子育て世代の2人に1人は祖父母から教育資金援助を受けている、援助額で最も多いのは「~40万円位」
収入の維持や増加が期待できるのかという見通しの不安から、子どもの将来の教育資金の確保にも自信がない子育て世代は多くなっています。正直、もし子どもの祖父母から援助が受けられたら助かりますが、実際のところ、どのくらいの家庭が援助を受けているのでしょうか?
祖父母からの教育資金援助の実態は?
学費、学習塾、スポーツなど、子どもの教育資金は何かとかさみますよね。ソニー生命の調査によると、4人に3人のパパママは子供の教育資金に不安を抱えていると言われています。そんななか、子どもの祖父母から資金援助があると助かるという本音を持つ子育て世代も少なくないのではないでしょうか。
今回はソニー生命の「子どもの教育資金に関する調査2023」から、祖父母の援助を受けている家庭の割合と、実際に援助を受けている金額についてご紹介します。
子どもの2人に1人が資金援助を受けている
大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女1,000人のうち、どのくらいが資金援助を受けているのか、アンケート結果を見てみましょう。
質問:子どもの教育資金として子どもの祖父母(自分の親や義理の親)からこれまでにいくらくらい資金援助してもらっているか?
子どもの祖父母からの資金援助の額を尋ねた結果、「0円」、つまり資金援助を受けていない割合は46.6%となり、資金援助を受けた割合は53.4%であることがわかります。資金援助を受けた人の方が若干、多い結果となりました。
平均援助金額は104万円
資金援助を受けた場合の具体的な金額としては、いくらくらいが多いのでしょうか?
平均した援助金額は104万円という結果になっています。ただし、「0円」が46.6%を占めており、104万円が多数派を反映しているわけではないことに注意が必要です。「0円」を除くと「~40万円位」が16.2%と最も多く、「100万円位」が13.0%と続きます。
また、1,000万円以上の資金援助を受けている子どもの割合が3.1%となっており、援助金額にかなりの差があるともいえます。
子どもの就学段階別にみると、資金援助してもらっている金額の平均は以下の通りでした。
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✅未就学児の親:87万円
✅小学生の親 :94万円
✅中高生の親 :108万円
✅大学生等の親:127万円
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未就学児までで87万円、大学生等までで127円の資金援助を受けていることから、こどもの年齢が低いときに受ける資金援助の金額が大きいようです。
まとめ
子どもの祖父母から教育資金援助を受けている子育て世代は2人に1人以上という割合であり、必ずしも援助を受けている人ばかりではないことがわかりました。また、子どもの年齢別に援助額を見ると、子どもが小さなときに援助を受けている場合が多いことも明らかになりました。子どもが幼い時期は祖父母もまだ働いていて収入に余裕がある、といった事情もあるのかもしれません。
(マイナビ子育て編集部)
※画像はイメージです
<調査概要>
■子どもの教育資金に関する調査2023/ソニー生命
調査地域:全国
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女
調査時期:2023年1月26日~1月27日
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から各条件がほぼ均等になるように抽出)
(内訳)親の性別×子の性別×子の通う学校(未就学、小学校、中学校・高校、大学・短期大学・専門学校・予備校)で16分割、ほぼ均等割付