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2021年01月10日 15:17 更新

【医師監修】切迫流産とは | 流産の可能性や違いについて

無事に元気な赤ちゃんを産みたい!と思うママさんにとって気になる「切迫流産」。流産とは違うというけれど、どう違うのでしょうか。 今回は切迫流産について、流産との違い、症状、原因などを詳しく説明します。

切迫流産とは?原因と症状

切迫流産かもしれないお腹の痛みがある女性
Lazy dummy

切迫流産とは、妊娠22週未満でそのままでは流産となる可能性がある状態を言います。流産とは違い、切迫流産は流産のリスクはあるものの、妊娠が継続できる可能性があります。

切迫流産の症状

切迫流産の症状として、少量の出血、軽い下腹部痛、下腹部の緊満感、腰痛などが挙げられます。

切迫流産の症状があった場合に考えられる原因

出血や下腹部痛の原因として考えられるのは、仕事や運動などのし過ぎ、胎盤が形成される際の出血、腟からの感染によって子宮内が炎症を起こしている、さらには、頸管無力症(子宮頸部が弱い)などが考えられますが、原因が不明な場合もあります。

また、出血の原因としては、胎盤が着床する部分(絨毛)や胎盤がはがれて、子宮を包む絨毛膜に血液が溜まってしまう絨毛膜下血腫 が起きている場合もあります。出血量が多いと流産のリスクも高くなるため、経過を見ながら対応されます。

赤ちゃんはどうなる?切迫流産の診断と治療

切迫流産と診断されると具体的にはどうなるのでしょうか。赤ちゃんは大丈夫なのでしょうか。

切迫流産と診断されるのはどんなとき?

子宮口は開いておらず、胎児などの子宮内容も外に出ていないが少量の出血があるという場合に、下腹部痛の有無に関わらず切迫流産と診断されます。

流産の可能性はありますが、切迫流産と診断されたすべての方が流産しそうな状態ということではありません。

切迫流産の治療とは?妊娠の継続の可能性

現在のところ、切迫流産から流産への移行を確実に防ぐ治療法はないとされています。基本的には安静にして経過をみたり、状態に応じた薬による治療を受けることになります。

経過をみるといっても、状態によってすぐに入院する、自宅で静養する、とくに生活を変えずに様子を見る、など対応は違ってきます。

子宮内で胎児の心拍が確認されていれば妊娠は継続しているということなので、安静にして経過をみることで、そのまま妊娠継続できる場合も少なくありません。

切迫流産といわれたら

切迫流産と診断されても、安静にするなどの治療により 妊娠を継続できる場合が多いと言われています。切迫流産と言われたら、無理な行動は避け医師の指示に従うことが大切です。

まとめ

少量の出血や下腹部痛は、切迫流産以外に正常妊娠や流産でも起きる場合があります。このような症状があった場合は、あわてて夜間診療を受診するより、しばらくは安静にして様子を見るようにしましょう。

ただし、安静にしていても腹痛が激しくなったり、出血が生理より多くなったりした場合には夜間・時間外であっても 受診するようにしましょう。

(文:島田直子/毎日新聞出版MMJ編集部、監修:浅川恭行先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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