
コミュニケーションで生き延びる! 多忙な現代ワーママの「武器」「戦い方」とは? |ワーママが無理ゲーすぎて #4
子育てと仕事で辛くなったときは、誰かに相談。なかなか言い出しにくいこともありますが、ママの心のケアにも大切なことです。
\元自衛隊の心理カウンセラーによるワーママの心構え&対策/
仕事と子育ての両立は並大抵のことではありません。
ワーママは疲れ果ててしまい、メンタルの不調も抱えがちに。
この書籍では、元自衛隊の心理カウンセラー下園壮太さんが心をラクにするための〈心構え〉と〈対策〉を40のポイントにまとめています。
今回は、「だれかに相談する」ことの重要性について、書籍『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』(時事通信社)から一部抜粋してお届けします。
「だれかに相談する」ことを重視する

緊急プランを立てるときは、ぜひ「だれかに相談する」ことを重視してください。
つらくなったとき、だれかに相談してみる。みなさんにとってはごく自然な方法かもしれません。「相談する」とは、こと女性においては極めて強い「武器」であり、「戦い方」になります。話した相手に、
「私もそういうこと、あったよ」
「気にしなくて大丈夫だよ」
などと励まされれば、傾きかけた「自信」をケアすることにつながるからです。あなたの「自信の予備隊」です。
コミュニケーションをとることで生き延びてきた
女性のもともとのスペックとして、「協力し合って生きる」という特性があります。
大昔、子どもを見ている間に食料を獲るのは、とても難しい話でした。そこで夫や男性に狩りに行ってもらい、その間はほかの人に食べ物を分けてもらったりしながら、女性は子どもを育て上げていたのです。みんなが集団で協力していかなければ、自分も子どもも生き延びることができません。子育ては集団で行うもの。その中で、女性に発達してきたのが「コミュニケーション能力」でした。
ある研究によれば、男性が1日に平均7000語の単語数を発するのに比べ、女性は平均で2万語も発し、また6000語以下しか話せないとストレスを感じやすくなる、という結果が報告されているそうです。
女性は情報交換を常にしたいし、相手の細かい情報まで知りたがります。コミュニケーションがとれて、初めて安心できるところがあるんです。

たとえば、これを職場のディスカッションする場で考えてみましょう。
男性は相手の細かいところ、たとえば相手の気分や背景はどうでもよくて、仕事の目的さえ達成できればいいと考える方が多いようです。
ところが、女性は
「最近どうですか?」
などと、仕事の話よりも前に、相手の近況から聞きたがる傾向にあります。
相手のことをなるべく知って、また自分のこともなるべく知ってもらう。密にコミュニケーションをとることが、本能的に生きていく術となっているのです。
このように、「だれかに相談する」ということを男性はなかなかできなくても、多くの女性にとってはハードルが低いし、ストレス解消のためにかなり有効な策なのです。
こうした観点からも、ぜひ「緊急プラン」を考える際に、つらいとき、調子が落ちたときには、「だれかに相談する」ことを組み入れてほしいんです。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。

※本記事は、『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』著:下園 壮太、イラスト:ひえじまゆりこ/時事通信社 より抜粋・再編集して作成しました。