
そうめんの離乳食はいつから?注意点や調理のコツ、中期・後期のレシピ【管理栄養士監修】
小麦粉でできたそうめんは、お米以外の炭水化物として離乳食にも取り入れやすいですよね。赤ちゃんに食べさせる際にはいくつか注意したいことや、調理上のポイントがあります。それらを押さえて家族みんなでそうめんを楽しみましょう。そうめんなのに手づかみできちゃうレシピもご紹介します。
そうめん、赤ちゃんはいつから食べられる?

中期からがおすすめ!
そうめんは調理次第で初期から赤ちゃんに与えることができますが、おすすめは中期を過ぎてから。時期ごとのポイントをお伝えします。

ペーストにすればOKですが、すりつぶしたり、裏ごしたりするのが大変なうえ、塩分も強いので、あえて食べなくてもいいでしょう。
中期の調理
裏ごしにするか、みじん切り(5mm程度)にして食べることはできますが、あえて食べなくてもいいでしょう。
後期の調理
噛みにくいのでやわらかく茹でて、1~2cm程度に切りましょう。
完了期の調理
噛みにくいのでやわらかく茹でて、1~3cm程度に切りましょう。
■ワンポイントアドバイス■
離乳食のそうめん、1回あたりの目安量
そうめんの量はどのくらいが目安量なのかと気になりますよね。各時期の目安は以下のとおりです。
離乳初期:すりつぶしたものを大さじ2~4杯程度
離乳中期:茹でたそうめんを30~50g程度
離乳後期:茹でたそうめんを50~80g程度
離乳完了期:茹でたそうめんを90~110g程度
しかし、第一に考えていただきたいのは、「赤ちゃんが食べようとしているか」。そのため、この量にとらわれるのではなく、赤ちゃんが食べられる量で大丈夫です。母乳やミルクの量、または赤ちゃんが気分がのっているか、しっかり動いたかなどによっても食べる量は異なります。
離乳食のそうめんで気をつけたいこと

麺類が好きな赤ちゃんは多いものですが、離乳食でそうめんを使う場合はどのようなことに気をつけなくてはいけないのでしょうか。
そうめんの「塩分」
そうめんは、小麦粉と塩でできています(同じく小麦粉の麺である、うどんも小麦粉と塩でできています)。
でも、茹でたそうめんを味をつけずに食べても、塩味はあまり感じませんよね? これは「隠れ塩分」とも言えるでしょう。
こういった「隠れ塩分」は、そうめんやうどんの他、パンなどにも含まれます。表面に味がついているものよりも意識せずにとってしまうので、特に乳児期には気をつけたいものなのです。
茹でこぼす&水洗いで塩抜き
しかし、茹でこぼす※ことによって、多くの塩分は茹で汁のほうに移行します。多量の湯で茹でたあとは、水にさらしてよく洗い、塩抜きをしましょう。
※「茹でこぼす」とは……食材を茹でたあと、茹でた汁を捨てること

小麦アレルギーに注意
そうめんは「小麦」でできていますので、小麦アレルギーがある場合には、基本的には食べることができません。小麦アレルギーは加熱すると減るというわけではありませんので、最初は少量で様子をみるのがよいでしょう。
また、小麦アレルギーはうどんなども同じなので、うどんを食べたことがある場合は、そうめんも食べられると考えて大丈夫です。
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離乳食のそうめん、調理と保存のアドバイス

赤ちゃんにそうめんを食べさせる時に知っておきたい、調理や保存上のポイントをお伝えします。
袋で簡単!そうめんの裏ごし
初期~中期にそうめんを与える時に役立つ、簡単な裏ごしの方法があります。特別な調理器具も使わず、洗い物も少なくなるので楽ですよ。


