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2023年06月02日 10:50 更新

共働き夫婦の1日スケジュール テックマークジャパン 村中さんの場合(後編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているパパに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第14回となる今回は、テックマークジャパンで営業職として働くパパのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。後編では夜のタイムスケジュールと夫婦の家事分担についてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

共働き夫婦の1日スケジュール

テックマークジャパン 営業部 東京営業チーム 村中涼太さん(25歳)

家電メーカーや量販店など、大手企業に延長保証サービスの企画営業を行う。普段の業務は延長保証サービスの運用改善や販促策の企画、立案など既存顧客のフォロー。そのほか、新規見込先への延長保証サービス導入の提案をしている。プライベートでは、1歳の女の子のパパ。

夜のタイムスケジュール

共働き夫婦の1日スケジュール

お迎え&夕飯作りの時間は、子どもは実家へ

――平日の保育園のお迎えはどちらが担当しているのでしょうか。

村中さん 近くに住んでいる僕の母が担当してくれています。僕は17時半に仕事が終わっても、移動に1時間くらいかかるのでどうしても保育園のお迎えが間に合わなくて。妻もフルタイムで終業は18時なので助かっています。

――お子さんの急病など保育園を早退するときも、お迎えをお願いすることはあるのでしょうか。

村中さん そういうときは妻のほうが抜けづらいので、僕がお迎えに行きます。うちの両親も平日は働いているので。平日はいつも、僕たちが帰ってきて、妻が夕飯の支度を終えるころに、実家から娘を送ってきてもらっていますね。

――娘さんが自宅に帰ってくるまでに、夕飯の支度まで終えられるのはいいですね!

村中さん その後、家族3人で夕飯を食べます。娘に食べさせるのも、とくに「パパがいい!」とか「ママがいい!」とかもないので、そのときできるほうが食べさせていますよ。

子どもを寝かしつけたあとは筋トレでリフレッシュ!

共働き夫婦の1日スケジュール

――娘さんのお風呂はパパの担当なんですね。

村中さん はい。基本的には僕が入れています。妻には先に1人で入ってもらって、そのあと僕が入って、娘を入れて、妻にお風呂上がりの娘の対応をしてもらっています。お風呂の時間も楽しみですが、一番嬉しいのは家に帰ってきたとき。つかまり立ちで、まだ歩きはしませんが、帰って顔を合わせた瞬間にハイハイで迎えにきてくれますよ。

――かわいい! それは嬉しいですね。寝かしつけはどちらが担当しているのでしょう。

村中さん これも担当はなくて、3人で一緒に寝室まで移動して過ごします。子どもが寝たら僕はまた起きてジムに行って筋トレをしています。毎日はさすがに難しいのですが、週3回くらいは行っていますね。

――それはすごい! お子さんを寝かしつけてそのまま一緒に寝ちゃう……なんてことはないですか?

村中さん 1日の中で、唯一僕がジムに行ってもいいと認められる時間は、娘を寝かしつけたあとだなと思っていて(笑)。自分の好きなことができる時間ですね。筋トレだけは、娘が生まれてからもずっと続けていて、いつも2時間くらいやります。

――ほかに趣味はありますか。

村中さん 夫婦でゴルフが趣味なので、休日は2人でラウンドしに行くこともあります。妻が週末に休める日は一緒にゴルフに行ったり、家族3人でお出かけをしたりします。

家事はそのときできるほうが進んでやる

共働き夫婦の1日スケジュール

――普段のご夫婦の家事の割合はそれぞれ何対何くらいという認識でしょうか。

村中さん 半々と言うと、おそらく妻に怒られてしまいますよね(笑)。妻6、僕が4くらいでしょうか。僕は料理ができないので、料理は妻が担当ですね。そのほかの洗濯、掃除、皿洗いくらいの家事はやるようにしています。割と細かい家事もできている自信はあります!

――素晴らしいですね。例えば、お風呂掃除は絶対パパとか、はっきり担当は決めていないんですか?

