【夫婦仲が悪くなる?】夫婦でお金の話ができません『共働きにピッタリな一生モノの家計管理』Vol.2
夫婦でお金の話ができない、今の貯金額でいいのか不安など悩みがつきない共働き家庭の家計管理。そこで、家計の悩みをクリアにして「貯まる」仕組みづくりができる書籍『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』(翔泳社)から、教育費や、お金についてのよくある相談をご紹介します。
日々のコミュニケーションを確認する
今後の家計のためにお金の話をしようとすると相手が急に不機嫌になる、何とかなると取り合ってくれない、どこから何を話したらいいかわからない。金銭的な問題よりこのような切実な悩みを抱えて家計相談に来る方も多いです。
家計を見直そうと張り切っていきなりお金の話をする前に、まずは日々のコミュニケーションが取れているか確認しましょう。コミュニケーションとは一人で決めたことを一方的に報告することではありません。日常的な出来事も、一人で解決して事後報告をするだけで完結していないか振り返り、相手の意見を聞き、双方向で話し合う習慣になっているかをまず確認しましょう。
相手に理解しやすい説明の仕方をする
家計について話をしていて、理解や納得のしやすさには男女差があるように感じます。女性はどちらかといえば「不安だ」とか「何とかしないといけない」「もう少し預金を増やしたい」「一緒に考えてほしい」というような抽象的な話をしがちです。
男性には具体的に何をしたらいいか伝わりにくいため、そのように言われると「収入が少ない」「使いすぎている」と責められているように感じるようです。
あくまで傾向ですが、男性は数字で説明するほうがより納得しやすいことも多いようです。感覚ではなく事実としてとらえてもらうために、妻が夫へ話をするときには「根拠」と「数字」を準備しておくことをお勧めします。「収入が〇万円に対し支出が□万円。△万円不足しているから、どこを調整すればいいか意見が欲しい」というように、少々ビジネスライクに提案するようにしてみましょう。
逆に夫から妻へお金の使い方を提案するときは、日常の生活で妻がどのようにお金を使っているのか、やりくりなどで大変に感じていることはないかをよく聞くようにするとスムーズに話し合いが進むかもしれません。
いずれにしても次の図のように相手をねぎらうことから始めることをお忘れなく。
話す時間を予約する
日常の会話はできていても、子どもが小さかったり帰宅時間が遅かったりすると、改めてお金について話をする時間が取れないまま、うやむやになっているということもあります。相手が何かをしながら別のことを考えるのがあまり得意でない人だと、日常生活のついでに話し合う機会は取りにくいかもしれません。夜になるとお酒を飲んでしまって話にならなかったり、子どもを寝かしつけながら一緒に寝てしまったりという日が続くこともあるでしょう。
そんな時は、例えば「家計について大事な話がしたいから金曜日の夜に30分時間を取ってほしい」など前もって予約するのです。子どもの世話などがある場合は、その一部を代わりに引き受けるなどして時間を作る協力も必要です。話し合いは一度で全てを解決しようとせず「今回はこの件について」など小分けにするのも良いでしょう。
もし残業続きでとても疲れている、体調が思わしくないというようなときはお金の話をするタイミングではありません。後日、落ち着いてからのほうが建設的な話し合いになるのは言うまでもありません。
(塚越菜々子『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』(翔泳社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
書籍『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』について
「子どもの教育費や将来のお金の不安があるのになかなか夫婦で話ができない」
「そもそも、何から始めていいのかわからない」
という共働き夫婦必見!
共働きの家庭に特化して年間200件の家計見直し相談を行っている人気ファイナンシャルプランナーの著者が、「貯まる仕組み」ができる4ステップを解説。
具体的な項目が掲載されたシートに書き込んでいくだけで、家庭のすべてのお金が整理でき、自動的に貯まる一生モノの家計が完成します。
夫婦のお金の話し合いのきっかけとしても活用してみてください。
【4ステップで「貯まる仕組み」づくり! 】
◆わが家の家計の健全度合いをチェック!
家計の現在地を確認し、目的地までの距離を把握します。
◆何にお金を使ってきたかチェック!
わが家のお金の使い方に合わせた予算を考えます。
◆貯める必要のあるお金をチェック!
「いくらお金を貯めたらいいか」を計算します。
◆家計で見直せるところをチェック!
支出を減らし、貯金を増やすポイントを探ります。
塚越菜々子さんのプロフィール
YouTubeやSNS等でもわかりやすい情報を積極的に発信している。
オフィシャルサイト:「ママスマ・マネー」