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2025年03月22日 07:14 更新

東大生を育てた家庭に共通する特徴とは? 勉強に集中できない原因は住環境にあり?| 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方 #1

「いくら言っても勉強しない」「集中しない」。定期テスト前だと言うのに危機感ゼロのわが子にイライラ……。こんな悩みはありませんか? 親が子どもに「勉強しなさい」と言うよりも、ずっと効果的な方法があるようです。

\集中できないのは「空間」のせいだった!/
東大卒で整理収納アドバイザーの米田まりなさんが伝える子どもが自然と集中できる学習空間のつくり方

東大卒100人に対するアンケートからわかった「勉強がはかどる条件」とは?
東大生を育てた家庭の間取りや収納の工夫など、具体的な事例をもとに解説した『東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方』 (日本能率協会マネジメントセンター)から一部抜粋してお届けします。

「勉強に集中できない」は、住環境で変えられる

東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方
『東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方』(日本能率協会マネジメントセンター)より

子どもは親の姿を映し出す鏡

「うちの子どもは勉強も運動もできず、どうしようもない」と、人前で平気で子どもを卑下する親。

「私は学歴がなくて苦労したから、我が子はなんとしてでも名門大学に受からせたい」

と、子どもに自分の願望を投影する親。

子どもからすると、どちらの姿勢も傷つくものでしょう。

親が勝手に定めたものさしで子どもを評価し、ありのままの子ども自身と向き合っていないからです。

信頼関係が構築できていないまま、「勉強しろ」「成績を上げろ」と命令したところで、短期的には言うことを聞くかもしれませんが、長期的な成長につながることは期待できません。

「子どもは親の姿を見て育つ」と言いますが、それは親自身が子どもの勉強を完璧に見られる能力があることや、学歴自体が高いことが必要、という意味とは全く異なると思っています。

大切なのは「親自身も本を読む・勉強する姿を子どもに見せること」と、「子どもが気持ちよく勉強できるような環境整備に心を尽くすこと」の2点です。

今回、本書を執筆するにあたり、東京大学の卒業生100人に対し、小学校高学年時代の過ごし方を思い出して回答する形式で、アンケート調査を行ないました(2024年4月、筆者独自で実施)

アンケートの結果によると、小学校時代、親が自宅で机に向かっている姿を日常的に目にしていた人は全体の約4割。

「親が経理部の所属で、自宅で資格の勉強をしていたことで、自分も経済学部に進みたいと考えた」

「親が研究職で、自宅でよく論文を読んでおり、自分も同じ分野に進みたいと考えた」

など、直接的に親の仕事内容から影響を受けた方もいれば、

「親が読書好きだったので、自分も読書の習慣が身についた」

など、趣味の部分でよい影響を受けた方もいました。

親が自宅でテレビ・スマホを見てばかりだったり、会社の悪口ばかり言っているようであれば、子どもも真似してダラダラするのは想像に難くないでしょう。

すきま時間を見つけて勉強している親の言葉のほうが説得力は当然増すものです。

しかし、親自身が勉強熱心でなくとも、環境整備のほうに心を尽くすことで、親の思いが伝わり、子どもの勉強に対するやる気がアップするパターンもあります。

先ほどの東大卒100人アンケートでは、「小学校高学年時代、自宅のリビング・ダイニングはどのような状態だったか?」という質問も行なっています。

この質問に対し、約7割の方が「リビング・ダイニングは整理整頓されていた」と回答しています。

一般の方を対象に行なう片付け状況調査では、リビングが整理整頓されている状態だと回答する方の割合は概ね3~4割であることが多い中で、7割という割合は高く、「東大生を育てた家庭は、リビングがきれいな状態だった」と言えるでしょう。

自分自身が勉強に打ち込んだり、勉強を教えることはせずとも、「勉強しやすい環境を常に整える」という行動と思いが、子どもにはしっかり伝わっているのだと考えられます。

余談ですが、私の母は幼少期、弟と私に、

「家族の仕事として、家事か勉強か、どちらかを選んで貢献をしていこう」と言っていました。

父は家族のために勉強、母は家族のために家事に打ち込んでいる。子どもたちもどちらか選んで協力しよう、というものです。

家事の苦手な弟と私は、迷いなく勉強のほうを選びました(笑)

その言葉を聞いてから、親に家事をやってもらえることが当たり前と捉えることがなくなり、家族というチームに貢献するためにも、勉強に打ち込もうと考えるようになりました。

親は子を庇護するもの、子どもは子どもらしく過ごす、という形で親子を分断せず、ワンチームで平等に向き合うことが大切なのではないかと、私自身が感じたエピソードでした。

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この続きは、是非書籍でご覧ください。

東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方
(2025/03/22時点)
『東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方』(日本能率協会マネジメントセンター)

※本記事は、『東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方』著:米田 まりな/日本能率協会マネジメントセンター より抜粋・再編集して作成しました。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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