コロナ禍明けの2023年夏休み、昨年の1泊から2泊に増やす人も多い?旅行費用も増加傾向に
2023年の夏休みは旅行をするという家庭が多いのではないでしょうか。数年ぶりの旅行だという人も少なくないかもしれません。国内旅行ではどこが選ばれているのか、費用はどのくらいなのか、人々の傾向をご紹介します。
夏休みの国内旅行の傾向は?
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に変更された2023年、旅行者が増えていることがニュースなどでも報じられています。夏休みの旅行動向はどうなのか、JTBが各種経済指標や業界動向、交通機関各社の動き、宿泊施設の予約状況、意識調査などから算出し、レポートを公表。その結果をもとに、この夏に国内旅行をする人の動向をご紹介します。
家族旅行が6割以上を占める
アンケートの回答者2,060人のうち、日本国内を旅行先としたのは1,861人。その目的で最も多かったのは「家族と過ごす」で10.9%、ついで「帰省」が10.0%となっています。
また、旅行の同行者を聞いた結果を見ても、「家族づれ」が6割を占めており、家族旅行を予定している人が多いといえます。
旅行日数は2泊3日が人気
旅行日数は「2泊3日」が36.2%と最も多く、昨年最も多かった「1泊2日」(32.6%)と逆転する結果となりました。上位3つの1泊~3泊以内で86.7%を占めていますが、前年と比べて「1泊2日」が3.2ポイント減っているところを見ると、昨年よりも旅行日数を増やしている傾向がうかがえるでしょう。
旅行先は昨年よりも遠くを選ぶ傾向に
旅行先で最も多いのは「関東」で18.3%、次いで九州(沖縄含む)が13.6%、北海道が12.5%でした。
居住地別に前年と比べた旅行先の変化を見てみると、自分のいるエリアの割合が減る傾向にあり、昨年よりも遠くに旅行する人が増えていることがわかりました。
旅行先を選んだ理由は、「行きたい場所があるので」が32.0%と最多に。「帰省先なので」は15.9%、「自家用車やレンタカーで行ける場所なので」は10.5%となっています。
1人当たりの旅行費用は増加傾向
1人当たりの旅行費用に関しては、「4万円~5万円未満」が最も多く、18.5%でした。「2万円~3万円未満」が18.3%と僅差で続き、「1万円~2万円未満」が16.7%となっています。
前年からの変化という意味では、3万円未満がいずれも前年比と比べて減少している一方、4万円以上は合計で4.1ポイント増加しています。このことから、全体的に旅行費用が増加していることがわかります。
まとめ
2023年の夏休み中の国内旅行の目的としては、「家族と過ごす」「帰省」を掲げる人が多く、家族旅行を予定している人が多いことがわかりました。日数は2泊3日や1泊2日がよく選ばれています。1人当たりの旅行費用は5万円未満が7割を占めましたが、昨年よりも費用は増加傾向にありました。
(マイナビ子育て編集部)
調査概要
旅行動向アンケート/株式会社JTB
調査地域:全国
調査対象:15歳以上79歳までの男女個人
調査時期:2023年6月14日~17日
調査方法:インターネットアンケート調査
有効回答数:事前調査20,000名、本調査2,060名