なお、中期以降は、時期に合わせてカットする長さを調節すれば、裏ごししなくてOKです。

大人はめんつゆで食べるけど、赤ちゃんの場合は?
大人はそうめんをめんつゆでたべるのが一般的ですが、実はとても塩分過多です。夏にそうめんを食べるのは、失われた塩分を補給するためにはいいのですが、まだ腎臓が未熟な赤ちゃんにめんつゆは濃すぎます。
赤ちゃんはめんつゆ「なし」でOK
赤ちゃんの塩分はだいたい大人の半分くらいといわれていますが、ぼめんつゆを半分に薄めても、それを飲んでしまったら大変な塩分量になってしまいます。ですので、赤ちゃんのめんつゆは基本的にはナシ! もしくは、だし汁に2、3滴しょうゆを垂らした程度のものでOKです。
そうめんの麺自体に、茹でこぼしてもなお塩分が含まれているので、味は十分についているんですよ。
そうめんの冷凍方法
そうめんは、しっかり茹で水を捨てたりして塩分を抜く必要があるので、毎回茹でるのはちょっと大変でしょう。そのため冷凍保存が便利です。
細かく切って冷凍小分けパック(ごはん用など)に入れるのがおススメです。
月齢が大きくなって、たくさんの量を冷凍する場合は、ラップにつつんでから保存袋にいれておくのもいいですね。
冷凍保存の目安は1~2週間です。食べる時はしっかり加熱してからあげましょう。
川口先生おすすめ!そうめんの離乳食レシピ
<離乳中期>すりながしそうめんのきな粉のせ(7ヶ月頃~)
きな粉の風味がとてもおいしく、そうめんがすすむ1品です。みじんぎりでもOKですが、きな粉を食べやすくするために、すりながしにしました。
■材料
・やわらかく茹でてつぶしたそうめん 約30g
・和風だし 大さじ2
・きな粉 少々
■作り方
① そうめんを袋を使って裏ごしする
(前項の「袋で簡単!そうめんの裏ごし」を参照。もしくは茹でたものを裏ごし器やブレンダーでなめらかにする)
② 和風だしとまぜ、最後にきな粉をあえる
<離乳後期>オクラにゅうめん(9ヶ月頃~)
■材料
・やわらかく茹でたそうめん 約60g
・冷凍オクラ 大さじ2
・和風だし 大さじ3
・しょうゆ 2~3滴
■作り方
① 茹でたそうめんは1~2cm程度に刻む
② 冷凍オクラは電子レンジ(600W)で30秒加熱し、粗く刻む
③ 小鍋に和風だしとしょうゆを入れ、さらに①と②を入れ、さっと煮合わせる
<離乳後期>手づかみできるそうめん(9ヶ月頃~)

そうめんというと、おつゆに入れてツルツルっと……というイメージですが、実は手づかみ食べに最適な料理にもなるんですよ。ママパパの分から取り分けたものを使うこともでき、赤ちゃんが自分で口に運ぶことができるので「一緒に食事」に最適ですね。
■材料
・やわらかく茹でてつぶしたそうめん 約50g
・片栗粉 小さじ1/2
・米油(焼き用) 適量

■作り方
① そうめんを袋を使って裏ごしする
(前項の「袋で簡単!そうめんの裏ごし」参照)
② 揉みこんだ袋のなかに片栗粉をふりいれ、さらに混ぜる
③ 袋の端を切って1~2cmほどの穴をあけ、熱した米油を敷いたフライパンの上に絞りだして両面焼く

そうめんの持つ「一緒に食事」の効果
離乳食は特別なものとして考えず、大人がそうめんを食べる時に一緒にそうめんを食べることはいいことです。初めのうちは「大人と別に作らなくてはいけないから手間」「離乳食を食べさせ終えるまで自分の食事がとれない」など、大変だと思います。
コツをつかんで慣れてくると、取り分けやひと手間が必要なものの「できるだけ一緒に作る」や、同じ食卓でお互いが食事をする姿を見せ合いながら「できるだけ一緒に食べる」ができるようになるでしょう。
大人の食事をする様子で、赤ちゃんは咀嚼(そしゃく)などを自然と学びます。「一緒に食事」は赤ちゃんの成長にとても大切なことです。
まとめ

そうめんは夏場は冷たく冷やして、寒くなってきたら温かいおつゆで……と大人も一年中楽しめる食材で、米やうどん、食パンなどと同じく炭水化物がとれます。つぶして焼けば、離乳食後期ごろの手づかみをしたい月齢の赤ちゃんにオススメですよ。そうめんの塩分はしっかり落とすことを忘れずに、是非、家族と一緒に楽しい食卓を囲んでくださいね。
(文・写真:川口由美子先生)
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