離乳食にうどんはいつからOK?初期・中期・後期・完了期のおすすめレシピ【管理栄養士監修】
離乳食が始まって赤ちゃんがおかゆに慣れてきたころ、うどんにも挑戦してみたいと思うママは多いはず。離乳食にうどんはいつからあげていいのでしょうか? 今回は、離乳食にうどんを取り入れる際の注意点やおすすめメニューなどについてご紹介します。
離乳食にうどんをあげるのはいつから?
実際のところ、離乳食にうどんをあげてもよいとされる時期はいつごろなのでしょうか? 時期別の目安量も含めて解説します。
離乳食にうどんをあげてもよい時期
うどんをあげてもよいとされる時期は、離乳食を始めて2ヶ月ほどたったころ。離乳初期の後半以降~中期ごろ、おかゆに慣れてから様子を見ながら少しづつ始めます。
うどんに含まれる主な栄養素は炭水化物であり、消化も比較的いいのでやや早い時期から食べることができますが、いきなりあげるのではなく、おかゆや芋や野菜に慣れてきてからあげるようにしましょう。
離乳食のうどんの量の目安
離乳食のうどんの量は、赤ちゃんの月齢によって異なります。エネルギー源の食材をうどん1種類のみで摂る場合の1回量は茹で麺で、以下の量が目安となります。
・初期(6ヶ月後半頃):小さじ1~少しづつ様子を見て増減
・中期(7ヶ月〜8ヶ月):35g~55g
・後期(9ヶ月〜11ヶ月):60g~90g
・完了期(12ヶ月〜18ヶ月):105g~130g
適量は茹で加減によって多少前後するので、赤ちゃんの食べ具合や水分量を見ながら調整していきましょう。
離乳食にうどんをあげる際の注意点
離乳食にうどんを取り入れるにあたり、何か注意するべき事はあるのでしょうか。次は、離乳食にうどんをあげる際の注意点をいくつかご紹介します。
アレルギーに注意が必要
うどんは食物アレルギーの症例数が多いものの1つである、小麦粉が原料となっているため、食べ始めの時期には様子を見ながら進めていくことが大切です。万が一、アレルギーの症状が出た時にすぐに小児科へ行けるよう、初めは平日の午前中に食べさせるようにしておけば安心ですね。
また、うどんを初めて食べさせる場合、症状が出た際にアレルギー源を特定するために、初めて食べさせる食材が複数にならないようにしましょう。
茹で時間、長さを調整する
うどんを離乳食としてあげる時には、離乳食用に茹で時間や長さを調整する必要があります。茹で時間に関しては、パッケージで指示されている時間よりも長く茹でるようにして赤ちゃんの月齢に応じたやわらかさに仕上げます。
うどんをカットする時は、茹で麺の場合は包丁やキッチンばさみを使いますが、乾麺の場合には茹でる前に手でポキポキと折って短くすることができます。
うどんのかたさ・長さの目安は、以下の通りです。
・初期(後半以降):やわらかく煮てすりつぶし、だしなどでのばす
・中期:豆腐くらいのかたさで、舌でつぶせる程度/長さは2.5〜5ミリほど
・後期:バナナくらいのかたさで、歯ぐきでつぶせる程度/長さは7~8ミリほど
・完了期:肉団子くらいのかたさで歯ぐきで噛める程度/長さは1~2センチ
なお、冷凍うどんはコシが強くて長時間茹でてもやわらかくなりにくいので、離乳食にはやや不向きです。
塩抜きして塩分を調整する
赤ちゃんは消化器官が未発達です。そこで、うどんを食べさせるにあたって気をつけておきたいのが、塩分過多にならないようにすること。うどんは製造過程で塩分が使用される食物なので、調理の際にしっかりと塩抜きをしておくことが大切です。
特に乾麺は、生麺や冷凍うどん、茹でうどんと比べて塩分を多く含んでいるので塩抜きは徹底しておきたいところ。茹でる際には水を多めに用意し通常の2倍の時間をかけ、茹でた後は水洗いをしっかりとしておきます。
また、塩分不使用のうどんも販売しているので、そういった商品を取り入れるのも塩分対策の手段です。
時期別!うどんの離乳食おすすめレシピ
うどんの目安量や注意点がわかったら、今度はどのような献立にするか考えてみましょう。次は、うどんを使ったおすすめの離乳食レシピについて時期別にご紹介します。
<初期のうどんの離乳食レシピ>だしでのばしてペースト状に
うどんを初めて与えるのにおすすめなのが、うどんペースト。作り方は、乾燥うどん2〜3本を柔らかくゆで、ゆでたものをすり鉢ですりつぶし、だし汁でのばすだけです。
<中期のうどんの離乳食レシピ>細かく刻んだ野菜と一緒に煮込む
離乳中期ごろになったら、赤ちゃんの成長に合わせて刻んだうどんのメニューに挑戦してみましょう。
おすすめなのは、野菜入りのだしうどん。出汁を弱火にかけ、うどんのほかににんじんやキャベツ、玉ねぎなどの野菜を細かく刻んだものを入れて煮込み続けます。与える時には、人肌程度に冷ましてあげましょう。
<後期のうどんの離乳食レシピ>手づかみ食べにぴったり“おやき”
離乳後期ごろになったら、手づかみで食べられるメニューにトライしたいところ。
そこで、うどんを使ったおやきがおすすめです。1cm程度にカットしたうどんと加熱してみじん切りにした野菜を、薄力粉と一緒にボールに入れて混ぜ、少しずつ牛乳を加えて生地をまとめていきます。薄く油をひいたフライパンで生地を両面焼いたらできあがりです。
<完了期のうどんの離乳食レシピ>角切り野菜と煮込んで“ほうとう風”
離乳完了期は、大人の食事と取り分けて手を加えたメニューも。
たとえば、角切りにしたカボチャやにんじん、大根と一緒に煮込んだほうとう風メニューはいかがでしょうか。だしで野菜を煮る工程までは大人の食事と同じ。味付け前に取り分けます。うどんは2センチほどの長さにカットし、やわらかく茹でます。ゆでたうどんを取り分けた野菜とおだしでさっと煮てできあがり。
離乳食のうどんは冷凍保存OK
うどんは、下ごしらえをした状態でも冷凍保存をしておくことができます。方法は、下ごしらえをしたうどんを1食分ごとに製氷皿や小分けのパックで凍らせ、凍ったらジッパー付きの保存袋に入れて冷凍しておくだけ。
使う時は、1食分ずつ解凍して使います。一度解凍したものは、再度冷凍しないようにしましょう。冷凍保存したうどんは、1週間以内に消費してください。保存袋に冷凍した日付を書いておくと便利です。
まとめ
うどんは、調理方法によって赤ちゃんの成長に合わせてメニュー展開ができる便利な食材。今回紹介したレシピから独自でアレンジしてみるのもいいですね。アレルギーや塩分の対策を心がけながら、活用してみてくださいね。
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