榊原郁恵さん、夫・渡辺徹さんとの別れから3年「思いっきり頼っていた」夫を亡くして気づいた夫婦のかたち
芸人のくわばたりえさんのYouTubeに俳優の榊原郁恵さんが出演し、夫・渡辺徹さんとの別れについて心境を語りました。
「察知することがどうしてできなかったんだろう……」
榊原郁恵さんは1987年に渡辺徹さんと結婚。渡辺さんは若い頃からたびたび病気と闘ってきましたが、2022年11月に敗血症のため61歳で亡くなりました。夫との別れから3年以上経ち、榊原さんは「もう3年って感じ……」と、渡辺さんの最期を振り返りました。
渡辺さんはこれまでも病院で治療を受ける機会が多く、過去には意識がなくなりICU(集中治療室)に入りながらも回復してきた経験から、3年前に体調を崩したときも当初は「またか」と思っていたという榊原さん。
しかしこれまでと少し違うような感じがして「ちょっとおかしいな」と思いながらも、いつも通りに過ごしていたところ、渡辺さんは入院したその日に意識がなくなり、そのまま1週間ほどが経過したといいます。
そのころ榊原さんは連日舞台に出演している最中。マネージャーから「明日(病院に)見に行ってみましょうか」と提案されると「大丈夫じゃない?」と返事しつつ、病院の先生からは「いつでも来ていい」と言われており、舞台公演が終わった夜10時過ぎに病院に向かうこともあったそうです。
榊原さんは、当時の心境について「大丈夫大丈夫」「諦めちゃだめ」と自分を鼓舞していたと明かします。仕事中にも病院の先生から連絡がこないことを願い、なるべく携帯を見ないようにし、親戚や仕事関係者には渡辺さんが危篤状態であることを一切言っていなかったそう。「言ったら負けちゃう」そんな思いで気持ちを奮い立たせていたと語りました。
そのうえで、「人生の終わりっていうのを察知することがどうしてできなかったんだろう……」と悔やむ気持ちをにじませると、くわばたさんは「舞台もやってるし、気を遣わせないように徹さんが大丈夫だと、絶対そう思わせてくれていたと思う」と気遣いました。
お互い自立した夫婦だったけれど「思いっきり頼っていたんだ」
渡辺さんとのお別れ後は、お葬式やマスコミへの発表の準備などに追われましたが、その間も舞台があったことで「支えられていた」という榊原さん。長男の裕太さんも父親のことを気にかけていましたが、地方での仕事に向かわせていたそうです。
しかし事務所スタッフは「郁恵さん、とにかく休みましょう。(舞台は)なんとかしますから」と配慮。くわばたさんから、悲しむタイミングがあったのかを聞かれると、「自分の中で空洞になるので……。後々すごく寂しいとか悲しいとか自分の感情が出てくるんだけど、その人が精いっぱい生きた人生がここで終わってしまって、色んな思いがあっただろうなということを、一緒に過ごしているとき以上に考えるようになった」と振り返りました。次第に「お父さんの代弁者みたいに、(渡辺さんが)やり尽くしたかったことを引き継いでやっていこうね」と家族で話すようになったといいます。
今でも息子さんたちは、ふと「この瞬間にお父さんの存在があったらな」と感じることがあるようで、榊原さん自身も「(渡辺さんと)一緒になって笑えていたことが、一人じゃ笑えない」ことに寂しさがこみ上げてくる瞬間があるそう。「一緒にいたときに、どうしてもっと相手のことを考えてあげなかったんだろう」と、後悔の気持ちを吐露しました。
夫婦それぞれ仕事があり、寄り添いながらも頼り過ぎず、自分の人生を生きるスタンスだったそうですが、今となっては「お父さん困った、私どうしたらいいのよ」と頼りたくなる場面がたくさん出てくるそう。榊原さんは「思いっきり頼ってたんだ」と後で気が付いた、と話しました。
一方の渡辺さんは、榊原さんのことを一歩引いて見ている部分があり、「お前こういうの好きだよね」「これいいねって言ってたよな」とよく話してくれていたと回顧。その経験から、今、パートナーがいる人に向けて、「相手に対して客観的にどういう人なのかを見る時間を作ると、もっと豊かな人間関係ができるのかな」とエールを送りました。
渡辺さんは、結婚記念日にお花にメッセージを添えてプレゼントしてくれていたそうで、最後のメッセージには「笑顔で元気で…」という、いたって普通のことが書かれていたそうですが、「その言葉がすごく支えになっている」とのこと。
くわばたさんは「勝手な想像ですけど、郁恵さんは自分の周りの人間を幸せにしたいというのがどっかにあるのかなって。天使の実写版じゃないけど」「カメラ回ってないときでも笑顔で、こんな裏表のない人って、いてんのかなって」と、榊原さんの温かい振る舞いを称賛。榊原さんは「言い過ぎだって」と謙遜しますが、幾度と苦労を乗り越えてきたその明るい笑顔に救われている人は多いのかもしれません。
(マイナビ子育て編集部)
