離乳食のたらはいつから? 後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
鍋料理には欠かせない魚のたら(漢字では「鱈」)は、離乳食ではいつから食べられるのでしょうか。加熱のコツやベビーフードの利用など、離乳食でたらを使う際のポイントを解説します。後期からのおすすめ離乳食レシピもご紹介しますので、試してみてくださいね。
たら、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・後期の調理:加熱して細かくほぐす
・離乳完了期の調理:加熱してほぐす
たらははどんな魚?
たらは年中流通している魚ですが、旬は産卵期を迎える冬で、この時期はより多く流通します。しっかりと旨味がありながら、和洋中どのような料理にも合う “魚献立の救世主” です。
たらの種類
いわゆる「たら」として流通しているのは「マダラ(真鱈)」です。「スケトウダラ」は身が崩れやすいため塩蔵品やすり身などになり、卵巣はたらこや明太子として流通します。
離乳食のたら、下処理・下ごしらえの方法
比較的、焼いてもかたくなりにくい魚ではありますが、茹でたほうがやわらかく食べられます。表面をさっと水で流して、ふきとってから調理しましょう。
たらで注意すべき点
たらは水分が多く鮮度が落ちやすいので、購入後はなるべく早く調理するようにしましょうね。
たらの離乳食、よくある疑問
白身魚をたらから始めるのはダメなの?
たらは魚の中でもアレルギーの発症頻度が高い魚です。白身の魚ではありますが、離乳初期〜中期は避けた方がいいでしょう。
離乳初期から摂取できる白身魚の見分け方の目安は「刺身で流通するかどうか」。鯛、ヒラメ、イサキやしらすなどが該当します。
冷凍のたらやすり身を使用してもいい?
味つけなどしていないものであれば冷凍のものを使用してもいいでしょう。すり身は調味料などを加えて作られる場合が多いため、離乳期は避けた方が無難です。いずれも使用する場合は原材料に注意しましょう。
5ヶ月から使用できるベビーフード、使用しても良い?
白身魚のすり身をフリーズドライにしたベビーフードも存在します。その原材料の白身魚にたらが含まれる場合もあります。
このような加工品のすり身を作る際、“水さら” しという工程があり、それによってアレルゲンが流出することが想定されています。メーカーの意図はわかりませんが、そのようなことを考えると5ヶ月から使用できる場合もあり、商品に表示されている通りに使用することは問題ないと考えられますが、心配は場合は避けた方が無難でしょう。
たらの離乳食レシピ! 後期・完了期
<離乳後期のレシピ>たらのトマト煮
材料(作りやすい分量)
作り方
① たらは塩をふって一口大に切る
② たら、玉ねぎ、ほうれん草、ぶなしめじを耐熱皿に入れ、あらごしトマトをかける
③ 軽くラップをかけ、電子レンジ600Wで5分加熱する
④ たら一切れと野菜を取り分けて小さく切る
<離乳完了期のレシピ>たらのムニエル
材料(作りやすい分量)
作り方
① たらに塩と小麦粉をまぶしておく
② フライパンでバターを溶かし、たらを入れて蓋をして中火で3分焼く
③ たらを返してさらに3分ほど焼く
④ キッチンペーパーで表面の油を吸った後、ほぐす
<離乳完了期のレシピ>たらのみそクリーム煮
材料(作りやすい分量)
作り方
① じゃがいもとにんじんはひと口大に切って、電子レンジ600W2分加熱しておく
② フライパンに油を引き、スライスした玉ねぎを炒める
③ 小麦粉を加えて炒め、粉と玉ねぎが馴染んだら少しずつ水を入れていく
④ じゃがいもとにんじんを加え、煮立ったらたらを加えて5分煮込む
⑤ みそと牛乳を加えて一煮立ちさせ、たら1かけらと野菜を取り分けてきざむ
まとめ
色々なお料理に合うたら。紹介したレシピ以外にもホイル蒸しや、冬はお鍋でもいいですね。色々な魚を食べ慣れる離乳後期から、家族みんなで楽しんでください。
(文:奥野由 先生、監修:川口由美子 先生)
※調理撮影:マイナビ子育て編集部
※そのほか挿入画像はイメージです