め方

離乳食を3回食で食べ始めた赤ちゃん
Lazy dummy

3回食に切り替えるのはいつから?

厚生労働省の資料によると、3回食をスタートするのは生後9ヶ月ごろからを目安としています[*1]。一般的には生後5~6ヶ月から1日1回食の離乳食をスタートさせ、7~8ヶ月ごろには2回食べ、そして9ヶ月ごろには3回食へ進むと言われていますが、あくまでも目安になります。赤ちゃんによっては食欲、進行具合など個人差がありますので、無理のないように進めるのが大切です。
関連記事 ▶︎生後9ヶ月の赤ちゃんの5つの発育発達

3回食スタートの見極めポイント

3回食を始めてよいかどうかは赤ちゃん次第と言えるでしょう。

9ヶ月ごろになるとエネルギーなどが母乳だけでは足りなくなってくるので、離乳食など食事で補うことが必要となります。なので1つは月齢を目安にするといいでしょう。

また、3回食が食べられそうな生活リズムが整ってきたということも1つの目安になります。毎回の食事量がなかなか増えなかったとしても、3回食に進めても構いません。むしろ回数が増えることは「食べるチャンスが増える」と考えて1日に食べる量を回数でカバーしてもいいですね。

何回食べるかということよりも、1日に必要な全体量を考えて、食べたそうにしていたら様子をみて増やしてあげてましょう。

3回食の上手な進め方

3回食の上手な進め方
Lazy dummy

3回食の食事時間は?タイムスケジュール一例

タイムスケジュールはあくまで一例に過ぎず、守らなければならないというものではありません。夜が遅すぎることがないように、2回食のときにできあがった生活リズムをなるべく崩さないように3回食のスケジュールを立てていけるとよいでしょう。

また、大人と同じ3回食になりますが、大人の時間に合わせて赤ちゃんの生活リズムを狂わせないように気をつけるのも大切です。

7:00 起床後授乳(母乳またはミルク)
9:00 1回目の食事+授乳(母乳またはミルク)
13:00 2回目の食事+授乳(母乳またはミルク)
17:00 3回目の食事+授乳(母乳またはミルク}
19:00 お風呂
21:00 就寝前に授乳(母乳またはミルク)

このように、食事と食事の間は4~5時間ほどあけるなどリズムを一定にしてあげたいものですね。

3回食のメニューの例

3回食になると食べる食材や量がぐっと増えて”大変””面倒”というママの声が聞こえてきます。そんな3回食をママたちはどう乗り越えているのでしょうか。

このような方法で時間や手間を省いているようです。これらの方法を生かしたメニューにはどんなものがあるでしょう。

〈肉じゃが〉

大人の分と一緒に下ごしらえができるメニューの1つです。細かい豚肉と食べやすい大きさのじゃがいもを鍋に入れて加熱。味付けの際は、離乳食の分だけ取り分け味付けをして完了です。
離乳食の肉じゃがについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎離乳食の肉じゃがレシピ

〈白身魚のパン粉焼き〉

簡単にできる一品です。パン粉とベビー用チーズを混ぜてトースターで焼いたものを、茹でた白身魚に押し当てるようにオンしてできあがり。

これ以外にも、不足しがちな鉄分を取り入れるよう心がけましょう。このころから食べられるようになる赤身のお肉や魚、レバーなども献立に積極的に取り入れていけるといいですね。

3回食の食事量

厚生労働省の資料によると、3回食が始まる離乳後期(生後9〜11ヶ月)には、以下のⅠ、Ⅱ、Ⅲがそれぞれ1回の食事量の目安となります[*1]。
■離乳後期
また、3回食に慣れてくる離乳完了期(1歳〜1歳半)は以下の量になります。
■離乳完了期
赤ちゃんの食欲や進み具合、成長、食への興味などの状況に合わせて、量を調節していくことが重要ですので、くれぐれも無理強いはしないでくださいね。
離乳食を進めていく上で発育の度合いを確かめることは大切です。成長曲線のグラフを参考に、体重増加などで気になることがあれば医師に相談しましょう。
赤ちゃんの体重増加について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
▶︎赤ちゃんの体重目安
▶︎赤ちゃんの体重が増えないのなぜ?

3回食のときの授乳・ミルクは?

厚生労働省の資料[*2]によると、離乳後期では、1日3回の離乳食の後に母乳またはミルクを与え、離乳食時とは別にミルクは1日2回ほど与えるとしています(離乳完了期では母乳やミルクの時間を補食に変えていくことも)。
離乳食の時の母乳・ミルクについては以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎離乳食と授乳のバランス

なお、フォローアップミルクは、1歳をすぎてから体重の増えが悪い場合で、食事などを食べなくて心配なときは、離乳食でまかないきれない鉄分やカルシウムを補う意味で使用してもいいでしょう。
フォローアップミルクについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
▶︎フォローアップミルクは何歳まで? 牛乳との違いと飲ませるメリット

3回食のよくある悩み

3回食で離乳食を食べる赤ちゃん
Lazy dummy

3回食の夕食はお風呂の前?後?

夕食とお風呂、どちらが先かは、家庭の生活リズムに合わせて都合のよい方を選ぶとよいでしょう。それぞれにメリット・デメリットがあるのでみてみましょう。

◆お風呂が先の場合

メリット
汗や汚れを流し、さっぱりとして状態で食事ができます。ご飯を食べたらあとは寝るだけと余裕な気分でいられるのも利点でしょう。

デメリット
食事の際に手や顔、もしくは髪の毛まで汚れてしまった場合、再度お風呂へなんてこともなり得る覚悟が必要です。

◆離乳食が先の場合

メリット
食事で服を汚されても着替えをしなくてよい。また、汚した手や顔もお風呂で洗えるので、気にせず食事をさせてあげられます。

デメリット
食事をした後、少し時間をおいてからお風呂に入るため、スケジュールが後押しになり生活リズムが崩れやすくなります。また、ご飯を食べながら寝てしまう場合もあり、起こしてお風呂に入れるのは至難の業です。

外出時の時間調整が大変

外出をするとどうしても食事の時間はズレてしまうものです。時間を調整するのも大変ですよね。決まった時間に3回食をしっかり食べるようになると、我慢が難しい赤ちゃんはお腹がすいて機嫌が悪くなることも。外出の際はミルクの準備やベビーフードを持参し、すぐに食べさせてあげられるようにしておきましょう。
離乳食の時期の外出については、以下の記事でもお伝えしています。
▶︎外出先での離乳食 持ち出しOKレシピ
▶︎離乳食のお弁当レシピ|外出先で食べやすくするポイント

まとめ

1日3回の食事も冷凍保存やベビーフード利用で工程を少なく調理できたり、大人と同じメニューで味付けのみを別にするなど少しの工夫で負担を軽減することができそうですね。生活リズムが定着してくると、食事をする時間を体が覚え、食べられるようになっていくでしょう。それぞれの赤ちゃんに合わせた離乳食の進め方で、食べる楽しさを伝えていけるとよいですね。

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