
【危険】生後18か月未満の赤ちゃんにはベッドガードを使用しないで! 消費者庁が注意喚起
消費者庁が幼児用ベッドガードによる乳児の死亡事故を公表しました。
ベッドガードによる乳児の死亡事故

ベッド用落下防止柵とマットレスのすきまに、乳児(0歳)の頭が落ち込んだ状態で発見、死亡が確認された事故について、消費者庁が重大事故として公表しました。[*1]
消費者安全法の重大事故等に係る公表について
令和5年5月18日
事故発生日:令和5年5月8日
製品名等:ベッド用落下防止柵
被害状況等:死亡1名(0歳)
事故内容:乳児をベッドに寝かせていたところ、当該ベッド用落下防止柵とマットレスの隙間に、当該乳児の頭が落ち込んだ状態で発見され、病院に救急搬送されたが、その後死亡が確認された。
幼児用ベッドガードの注意点
幼児用ベッドガードには様々な種類がありますが、一般的なのは大人用のベッドに取りつけるフェンスタイプで、高さのあるベッドから赤ちゃんが転落しないように守る役割を持ちます。
ただしフェンスタイプは以下の注意点がSG基準で定められています。
「生後18カ月未満の子どもには使用しないこと」
今回の重大事故を受け、消費者庁のTwitterアカウントは、【ベッドガードでの事故に注意】として、あらためて注意喚起しています。
消費者庁のTwitterアカウントでは、大人用ベッドに取り付ける幼児用ベッドガードについて、「生後18か月未満には使用しないで」「※隙間に挟まり死亡する事故が発生しています※」と明示。
そのうえで、購入前に対象年齢・月齢を確認すること、購入後に取扱説明書・注意表示を確認することを呼びかけました。
「ベビーベッド」での事故にも要注意
似たような事故は「ベビーベッド」でも起こる可能性があります。
消費者庁では、子どもが大人用ベッドやベビーベッドから転落することにより負傷又は窒息する事故報告が寄せられているとして注意喚起。
具体的には以下のケースが起こっているといいます[*2]。
・ベビーベッドの収納扉から転落し、柵とマットに挟まれて窒息
・ベビーベッドと壁の間に挟まれ窒息
・寝返りで頭から転落

厚生労働省「人口動態調査」の平成27年から令和元年までの5年間分の調査票情報をもとに消費者庁で分析した結果、ベッドからの転落に起因すると考えられる死亡事故は25件確認されています(全て0歳児、死因内訳:窒息18件、その他7件)[*2]。
たとえ数十センチメートルの高さのベッドでも、乳児が転落すると頭蓋骨骨折や頭蓋内損傷のリスクがあります。
転落事故防止のため、満2歳までは大人用ベッドではなくベビーベッドに寝かせるとともに、ベビーベッドは常に柵を上げて使用し、収納扉がロックされていることを確認することが推奨されています。
また、ベッドと壁や物との間に頭が挟まれて窒息し、命を落とすこともあります。ベッドと壁の間に隙間ができないよう、しっかりとくっつけて固定しましょう。
ベッドのまわりに枕、毛布、クッション等を置くと、子どもの鼻や口を覆ってしまい窒息する危険性があるため、赤ちゃんのベッドまわりには物を置かないようにしましょう。
(マイナビ子育て編集部)