村中さん そういうのはないですね。基本はできるほうがやります。あまり夫婦間での決めごとは作っていないです。ルールを作ってしまうと、それができない相手にイライラするかもしれないし、縛りがあると、逆に喧嘩のもとになってしまう可能性もあるので。

――土日は村中さんが家事を担当しているのでしょうか。

村中さん 妻は土日に出勤になることがあるので、そのときはすべて僕がやりますね。たまっている洗濯物は土日にまとめて片づけることが多いです。1人で子どもを見ているときに洗濯をするのがなかなか大変で(笑)。畳み終わった洗濯物を床にちょっとだけ置いておくと、娘がすぐにさわって、次から次へと崩してしまうんですよ。だから、娘の気をそらしながら畳んでいます(笑)。

先輩社員と育児の情報交換をすることも

――身近な人に育児に関する困りごとや悩みなどを相談することはありますか。

村中さん 今のところあまり子育てに悩んだり困ったりすることがないので、そういった機会はないですね。あと、周りと比べて結婚が早かったのもあって友達はまだほとんど独身で。でも先輩の社員に、子どもの学年が一緒の方がいますよ! 娘は早生まれで、同じ学年でも成長に差があるので、使わなくなったものをゆずってもらったり、情報交換をしたりすることもあります。

――いいですね。育児も家事もうまく回っている印象です。

村中さん 娘は8ヶ月のときに保育園に行くようになりましたが、慣らし保育も本当にスムーズでした。ごはんも何でも食べるし、卒乳もすんなりできたし、割とすぐに園でもしっかりお昼寝してくれるようになりました。今もだいたい22時くらいに寝て、6時半から7時くらいまでの間に自分で起きてきます。

――それはすごいですね! 保育園に行き出してから、慣れるまで夜泣きするなんて子もいますけど、そんなこともなく?

村中さん 夜泣きもまったくなかったですよ。というより、生まれてからほとんど夜泣きはなかったように思いますね。どちらかというと、娘はあまりにも手がかからないので、もし2人目を育てるとなったときに、ちょっと感覚が違って苦労するようなことがあるかもしれないですね(笑)。

娘が生まれて「宝物」が増えた

娘さん(写真提供:村中さん)

――同世代と比べて、比較的早くパパになったということで、育児に関する不安はありませんでしたか?

村中さん 自分が周りのお父さんお母さんと比べて年下なので、親同士の付き合いについてと考えることはあります。保育園では、子どもは同じ年齢でも、その子のお父さんやお母さんは年上の方がほとんど。10歳上という方もめずらしくないです。これに関しては、保育園だけでなくどんどん成長して小学校に上がることがあっても、その先はおそらく変わらないことなので、どう付き合っていこうかと思うこともありますね。

――保育園で親同士の交流はありますか。

村中さん 今まではコロナだったこともあって、あまりありません。でも、さきほど話した社内で子どもが同い年の先輩に、保育園の感じとか様子を聞いてみたり話したりはします。コロナが落ち着いてきたら園の行事や交流の場も増えてくるかもしれないですね。

――周りよりも若くしてパパになった村中さんが、子どもが生まれてよかったと思うことを教えてください。

村中さん 「宝物」というと、きれいごとになってしまうかもしれませんが。子どもがいることは、仕事なりなんなり、何かをするときの自分の大きなモチベーションになりますね。生活の原動力です。それは、ほかに物を買って補えたり、決して代用ができたりするようなものではないと感じています。

――子育てって、お金では買えない経験ですよね。

村中さん そうです。初めてハイハイしたとか、つかまり立ちをしたとか、離乳食を食べてくれたとか、日々の成長がとても喜ばしいことですよね。最近は娘の名前を呼ぶと「はーい」と手を挙げてくれるのですが、それを見るのが楽しみで。何回も名前を呼んでしまいますね(笑)。

共働き夫婦の1日スケジュール

インタビュー後に社内の方から「新しい時代のパパとして、仕事も家庭も頑張ってほしい」「周りの社員や上司が、パパを応援できるように娘さんのお迎えもどんどん行ってほしい」という言葉がありました。

積極的に育児に関わる村中さんの姿勢は、令和のパパのスタンダードのようにも感じられました。夫婦間のルールはあえて決めずに縛りをなくすというのも、忙しい共働き夫婦にとって必要な1つの手段かもしれません。ぜひ村中さん夫婦のスケジュールも参考にしてみてください。

(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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